2021/01/25
アメリカ軍におけるM4カービンの軌跡
1994年の配備以来、常にアメリカ軍とともにあるM4/M4A1カービン。現在まで用途や環境に応じて改修されていく中で、さまざまなモデルが誕生した。今回は東京マルイのM4カービンエアガンを4つピックアップ。それらを中心に、特殊部隊で採用されてきたM4カービンの代表的なバリエーションの軌跡を辿っていこう。
東京マルイ
次世代電動ガン M4A1 カービン
M4A1はフラットトップレシーバーを採用したもっとも基本的なモデルだ。M4およびM4A1はアメリカ全軍に配備されている。そのため、多くのトイガンメーカーがM4A1のエアガンをリリースしている。東京マルイの中でもこのモデルのエアガンはいくつかあるが今回は次世代電動ガンであるこちらのモデルをピックアップ。
シュート&リコイルエンジンVer.2を搭載し、6ポジションタイプのエンハンスドストックが付属。ハンドガード内に8.4Vニッケル水素ミニS 1,300mAhバッテリーを収納する。M4A1を象徴する円筒形ハンドガード、着脱式キャリングハンドルが特徴だ。
東京マルイ
ガスブローバックガン CQBR BLOCK1
M4A1 SOPMOD Block1は、SOPMOD(特殊作戦用改修)計画により生まれたモデルだ。ナイツ・アーマメント製レールハンドガードを採用し、予め選定されたアクセサリーキットから任務に応じて各種の光学照準器などのパーツを選択できるようになった。装着したアクセサリーは脱落防止のため、パラコードなどでライフル本体に括り付けられていることが多い。
東京マルイはM4A1 MWSをベースにこのM4A1 SOPMOD Block1を再現した。10.3インチバレル、KACタイプ・QDフラッシュハイダー、KACタイプ・R.A.S.、LMTタイプ・リアサイト、LMTタイプ・クレーンストックなどを採用。BLOCK1らしいモデルとなっている。
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東京マルイ
次世代電動ガン Mk18 Mod.1
CQB-Rとは、M4を室内・閉所戦闘に対応させるため、ショートバレル化された交換用アッパーレシーバーのことを称し、このレシーバーを装着した銃そのものを指す名称ともなっている。当初は14.5インチバレルを切断して10.5インチ長としていたが、のちに専用の10.3インチバレルが採用された。陸軍特殊部隊やレンジャー連隊で使用され、特に海軍特殊部隊が使用するモデルは「Mk18 Mod.0」と称される。
これに10.3インチバレル用のダニエルディフェンス製RIS2 10インチハンドガードを装着したCQB-Rアッパーレシーバーを用いたモデルが「Mk18 Mod.1」だ。
東京マルイは、Mod.1の特徴であるミッドレングスのダニエルディフェンスのRIS2」をカラーリングからナンバリングに至るまで忠実に再現した。シュアファイアの4プロングタイプのフラッシュハイダー、CQDタイプフロントスリングアダプター、KACタイプのフリップアップサイト、リアスリングプレート、クレーンストックといったBLOCK2パーツが標準装備されている。
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東京マルイ
次世代電動ガン URG-I SOPMOD Block3
SOPMODアクセサリーキットは「Block1」以降も「Block2」と発展し、その装備は前述したMk18 Mod.1にも搭載されていた。2018年、そのSOPMOD Block2を更新する次期SOPMODとなる新型アッパーレシーバーが公開され、大きく注目を集めた。最大の特徴になるのは、ガイズリー社製のSMR Mk16 M-LOKハンドガードと、DDCエアボーンタイプチャージングハンドルだ。フラッシュハイダーはシュアファイアの4プロングタイプであり、さらにM4は進化を遂げることとなった。
東京マルイは次世代電動ガンSOPMOD M4をベースにこのモデルを再現。URG-Iのアイコンであるガイズリータイプ「13.5インチSMR MK16M-LOK DDC仕様」のハンドガードを標準装備させ、これにあわせるように14.5インチミッドレングスバレルを初再現した。ミッドレングスのスリムなハンドガードが付いたスタイルはまさに最新鋭のM4カスタムといえよう。
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M4カービンは20年以上前に配備され、現在に至るまで進化し続けているのがお分かりいただけただろうか。今月発売の月刊アームズマガジン2021年3月号では、今回取り上げたM4カービンについて詳しく特集している。
特集は東京マルイの次期新製品「次世代電動ガンURG-I SOPMOD Block3」を中心に、M733 やCQB-R、Mk18 Mod.1、HK416などアメリカ軍特殊部隊で使われているM4A1カービンをフィーチャーしている。この記事を読んで興味が湧いた方はぜひともお手に取ってご覧いただきたい。