2020/06/25
ランボー ラスト・ブラッド【一番星の中の人による新作映画紹介】
「月刊アームズマガジン」編集部のsakayaがおくる『一番星の中の人による新作映画紹介』。月刊アームズマガジンでもシネマコーナーを担当している編集部イチの映画好きが不定期で気になる新作映画を紹介していく本コーナー。今回は『ランボー ラスト・ブラッド』を紹介するぜ。前作の『ランボー/最後の戦場(2008)』からも実に12年もの時を経てシリーズ第5作が封切られる。
STORY
ビルマでの戦いから時は過ぎ、故郷アリゾナで亡き父の牧場を継いで、旧友マリアとその娘ガブリエルと幸せな暮らしをしていた元グリーンベレーのベトナム帰還兵ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)だったが、やはり彼の戦争は終わっていなかったようだ。最愛の姪ガブリエルがメキシコの人身売買組織に拉致されたと知るや、ナイフ1本、ガバメント1挺で組織のビルに乗り込んでいく。だが、正面突破では救出作戦はうまくいくはずもなく…。
登場人物
ジョン・ランボー
ベトナム戦争から帰国し、祖国に見放されてPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した元グリーンベレー隊員。唯一の理解者だったトラウトマン大佐もすでにこの世にいない。
ガブリエル(左)
ランボーとともに牧場で暮らす少女。ランボーをアンクルジョンと呼んで慕っている。
ウーゴ・マルティネス(左)
ビクトル・マルティネス(中央)
登場する悪役はメキシコの人身売買を兄弟で仕切るウーゴとビクトルのマルティネス兄弟だ。アメリカ進出を図るため、ガブリエルを拉致する。
Firearms
ランボーが使用するのはほぼ最新の銃器ではない。ベトナムの地下トンネルもかくやというレベルの罠を駆使し、ナイフや弓を使いこなす。水平二連のショットガンやレバーアクションで見事な狙撃も披露する。
むしろ敵役は最新の銃器や光学機器で武装している。EO-TECHを搭載したM4をはじめ、AKS-74UやM933などさまざまな銃器を使用し、人身売買組織の力を見せつけてくれる。
ただ、どれだけ重武装しても、光学機器を搭載したりレーザーサイトを装備しても、原始的なトラップを仕掛けた元グリーンベレーの罠の前には風前の灯火…。
ストーリーには難解な箇所もない。孤独な男が手に入れたはずのささやかな幸せが奪われ、そして怒れる男が持てるスキルでガンガン復讐していくわかりやすい物語だ。なにも考えず、久しぶりにスクリーンに帰ってきたランボーの姿を堪能できるだろう。『ランボー ラスト・ブラッド』は6月26日(金)より全国ロードショーだ。未だ戦争の終わらないワンマンアーミーの姿を目撃するためにも、劇場へGO!
DATA
CAST:シルベスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、アドリアナ・バラーサ、イベット・モンレアル ほか
STAFF:監督:エイドリアン・グランバーグ/脚本:マシュー・シラルニック、シルベスター・スタローン/2019年アメリカ作品/配給:ギャガ
公開日:2020年6月26日(金)より全国ロードショー
R15+
(c)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.
[プロフィール]
sakaya(酒屋)
かつてはサバゲ番長、現在はサバゲ野郎一番星のなかのひと。
アームズ編集部でも無類のナイロン好き。
業界で一等輝く一番星になる日を夢見て、西へ東へ。