2020/03/22
コルトパイソンとダイヤモンドバックを実射インプレッション!
パイソンとダイヤモンドバックを射撃場に持ち込み、20mでシングルアクションとダブルアクションでの集弾性の違いを確認した。
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シューティングインプレッション
【ダイヤモンドバック】
まずはリコイルの小さいダイヤモンドバックから。.22口径なのでマズルフラッシュはほとんど見えない程度だ。ただ、パイソンに比べグリップが小さくて握りづらく、結果はあまり芳しくなかった。とはいえ古い個体だし前のオーナーが雑に扱ったのかもしれないから、これだけでダメ銃の烙印は押せないが。
ダイヤモンドバックのマズルフラッシュは口径なりでかわいらしいもの。それでもマズルギャップからの炎は見られる。ちなみに、「ダイヤモンドバック(Diamondback)」はダイヤガラガラヘビ、「パイソン(Python)」はニシキヘビ属と、愛称はいずれも蛇に由来。コルト製リボルバーでは他にアナコンダ、キングコブラなどが知られている
【パイソン】
そしてパイソン。さすがに狙ったところにインパクトがいく。ワンホールを決められないのは射手の腕なので勘弁いただくとして、ダブルアクションでもグルーピングが大きく広がらないのが面白かった。.357マグナムのリコイルは強く、オリジナルのグリップだと手が痛くなるし、銃が暴れ1発撃つごとに握り直すことになる。筆者のパイソンはドイツのニルグリップに交換している。やはり木グリはニルグリップ。マグナムをコントロールしやすくなり、見た目もワンランク上となっている。
見よ、マグナムの威力を…!と言いたいところだが、マズルブラスト以上にシリンダーギャップからの炎が大きく見える
コンバットシューティングにおけるリロードは、利き手でグリップを保持したままサポートハンドで行なうのが理想的
スピードローダーを用いたリロード。もちろん1発づつ込めていくこともできる
スピードローダーによるリロードもサポートハンドで。意外と慣れが必要なので、セミオートピストルのマグチェンジ同様に練習あるのみ
【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】
大迫力のパイソンに対して、撃ちやすさが魅力的なダイヤモンドバック。仕上げや作りだけでなく、実際の射撃においても両者の違いは明白だ。ダイヤモンドバックはパイソンに比べると地味な存在ではあるが、パイソンという偉大な存在があったからこそ、より気軽に楽しめる存在であるダイヤモンドバックにも存在意義が生まれたといえるだろう。だが、今回の2挺の生産時期は、パイソンよりもダイヤモンドバックの方が早いのが興味深い。
TEXT&PHOTO:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年4月号 P.116-123より抜粋・再編集したものです。