2020/02/29
タナカ「SIG P220海上自衛隊 EVO2フレームHWモデルガン」製品レビュー
いよいよ海自モデルも最新ブローバックに!
●.45口径も想定した大型軍用拳銃
スイスの軍用拳銃P210の後継モデルとして設計されたP220は、試作の段階から.45口径弾も発射可能なサイズが想定されていた。そのため、メインとなる9mm口径用のシングルマガジンでも幅が広く、スライドやフレームも9mm用としては余裕のあるサイズとなっている。つまり頑丈で耐久性も高い。
そして、スイス軍用拳銃としては初のダブルアクションオートマチックでもあった。さらに、日本の自衛隊の制式装備として採用された1981年当時、独立した手動セーフティがなく、その代わりにオートマチックファイアリングピンロックを備えているなど、最先端を行っている銃だった。
●EVO2で快調ブローバック
陸上自衛隊バージョンに続いて、海上自衛隊バージョンもEVO2ブローバック化される。もちろんスライドには、しっかりと錨と桜を組み合わせた海上自衛隊のシンボルマークが刻まれている。
スライド右面の前方に9mm拳銃の文字と、錨と桜を組み合わせた海上自衛隊のシンボルマークが刻まれている
EVO2ブローバックは快調で、5mmキャップ1発で軽快に作動する。耐久性を向上させるためスライドやバレルには特殊ABS樹脂が使われているが、フレームとグリップはヘビーウエイト樹脂製で、グリップ内には金属ウエイトも入れられて、ずっしりと重い。
自衛隊ファンはもちろん、SIGファンにもおすすめ。コレクションには欠かせないモデルだ。
スライドには金属プレートが追加され、スライドストップの溝が削れないようになっている
フレームのハンマーが当たる部分には衝撃を吸収するエラストマー素材のハンマーストップを装着
暴発を防止するオートマチックファイアリングピンロックが組み込まれている
ヘビーウエイト製で重みのあるグリップパネル
左右のグリップパネルの内側には金属製のウエイトがはめ込まれている
※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります
DATA
- 全長:195mm
- 全高:143mm
- 全幅:35mm
- 重量:650g(カートリッジ含まず)
- 装弾数:9発
- 価格:¥25,800(3月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年4月号 P.84より抜粋・再編集したものです。