2020/01/20
その歴史も味わい深く~マルシン「M9モデルガンシリーズ」~
マルシンのモデルガンには、あえて「完成品」という名が冠される。これは「組み立てキット」をラインアップするマルシンならではといえる。内部機構を学びつつ調整し完成させる組み立てキットは、同じモデル同士と比較すると安価であることが多い。そんな組み立てキットも魅力的だが、箱出しそのままで遊べる完成品はやはり手軽である。
スタンダードなM9のWディープブラック仕上げ。曲線と直線のコントラストが美しいM9のシルエットをWディープブラックが引き立てる(¥20,800)
M9のサンドカラーモデル。実物ではM9A3として有名だが、これはM9のスライドおよびフレームをサンドカラーとしたスペシャルメイドだ(¥20,800)
こちらは同じサンドカラーでもHW樹脂で製作されたヘビーウェイトモデルだ。ずっしりとした重量感や迫力ある作動が魅力的なモデルである(¥21,800)
マルシンは古くからM9/M92F系のモデルガンを製作していた。その20年以上にわたる歴史はマルシンのモデルガンを着実に進歩させ、モデルガンメーカーとしての地位を確固たるものにしていったのである。
発火できないディスプレイモデルからスタートしたその歴史は、センターファイア方式による安定した作動を誇る発火モデルとして進化し、ヘビーウェイトモデルや強化スライドのブリガーディアモデル、さらにはセミフル切り替え可能なドルフィンなど、様々なモデルを生み出した。そして今回ラインアップされるのは、Wディープブラック仕上げのモデルである。
Wディープブラック仕上げのM92Fブリガーディア(強化)スライドモデル。刻印はオリジナルの文字が施されている(¥20,800)
ブリガーディアスライドのシルバーモデル。実銃ではINOXといわれるステンレスモデルもリアルに再現されている(¥19,800)
セミフル切り替え可能なマシンピストル「ドルフィン」のシルバーフィニッシュモデル。こちらのフルオート作動も大迫力(¥24,000)
ABSのモデルをベースにていねいに仕上げられたこのモデル。まるで金属のような質感が魅力的である。こういった光沢のあるモデルでは、ヒケが入ったりすると興ざめであるが、平面の歪みもなくリアルな仕上がりである。これが発火し排莢する、それを想像するだけでも楽しいではないか。
これだけきれいな表面処理なので、ひと通り銃を触ったあとには指紋をきれいに拭き取る作業が必要だ。そんな作業を経て、また箱に収めるその動作もまたモデルガンの楽しみである。
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TEXT:モロ☆
この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.96より抜粋・再編集したものです。