2019/09/24
エラン「ケイシー・ライバックモデル M1911コマーシャル2019」製品レビュー
コルトM1911コマーシャルがKISCOスライドで蘇る
●あの男が手にしていたガバメント
映画『暴走特急』(1995年公開)で、元アメリカ海軍のコック長にして海軍特殊部隊ネイビーシールズの指揮官だったスティーブン・セガール演じるケイシー・ライバックが手にしていたガバメントがコルトM1911コマーシャルだ。
コルトM1911と言えばミリタリーモデルが知られているが、コマーシャルモデルはフレーム左側の「UNITED STATES PROPERTY」とスライド右側「MODEL OF 1911 U.S.ARMY」の刻印がなく、フレーム右側に「GOVERNMENT MODEL」とスライド右側に「COLT AUTOMATIC CALIBRE 45」と入れられているのが特徴だ。表面は特徴的なブルーイング仕上げではなく、いわゆる「ブラックアーミー」と呼ばれるM1911の最終生産型と同じディープブラック仕上げとなっている。
フレーム左側の「UNITED STATES PROPERTY」の刻印がなくなり、スライド左側の刻印もコルトのアドレスとパテント関連の表記へ変更されている
スライド右側の刻印は「MODEL OF 1911 U.S.ARMY」から「COLT AUTOMATIC CALIBRE 45」へと変更
●KISCO製スライドとフレームを採用
エランはPeko's Gun Box(http://www.pekosgunbox.net/)の監修のもと、劇中に登場したシリアルナンバー「C95035」のM1911コマーシャルモデルを再現。2019年バージョンはエランの最新モデルと同様、KISCO製スライドとフレームを採用。より実銃の質感に近づけるべく、ディテールの見直しやスライドトップやフレーム下面に残るツールマークを再現。
M1911コマーシャル特有のディープブラックはより金属感がアップ。見た目のリアルさはもちろん、手にした時の重量感・密度感はモデルガンの領域を超えている。さらに熟成されたDUOシステムにより不発やジャムのないパーフェクトなブローバックが体感できる。
スライドトップにはツールマークがさりげなく再現されている。フロントサイトはM1911らしく半月型が付属
M1911特有のスムーズフェイスのセミロングトリガーと、チェッカリングが施されたマガジンキャッチとスライドストップ
スライド左側後方に刻まれたコルトのトレードマーク。ハンマー、グリップセーフティともにM1911特有の形状を再現
プレーンなランヤード付きストレートメインスプリングハウジングとダイヤチェッカータイプの木製グリップを標準装備
もはや究極のリアリズムと言っても過言ではないエランのM1911コマーシャルモデル。ぜひ直接に手に取ってその素晴らしさを体感してほしい。
DATA
- 全長:220mm
- 全高:137mm
- 全幅:33mm
- 重量:974g
- 装弾数:7発
- 価格:¥188,000
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年10月号 P.110より抜粋・再編集したものです。