2019/11/25
B.W.C.「スミス&ウェッソン SW1911PC」製品レビュー
軽量化のためのスリットが特徴
パフォーマンスセンター仕様のSW1911
●SW1911のフラッグシップモデル
日本ではセンチメーターマスターで知られるガンスミス、ポール・リーベンバーグをマスターガンスミスに迎えてS&Wのファクトリーカスタム部門として設立したS&Wパフォーマンスセンター。設立当初からお得意のリボルバーはもちろん、ショーティフォーティに代表されるようなサードジェネレーションベースのカスタムモデルも数多くリリースしてきた。
やがて2000年代に入り、コルトガバメントのクローンモデルであるSW1911をベースとしたカスタムモデルが多数登場し、SW1911シリーズのフラッグシップとして同社のプロシューターをはじめ多くの愛好家から支持を得た。
今回B.W.C.が再現したSW1911PCは、まさにパフォーマンスセンターが作った代表的なカスタムである。
▲SW1911PC ブラック
●スフェリカルバレルブッシングを再現
SW1911PCの特徴として挙げられるのが、スライド前部両側面に開けられた軽量化のためのスリットだ。
B.W.C.はスライド内部の形状を変更することで、実銃同様の段差のないスリットを再現している。また、リーベンバーグが開発したバレルをセンターに保持するためのリングが追加された「スフェリカルバレルブッシング」を形状だけではなく機能も忠実に再現している。
このモデルの最大の特徴であるスライド側面に開けられたスリット。軽量化だけではなく視覚的にもインパクトがある
スリットをスライド内側から見たところ。内部の段差をなくしたことで実銃同様の形状が再現できた
バレルを保持するための真鍮製のリングが特徴のスフェリカルバレルブッシング
新規に製作されたステンレス製リコイルスプリングとフルレングス・リコイルスプリングガイド
SW1911の特徴であるエクスターナル(外部露出)タイプのエキストラクター、スミス&ウェッソンの刻印入りアジャスタブルサイト、パフォーマンスセンター純正G10グリップが付属している。
M945から引き継がれているウロコ状のセレーションとエクスターナル式エキストラクター。エキストラクターは実際に機能する
スミス&ウェッソンの刻印とロゴが入ったボーマータイプのアジャスタブルリアサイト
専用のWキャップ.45ACPカートリッジによりスピーディでシャープな発火が体感できる。S&Wマニアなら手に入れておきたい1挺。
▲SW1911PC シルバー
DATA
- 全長:223mm
- 全高:147mm
- 全幅:35mm
- 重量:672g
- 装弾数:8発
- 価格:ブラック、シルバーともに¥178,000(各色合計限定50挺、カートリッジ6発付き)
- お問い合わせ先:B.W.C.
TEL03-5828-8848
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年12月号 P.95より抜粋・再編集したものです。