2019/10/04
エラン「コルトM1911ミリタリー2019」製品レビュー
“ブラックアーミー”と称される1918年製コルトM1911を再現
●通称ブラックアーミー
数あるハンドガンの中でもガバメントモデルがもっともバリエーションが多い。そんなガバメントモデルの原点がコルトM1911だ。
“1911”という名称のとおり1911年にアメリカ軍に制式採用された。その後、1914年に勃発した第一次世界大戦では当初アメリカは中立を保っていたが、1917年に連合国に加入。ヨーロッパ戦線に派兵することとなった。
第一次世界大戦末期の1918年、それまでのM1911を増産すべくコルトは表面仕上げの工程を簡略化。M1911の特徴であったディープブルーフィニッシュからブラックフィニッシュに変更された。コレクターの間では大戦末期に作られたM1911のことを「ブラックアーミー」と呼んでいる。エランはこのM1911を最新スペックで忠実にモデル化した。
●KISCO製フレーム&スライドを採用
射出成型メーカーであるKISCOによる高比重樹脂を使用したフレームとスライドをベースに、細かなディテールや刻印の再現はもちろん、手にした時の質感、バランスにもこだわり、他を圧倒する完成度を実現。
エランはフレーム左側にUSプロパティ、コルトのトレードマークがスライド左側後方に施されたモデルをチョイス
専用に薄くされた半月型のフロントサイト。スライドトップにはあえてツールマークを残している
ロングトリガー、指のかかる部分がチェッカリングが施されたマガジンキャッチとスライドストップがM1911の特徴
リアサイト前方とスライド上面にはサイト調整のためのインデックスが刻まれている
表面はブラックアーミーにふさわしい硬質感漂うブラックフィニッシュ。一見しただけでは実銃と見分けがつかない。
鋼鉄を思わせるブラックフィニッシュされたスライド右側にはシンプルに「MODEL OF 1911.U.S.ARMY」と刻まれている
色や質感にこだわったダイヤチェッカー木製グリップ。M1911らしくランヤードリングがマガジンとハウジングにそれぞれ備わっている
見た目だけではなく熟成されたDUO2カートリッジによるハードなリコイルショックとパーフェクトなブローバックも魅力のひとつだ。一度手にしたら病みつきになる。それがエランのモデルガンだ。
DATA
- 全長:218mm
- 全高:142mm
- 全幅:33mm
- 重量:974g
- 装弾数:7発
- 価格:¥188,000
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年11月号 P.96より抜粋・再編集したものです。