2020/02/18
B.W.C.「AMTハードボーラー モデルガン」製品レビュー
珠玉のロングスライド1911を渾身の技術力で再現!
●大迫力のロングスライド
映画『ターミネーター』の1作目に登場したことによって、いまだにマニアの間では人気の高いAMTハードボーラー。このモデルの特徴は、なんといっても7インチのロングスライドである。
一般的な1911よりも2インチも長いスライドは、ステンレスシルバーのフィニッシュと相まって非常に鮮烈な印象を残す。
実銃では決して成功したモデルであるとは言いがたいようだが、トイガンでのモデルアップはこれが何作目だろうか。しかも、今回はB.W.C.によるモデルガンとしてのモデルアップである。B.W.C.らしいこだわりが満載された1挺だ。
●華麗なるシルバーフィニッシュ
ハードボーラーのアイデンティティ、それは7インチスライドとシルバーフィニッシュといえるだろう。特に後者は特徴的だ。スライドのサイド部分のみポリッシュされており、他の部分はマットな仕上げとなっている。
7インチのロングスライドは、ブリーチと一体成型で制作されたという。マズル周りは1911そのものだが、やはりロングスライドは迫力が違う
書体にもこだわって再現されたスライドの刻印。アルカディア・マシン&ツールの頭文字であるAMTのロゴも配したデザインは、当時を感じさせる
B.W.C.のこだわりはガッチリと反映されており、実銃のもつ雰囲気をこれ以上なく再現している。もちろん、他にも多数の専用パーツをまといB.W.C.らしいスーパーリアルなモデルガンとして仕上がっている。
ジャンルとしてはターゲットピストルに分類されるハードボーラー。エクイップメントもターゲットシューティングを意識している。ワイドトリガーもその1つだ
これまたターゲットピストル感を醸し出すフルアジャスタブルリアサイト。インサートされた小さなブレードが動くクラシカルなスタイルだ
特徴的なデザインのサムセーフティはロストワックス製。アッサリとした造形のグリップセーフティやハンマーとのコントラストが興味深い
フィールドストリッピングは1911そのもの。異彩を放つのはバレルとスライド、そしてリコイルプラグだ。この長いリコイルプラグも新たに造られたものである
もちろん発火させることは可能なので、この大きなスライドがダイナミックな前後動をする様を体験することもできる。モデルガンならではの贅沢な仕上がりは、手にしただけでもファンの心を虜にするであろう。
DATA
- 全長:272mm
- 全高:138mm
- 全幅:33mm
- 重量:770g
- 装弾数:8発
- 価格:¥158,000(限定30挺)
- お問い合わせ先:B.W.C.
TEL:03-5828-8848
TEXT:モロ☆
この記事は月刊アームズマガジン2020年3月号 P.90より抜粋・再編集したものです。