2020/01/01
タナカ「SIG P226 Mk25 EVO2 フレームHWモデルガン」製品レビュー
ついに待望のSEALsモデル登場!
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●特殊部隊向けのエリートガン
アメリカ軍の特殊部隊には、使用する武器の選択に裁量権が与えられていて、ある程度自由に武器を選ぶことができる。1985年、次期制式軍用拳銃にベレッタ92がM9として採用された時も、海軍特殊部隊のSEALsはM9ではなく、トライアルで最後までベレッタと競ったSIGザウエルのP226を、少し遅れてMk24として制式採用した。
一方で、特殊部隊はその任務の特殊性から、実戦を想定した訓練でも拳銃を使うことが多く、発射弾数もケタ違いに多い。そのため消耗も速く、モデルチェンジのサイクルも速い。その後継となるMk25が選ばれることになった時、SEALsはP226のマイナーチェンジモデルを選んだ。常にその時のベストな銃を選ぶエリート部隊が、二度にわたってP226を選んだのだ。P226ファンが多いのも頷ける。
●ガンガン撃てる最新のEVO2ブローバック
タナカは、P226のモデルガンもガスガンもいち早く製品化した。さまざまなバリエーションもラインアップし、多くのファンから高い評価を得ている。そのモデルガンの最新システムがEVO2で、ガツンと手首に来る強い反動や、痛快な連射が楽しめ、ガンガン撃って遊べる高い耐久性も実現している。
そしてそのEVO2の最新モデルとしてMk25が発売される。Mk25ではEVO2の仕様に加えて、ハンマーストップにエラストマーを使うことで衝撃を和らげ、さらなる耐久性のアップを図ると共に、マガジンやスライドキャッチレバーなど錆びやすいパーツには防錆処理を施している。
デコッキングレバーには潤滑・防錆処理が施されている
ハンマーが当たるハンマーストップにはエラストマーを採用し、強い衝撃を和らげる
ガンガン撃って遊べるように、ほかのスチールパーツ同様マガジンにも防錆処理が施されている
もちろん細部は忠実に再現されており、フレームのMil-1913仕様ピカティニーレール、新型グリップ、チェッカーマグキャッチ、潤滑・防錆処理した専用デコッキングレバー、ブリーチブロックピン、スライドキャッチ溝幅などが変更されている。そしてMADE IN GERMANYやアンカー(錨)などの刻印と、セラコートのアルミUIDプレートなどが新たに加えられている。
フレーム先端左に、セラコートされたアルミのUIDプレート。スライドにはホワイトの入ったアンカー(錨)の刻印
スライドのブリーチブロックピンは、二重のピンを再現した形状に変更
フレーム先端右の刻印にはMADE IN GERMANYの文字
Mk25ではダストカバー部のアンダーレールはMil-1913仕様のピカティニーレール
Mk25の新型グリップ。しぼが粗く、微妙な形状変更が行なわれている
5mmキャップ火薬を使って発火させたところ。EVO2カートリッジにより9mmオートらしいシャープなブローバックが体感できる
まるで生まれ変わったような新しいP226。ファンにはたまらないニューモデルの登場だ。
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DATA
- 全長:195mm
- 全高:142mm
- 全幅:37mm
- 重量:650g(カートリッジ含まず)
- 装弾数:15発
- 価格:¥28,500(1月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:松嶋えいみ
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:ユニオンベース
この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.72~73より抜粋・再編集したものです。