2020/02/05
KSC「M93Rオート9 モデルガンヘビーウエイト」製品レビュー
不朽の名作を彩る名銃をモデルガンで再現
●ガンスピンは難しそう
この強烈なインパクトの外観は、もはや説明不要だろう。映画『ロボコップ』に登場したオート9である。
公開当時、このモデルは大いに話題となった。その迫力ある外観はもちろんだが、3バースト作動も観客の度肝を抜いた。ベースになったM93Rはコマーシャルピストルではなく、あまり実態の知られていない存在であった。そのため、ベースであるM93Rよりもこのオート9のほうが知名度は高かったのではないだろうか。
派手なマズルフラッシュを伴う3バースト作動をスクリーンで見た時の衝撃、それを忘れられないマニアは多いであろう。
これぞオート9の姿である。映画のようなマズルフラッシュは難しいが、キャップ火薬で発火できるモデルガンは、もっともスクリーンのイメージに近いトイガンである
ホールドオープンした姿がまたカッコいい。92F系の流れを汲むバレルが露出したスライドのデザインは、それだけでもスタイリッシュだ
巨大なリアサイトは機能的側面よりもデザイン重視の装備であろう。とはいえ、意外と狙いやすいサイトである
●マッシブな外観、確実なファンクション
オート9のベースであるM93Rを精力的にモデル化しているKSC。となれば、当然の如くオート9もラインアップに加わるのはまったく自然な流れだ。全長を2倍ほどに伸ばすスタビライザー、ゴツいグリップとリアサイトを搭載しフォアグリップを外したその姿は、いまだに多くのファンをシビれさせる。
さらに確実な3バースト作動や発火性能を実現しているKSCのモデルガンだけに、発火アクションも多いに楽しむことができるのだ。
これまたゴツいグリップ。内部にはバーストのメカニズムが内包されている。ボトム側は全周を覆っているが、トップはそれほど太くないので見た目よりは握りやすい
セレクターはセミオートと3バーストの切り替えが可能だが、中立位置ではフルオートにもなる。さらに迫力ある作動が体験できるのだ
実は、KSCの93Rシリーズのマガジンは非常に美しい。このオート9もご多分に漏れず、非常にリアルに再現されている。カートリッジの送りもスムーズだ
扱いもモデルガンとしてはそれほど難しくないので、入門編にもピッタリだろう。実用性といった概念に囚われる必要がないモデルガンだからこそ、オート9はその輝きを失わずにいるのだ。
DATA
- 全長:370mm
- 全高:180mm
- 全幅:45mm
- 重量:990g
- 装弾数:20発
- 価格:¥28,500
- お問い合わせ先:KSC
TEXT: モロ☆
この記事は月刊アームズマガジン2020年3月号 P.88より抜粋・再編集したものです。