エアガン

2020/01/25

【後編】REALGUN REPORT HECKLER&KOCH VP9/SHIN

令和元年年末、自衛隊の新拳銃として「ヘッケラー&コックVP9(SFP9)」が突如発表された。VP9はグロック17やM&Pといったポリマーフレームオートに比べて日本での知名度は低いが世界での評価は高い。今回は自衛隊制式採用記念ということでVP9の特徴をレポートする。

 

【前編】REALGUN REPORT HECKLER&KOCH VP9/SHINはコチラ!

【中編】REALGUN REPORT HECKLER&KOCH VP9/SHINはコチラ!

 


 

50,000発以上の発射に耐える高い耐久性を誇るのがVP9 / SFP9だ。

 

1982年から採用されていた9mm拳銃に代わり自衛隊に採用されたSFP9。最新のスペックと性能を持つ優れたミリタリー&ポリス用ハンドガンであり、自衛隊の幅広い活動においてこれから先20年は使用できる性能を持っていると言えるだろう。P220 とは異なるシングルアクションのストライカーファイア・トリガーメカニズムを持ち、言わばトリガーのみがマニュアルセーフティであるVP9 / SFP9の取り扱いは異なる。この部分を理解して新拳銃採用の変換訓練が行なわれれば、VP9 / SFP9の良さを生かした運用になるのではないだろうか。

 

スライド後部左右に飛び出したチャージングハンドルによってスライドの操作は確実に行なえる。

 

サプレッサーやウェポンマウントライトの取り付けと言った周辺アクセサリーにも対応し、高い耐久性と命中精度を誇るシンプルな操作のコンバットハンドガンである。

 

サプレッサーを取り付けた状態でも確実に作動する。グロックが苦手とする部分である。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

P220(9mm拳銃)から大幅に飛躍した印象のある、自衛隊の次期制式拳銃のVP9。新しい世代の運用方法に対応する為のアップデートに、VP9は見事に応えることができるだろう。今後基地祭や演習等でも目にする機会が増えるであろうVP9。新たなる防人の相棒に期待したい。

 

 

TEXT&PHOTO:SHIN
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.110-117より抜粋・再編集したものです。

 

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