2025/03/01
トイガンラボ157 東京マルイ エアーリボルバープロ M1851 NAVY
東京マルイが1月23日に発売したM1851 NAVYは、同社初のパーカッションリボルバーのエアーコッキングガンだ。10歳以上用のカテゴリーだが、その実射性能は素晴らしい。また細部に至るまで、こだわりに満ちている。これはクラシックガンに興味のなかった人でも間違いなく楽しめる製品だ。
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古式銃
アメリカの南北戦争(1861~1865年)前に開発されたパーカッション式リボルバーがM1851ネイビーだ。日本では古式銃に分類される。
大ざっぱに言えば、世界最初の量産リボルバー、コルトのパターソンに大幅な改良を加えて完成されたウォーカーを小型化したドラグーンのさらなる小型化モデル。
ボクがM1851ネイビーを知ったのは、MGCのモデルガンでだった。その時は、こんな華奢な作りで実弾が撃てるのか、という印象。モデルガンは簡単に分解できなかったが、実銃はバレルウェッジというパーツ1つを外すだけでバレルとシリンダーが抜けて3つに分解できるという。そんなので強度は大丈夫なの?と思った。
サイトも、リアサイトがコックしたハンマーの先に刻まれた小さなVノッチというのにも驚かされた。狙ってみると、どうにか照準できるかなという程度。ハンマーがすり減ったら位置が変わっちゃうんじゃないの? これで実用になる?
ただ、モデルガンとしてはどれも問題なく、すぐに好きなクラシックガンの1挺になった。特にパーカッションというのが面白かった。
そんなM1851ネイビーのエアーコッキングガンが、東京マルイから発売された。あれほどまでにクラシックな銃で射撃が楽しめるのか?
疑問や不安が次々と湧いてきたが、実際に手にして試射してみると、それらはすべて杞憂にすぎなかった。実に良くできた、高精度な射撃が楽しめる驚きのエアーコッキングガンだった。




インプレッション
全体にマット調の仕上げになっていて、とてもシックな印象。プラスチック特有のテカテカした安っぽさは微塵もない。
レーザーマーキングによるシリンダーの彫刻は、繊細なタッチで細かな部分もクッキリと刻まれていて、高級感が漂う。
この彫刻は1843年のテキサス共和国とユカタン共和国の間で戦われた海戦「カンペチェの戦い」を描いたものだという。この戦いで、テキサス共和国の帆船がユカタン共和国の最新の蒸気軍艦を撃ち破った。コルト社はテキサス共和国がパターソンリボルバーを採用したことへの感謝の印として、テキサス海軍が勝利した場面をM1851リボルバーのシリンダーに刻んだということらしい。



もちろんアドレスなどのほかの刻印もシャープで、書体までそっくりに再現されている。
ヘヴィーウェイト樹脂ではないので重いという感じはしないが、内部に金属パーツも多用されていてそこそこの重量感があり、軽い印象はない。


