2025/01/25
RUGER NEW MODEL SUPER BLACKHAWK【この銃に会いたかった 】
この銃に会いたかった
RUGER
NEW MODEL SUPER BLACKHAWK
フォト&キャプション:Toshi
Gun Professionals 2012年12月号に掲載
「この銃に会いたかった」は、日本全国のガン愛好家の方々に銃への憧れとか思い入れを声高々に語って頂くコーナーです。
今月は、北海道出身の豊福さんがご登場。お目当ての銃は、劇画『ドーベルマン刑事』の復活で再び脚光を浴びつつあるマグナムリボルバー、STURM RUGERのNEW MODEL SUPER BLACKHAWKです。
それではハリキッテどうぞ!
1978年、秋。W.Aのカラー広告には凄まじい魅力があった。
水色の背景に浮かぶ黄金の大型拳銃スーパーブラックホーク( 以下WASBH)。使用弾はパワー抜群の44マグナム。バレルはド迫力の10インチ。フレームに見える2本のピボットは新型メカの証。泣く子も黙って予約しちゃう程の“確かに違う 衝撃のスーパーモデル”でしたよ。

中学生のおいらはハートをギュッとワシ掴みにされましてね。学校帰りの本屋でシゲシゲと眺めては棚に戻し、また手に取っては溜息混じりに見つめるという奇行の繰り返し。こんなコトを2 ヶ月続けたらスッカリ本屋のおばちゃんの標的に。あからさまなハタキさばきで学生服までパタパタする勢い。初めて味わう大人の悪行に怯えながらも、ハタキに負けない立ち読み魂が育ちましたよ。
価格は7.5インチが8,500円、10インチが9,500円。お小遣いを貯め、昼食代も水で凌いで着服してもまだ足りない。そこで自転車通学を悪用し一回50円で友達を家まで運ぶゲスなトランスポーターを開始。するとおいらに天罰が炸裂!WASBHの金型にミス・スペルが発生。フレームの刻印が“BLACKHWK”と「A抜け状態」。
英単語の暗記に悶え苦しむボンクラ学生に他人のミス・スペルを許すという寛大なココロなど無く「スペルを直すまでゼ~ッタイ買わん!」と狭いココロの中心で愛を叫ぶ始末。更に送迎ビジネスが友達の母親にバレ、50円玉の代わりに大目玉を頂きあえなく廃業。

購入意欲も闇のビジネスも失い、すっかりヤサグレたおいらはW. Aに手紙を書きました(根はいい子なんですよ)。内容は…
①ミス・スペルはいつ直りますか?
②トランスファー・バーは壊れませんか?
③誰でもいいから、サインください。
しばらくすると返事が届きました。
①近々直す予定があります。
②大丈夫です。
③ノビたバネの様なサイン。
「コレ、誰のサイン?」って手紙を出すと「国本のです」という返事。
大慌てで額に入れました。子供にも律儀な対応のW.Aは素晴らしい♪どっかの本屋とは大違い。


しかし、待てど暮らせど修正版は登場せず、模型屋で確認しても「A抜け状態」のまま。1980年のW.A TIMESでもNewハンドの情報のみ。そのうち“紙火薬式の金属SAリボルバは撃ち合いゴッコに不向きぢゃね?”という考えが芽吹きM.G.CAP式のプラDAリボルバ村の住人に。
いつしかWASBHも生産終了し結局買えず仕舞い。つまらない大人になり自堕落な暗黒生活を送っていたある日、天からメッセージが届く。
「ネット・オークションで買えるゾヨ」
補助パワーで復活したT2のシュワちゃんの如く、おいらのおメメが赤く点灯。


早速ネット環境を整えてオークションに参戦…が全く歯が立たない高騰ぶり!しかも新参者は警戒されて入札禁止。落札出来たのはパーツ数点。
もう駄目か…と諦めかけたその時、天使降臨!それがヤフオクで出会った島根WASBH研究所のヤマちゃん。見ず知らずのおいらに情報検索や立替代理落札をしてくれた上、幻のDXタイプを格安で譲ってくれるという男前ぶり!もはや神さま仏さまヤマちゃんさま。
果たして、2010年1月20日。おいらの家にWASBHがやってきた♪ハンマーを起こすとキンッ!と響く涼しげな金属音。実に32年越しの恋が実った至福の瞬間。


その後、千葉のT兄ィや大阪のS兄ィ、親友のN君達との交流で、パーツや知識も増えて夢のWASBH天国♪折角の機会なので少々ウンチクを書いておきますね。
○初期カートは弾頭部が肉厚。内部はOリングではなく金属製のCリング。
○製造年月日の刻印
グリップ下部:78・10 79・02
バレル右側:79・12・03 、80・4・29、 80・9・25
○実物グリップは上部とピン穴を少し削ると付く。ホーグ製ラバグリは無加工でOK!
○マルシン製ガスガンSBH用リアサイトが流用可能。
○実物紙箱は7.5インチ用と10インチ用がある。LONGVIEW FIBRE COMPANY社製。

一番のお気に入りは、おいらの夢をヤマちゃんがカタチにしてくれた木製ケース。中央にはスターム・ルガーの真鍮バックルがはめ込まれ、その横には18発もの純正カートがビシッと並ぶ。オイル仕上げの一枚板をくり抜いた窪みには赤いフエルトが貼られ、ヘレットのグリップやボウエン・タイプのベース・ピンを装着したWASBHがドンと収まる♪
Thanks ヤマちゃん!
あとはThe Ruger Single Action Revolvers A Shop Manual Volume 1&2が揃えば鬼に金棒、ダーティハリーにM29状態♪


ところで、おいらはまだ実物には会えていない。ターク・タカノさんの10インチ・カスタムで100ヤード先のターゲットをプローンで撃ってみたいなあ。
タークさんといえば忘れられないのが“本物VSモデルガン”。ヒゲもじゃタークさんがWASBHと実物を比較する記事があって、パーツ形状一つ一つまで比較されていて「ある面で本物に勝っていたのは傑作」と誉めてくれてたなあ、ウフフ♪
おいらにとって銃とは、「色々なメカニズムと思い出が詰まった、鋼鉄製のビックリ箱」ですね~♪

今月、語って頂いた方
プロフィール
お名前(P・N)
豊福靖隆
・年齢、性別
48歳、男
・出身地
北海道
・トイガン歴
420 ヶ月
・職業
会社員
・自分を芸能人に例えたら
レギュラーの西川晃啓(あるある探検隊)
・子供のころの夢
敵のヘリコプターを一発で撃ち落とせるガンマンになること
WAのスーパーブラックホークは、自分もその昔、必死で買いました。当時はまだまだ駆け出しの中坊モデルガンマニアだった自分ですが、その仕上げの美しさとパーツ一個一個の造形の素晴らしさに圧倒されまくり、手元にあった湯ジワめろめろのMGC金属製コンバットマグナム2.5インチがすっごく貧相に見えたものでした。大人になった今でも、日本へ帰るたびに懐かしく眺めます。WAのこのモデルには、一種別格の気高さがあるように自分には思われますねぇ。
ともあれ豊福さん、思い入れタップリの原稿、本当にありがとうございました。
フォト&キャプション:Toshi
Gun Professionals 2012年12月号に掲載
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