2025/02/27
SHOT SHOW 2025 Part 1-2 Page 8-12
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昨年、Taran Butler(タラン・バトラー)とのコラボモデル、TTIコンバットをリリースし、会場で大きな注目を浴びたトルコのCanik。今年もパートナー企業であるセンチュリーアームズと共に大きなブースを展開していた。
MC9 PRIME

今年は、2023年に発表したポリマーフレームのマイクロコンパクトオート、METE MC9をさらに発展させたMC9 PRIMEを公開した。
昨年は、3.18インチバレルに17連マガジンを組み合わせたMC9L、さらにバレルを4.21インチまで延長したMC9LSを発表したが、これまでのユーザーからのフィードバックを活かし、今回のMC9 PRIMEでは新デザインのスライドと軽量カットを取り入れ、さらに3ポート加工を施した3.18インチバレルを採用。これにより射撃時の跳ね上がりが軽減され、よりコントロールしやすいモデルとなっている。
トリガーはRivalシリーズと同デザインでグリップテクスチャーにはTTIコンバットと同様のアグレッシブなパターンで滑りにくいグリップを実現しつつ、アペンデックスキャリー時に肌に直接触れても不快にならないよう表面の仕上げを適度に調整している。着脱式マグウェルによりリロードも容易だ。
全長171mm、重量652gで、MSRPは$649。同程度のサイズでコンペンセーターを内蔵するSIG P365 XMacroの競合モデルとも言えるだろう。
さらにMC9 PRIMEにはハードケースが付属し、予備マガジン2本、3種類の交換可能なバックストラップ、クリーニングキット、Gコードリバーシブルホルスターも同梱されている。
またトリジコンRMRccフットプリントのオプティックカットに対応する密閉型の新型ダットサイト、MECANIK MO4が付属するセットも用意されているという手厚さだ。
MO4はソーラーパネルを搭載し、電池寿命が長いだけでなく、外部センサーによる自動輝度調整機能を備えている。また、3MOAのダットに加え、32MOAのサークルダットを選択可能で、両者を同時に表示することも可能だ。
オプティックカットは深く、本体も薄いため、標準装備のNight Fision製のトリチウムナイトサイトとコウイットネスさせられる。デザイン面でもTTIコンバットの影響が色濃く反映され、洗練された仕上がりだ。これは主要ブランドの製品にも十分対抗できる魅力を備えているといえるだろう。

CanikもMETE MC9のカリフォルニアコンプライアントモデルを製造し、販売許可を得ている。マガジンセイフティを追加している他、もともと備わっているCLIを活かしてカバープレート側に必要な注意書きであるLOADED WHEN UPの文字を刻んでいる。
Canikの射撃チームキャプテン、Nils Jonasson。ブースでは積極的に新製品をプロモーションしており、フレンドリーに来場者と語り合っていた。注目すべきは、このMete MC9 PRIMEがフロリダ州ウエストパームビーチにあるCanik USAの新工場で生産されるUSAメイドのハンドガンである点だ。
カナダに拠点を置くCadex Defence(ケイダックス ディフェンス)は1994年に非公開企業として発足し、“Turn Key”Impact Systemと呼ばれる検査装置等の研究開発を手掛けてきた。
2000年にはディフェンス部門を開設し、軍事・法執行機関向けの特殊装備を提供することでカナダ国内はもちろん、アメリカやその他諸外国にも幅広い顧客を持つ企業へと成長している。
60,000平方フィート(5,574㎡)規模の生産工場を構え、最新鋭のCNCマシーンを完備。約100名の従業員により高精度な製品の設計・製造を行なっている。
特に軍・法執行機関、狩猟や競技射撃コミュニティから高い評価を受けているのが同社のボルトアクションライフル、CDXシリーズだ。またStrike Nuke EvoやLite Competitionなどライフル用シャシーシステムの開発・製造にも力を入れており、レミントン700フットプリントをはじめとする各種ライフルに適用可能なカスタムシャシーを展開している。
これに加えてサプレッサー、バイポッド、ピカティニーレイル、マウントシステムといったアクセサリー類、さらには防弾装備(ボディアーマーや戦闘用ヘルメット)、タクティカルギアなども手掛けている。ハードウエアに留まらす、射撃訓練やシミュレーション用途に向けた精密射撃システムやターゲットトレーニングシステムも開発し、総合タクティカルメーカーとしての地位を確立しているのが、Cadex Defenceなのだ。
CDX-30 X-LITE

CDXシリーズの新製品は、軽量化を突き詰めた高精度ボルトアクションのCDX-30 X-LITE(エクスライト)シリーズだ。
5ポートマズルブレーキを備えたBartleinカーボンファイバーバレル、新型の3ラグ軽量ボルト、シャシーは強度を維持したまま、全体の至るところを加工して肉をそぎ落として軽量化しているだけでなく、アクション自体にも底面に大きな軽量カットを加えている。
DX2EVOの2ステージトリガー、Cadexグリップ、Vシェイプベディングツール、フルレングスデュアルトップレイルを装備し、フォールディングバットストックはツールなしでレングスオブプルやチークピースを微調整が可能となっている。さらにはアルミ製デタッチャブルベースと交換可能なマガジンスリーブなどもCDXシリーズの特徴だ。
口径は.308Win、6/6.5クリードモア、6.5PRCでバレル長は口径によるが20/24/26インチから選べる。セラコート仕上げのストックのカラーはこのハンターオレンジ以外にもブラック、タン、ODグリーン、スナイパーグレイ、ハイブリットブロンズ、ハイブリットステルスシャドー、NRAブルーなど数多くから選べる。
CDX-50 TREMOR

同社の軽量加工を駆使した.50BMGの大口径ライフルがこちらのCDX-50 TREMOR(トレマー)だ。バレル長は20.6/29/32インチの3種類あり、全長はバレル長によってそれぞれ43.1インチ(1,095mm)、51.5インチ(1,308mm)、54.5インチ(1,384mm)で、重量も22.7ibs(10.3kg)、24.4lbs(11.1kg)、24.7lbs(11.2kg)となる(バレルが3インチ長くなって100gしか重量が変わらないのはおかしいと思うのだが資料を見る限り、この数値が記載されている)。マガジンの装弾数は5発、.416バレット(バレル長は32/40インチのみ)も選択可能だ。
カラーバリエーションは、こちらもブラック、タン、ODグリーン、ステルスシャドーヴォルテックス、ハイブリットステルスシャドー、スナイパーグレイ、ストームトルーパーホワイト、バーンブロンズなど幅広い色が用意されている。
アメリカのユタ州に本拠を置くDesert Tech(デザートテック)は高精度ブルパップスナイパーライフルSRS(Stealth Recon Scout)や、発射後の空ケースを前方にエジェクトさせるフォワードエジェクト/スライドエジェクト方式で注目されたMDR(Micro Dynamic Rifle)などで知られている。同社は数年前から試作を行なっていた30連マガジンに近い長さで装弾数を80%増量したQMAG-53と、それを使用する新設計のレシーバーのQuattro-15デューティライフルを公開した。
クアッドスタック構造のQMAG-53はドラムマガジンのように大きく左右に張り出す事もなく、30連マガジンに近い全長を維持したまま装弾数の増量を試みたもので、53発を収納できる。このマガジン4本あれば212発のアモを携行可能で、同じ弾数を30連マガジンで撃つ場合と比較するとリロード回数が約半分になり、装備重量も8%削減されると主張している。
ライフル単体としては16インチバレルのダイレクトガスインピンジメント作動方式で、13.7インチフルトップレイルDTハンドガード、レディアンラプターLTチャージングハンドル、DT RTGグリップ、DT CCSストック、SchmidマッチPTFE FCGシングルステージトリガーを装備している。
全長811mm、重量3.0㎏。11.5インチバレルのピストルバージョンもあり、MSRPはそれぞれ$1,889.99だ。
7075-T6製のレシーバーはQMAG-53に対応するためマガジン挿入口が拡大されているが、マグウェルアダプターを装着することで従来の30連マガジンも使用可能。またレシーバーキット単体での販売も行われており、アンビ仕様のマガジンキャッチとボルトキャッチのみが専用設計となっているものの、それ以外のパーツは既存のAR系コンポーネントと互換性が確保されている。
マガジンは、フォロアーとスプリングがそれぞれ1つずつで、Surefireの60連マガジンよりもシンプルな構造となっている(但し、Surefireのものは通常のARレシーバーで使用可能なため、単純な比較はできない)。
さらに従来のダブルマガジンポーチに収まる太さのため、法執行機関などでの運用時にも利便性が高い。フル装填する場合も指が痛くならず、楽にロードできるという。内部には摩擦軽減のためにインターナルレールが設けられ、チューブ内壁との間にスペースを確保している。これにより、サプレッサー使用時にガスの吹き戻しで銃内部が汚れても、問題なくスムーズに装填される仕組みだ。
フルオート射撃や車両による牽引など、過酷なテストを繰り返し、米軍の落下試験を含むあらゆる試験をすでにクリアしており、信頼性と耐久性は実証済みだ。
ARES Defense Systems, Inc.の一部門であるFightLite Industriesは、2016年に設立されたフロリダ州に拠点を構える銃器メーカーだ。軍・法執行機関向けから一般市場向けまでの幅広い銃器と、そのアクセサリーの設計・製造を手掛けている。
特にAR-15系アッパーをベルト給弾式に設計したMCRデュアルフィードライフルやAR-15の設計をベースにピストルグリップを廃し、一般的なライフルストックと組み合わせたSCR(スポーツコンフィギュラブルライフル)はよく知られている。
Herring

2024年に同社はそのSCRをセミオートからレバーアクションに変更したHerring (ヘリング)モデル2024 モダンレバーアクションライフルの完成型を発表した。
SCRの設計を踏襲し可能な限りパーツの互換性を維持しながら、レバーアクション化を実現しており、SCRと同様に市場にあるAR-15系アッパーレシーバーやハイキャパシティマガジンが使用可能で、高い汎用性を備えている。
またセミオートではないため規制の対象になりにくく、販売できる州や国が多いというメリットもある。ストックカラーはブラック、FDE、ODグリーンの3色から選択可能だ。
口径は.223 Wylde(.223 remington, 5.56mm NATO互換)と300 BLKの2種類がラインナップされるが、AR-15系アッパーと互換性があるため、さらに多くの口径へ発展させることも可能となっている。上の写真は.350 Legendと.450 Bushmasterの試作品だ。
.223 Wyldeと300 BLK仕様は近日発売で、MSRPは$1,699.99を予定している。
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