2025/11/08
「東京マルイフェスティバル2025」新製品 EVOLT & EVOLT RS【動画あり】

東京マルイフェスティバル2025が、11月8日、9日に東京秋葉原のベルサ―ル秋葉原1Fで今年も開催された。
ここで発表された新製品 EVOLT、およびEVOLT RSについて速報としてご紹介したい。
東京マルイ 新製品 EVOLTシリーズ
EVOLTシリーズは東京マルイとして、次世代電動ガンから大幅な進化を遂げた新型電動ガンで、名称のEVOLTとは、Evolution(革命)とVoltage(電圧)を組み合わせた造語だ。
その第一弾となるのが、M4A1カービンであり、その後にはEVOLT RSとしてFPR Mk4が控えている。
新型電動ガン EVOLT M4A1カービン
この製品は東京マルイにおける究極のM4を目指したものだ。ここでいう究極とは、リアルという言葉に凝縮されている。
具体的には、リアルな外観、リアルな操作、リアルな東京マルイクオリティを実現するということだ。
そのためにM System Type IIを標準搭載している。M Systemは次世代電動ガンのMP5に搭載されていたもので、これをM4用に最適化させるべく新設計としたものがType IIとしてリリースされるわけだ。
ではここから、東京マルイの目指した“究極”について、ひとつずつ解説したい。
リアルな外観
- アッパー、ロア共にアルミダイキャストのリアルタイプで、レシーバー内部の幅もリアルサイズとなった。
- テイクダウンピン、ピボットピンもリアルサイズになっている。
- A2グリップは強化樹脂製で無塗装にすると共に、実銃グリップの薄さも再現した。
- 今後の展開としてグリップ取り付け基部の角度も変更可能にしている。
- バッファーチューブもアルミ切削によるもの、でリアルサイズのインチ仕様となった。


チャージングハンドルも実銃と同様にアルミ製でフルサイズ、可動域もかなり大きく、本物の雰囲気を感じることができる。
ハンドガードもリアルサイズで、内部のヒートシールドも再現している。
ハンドガードの固定部分はインチ、ミリの両方に対応可能なハイブリッド仕様だ。

リアルさを追求した内部構造
リアルさの再現は外観だけでなく、内部構造にも及んでいる。
- メカボックスはオール新規製作で、小さく、薄く設計した。
- テイクダウンを実現するため、メカボックスとシリンダーアッシーを別々の構造とした。
- メカボックスを構成するベベルギア、スパーギア、セクターギアをすべて新規設計し、その耐久性も大幅に高めている。シャフト径は4mm(従来は3mm)、これにより滑らかな回転と耐久性を実現している。

タペットプレートも分割式にした。これにより東京マルイでは初となる、電動ガンでテイクダウンが可能なモデルとなっている。またテイクダウンした状態の、見た目のカッコよさにもこだわった。

さらに貫通式アンビセイフティセレクターも実現した。
チェンバーもEVOLTシリーズ専用で、ノズルの位置を安定させるスタビライザーを搭載、マガジン内の残弾量でノズルに掛かる力が変化して命中精度が安定しないという問題があったが、スタビライザーノズルでこれを解消している。
モーターは新開発のEG1000BRで、逆回転式モーターのベアリング仕様だ。
リアルな操作
チャージングハンドルを操作して射撃を開始する。但し、これによってBB弾がチェンバーに送り込まれるわけではない。
射撃と連動してダミーボルトも前後動する。マガジンの残弾がなくなると、センサーが検知して、作動停止、ダミーボルトも後退位置で止まる。
マガジン交換後は、ボルトキャッチボタンを操作するか、チャージングハンドルを引いて射撃を再開する。
この一連の操作は実銃と全く同じだ。
マガジンの装弾数は81発、one by one roading system、inner elevation system を採用しており、途中でマガジンを抜いても内蔵シャッターが作動して弾こぼれは発生しない。またマガジンを抜けば、銃内部にBB弾が残らない。実銃の場合は、マガジンを抜いてもチェンバーに1発残っており、これが事故に繋がる場合がある。ここは敢えて実銃とは違う構造として安全性を追求している。またこのマガジンは実銃と同じ厚みを再現した。

ハイレスポンスでありながら、シームレスな撃ち心地を感じることが可能だ。ここでいうシームレスとは、同じ性能が常に安定して維持されるという意味だ。。
リアルなクオリティ
命中精度、耐久性、製品の安定供給、充実のアフターセールスサービス、
これは東京マルイがずっと行なってきたことだが、同社だからこそできることだ。これこそが“東京マルイ品質(Quality)”と言うべきものだろう。
また耐久性に関しては、このEVOLTにおいては、何万発もの実射テストを行ない、さらに疑似サバイバルゲームで試作品を実際に使ってみるというテストを50名以上のスタッフで実行した。そこで見つけた改良すべき点を製品化に際してフィードバックさせている。これによって更なるクオリティの向上が図られている。
バッテリー
新開発のMS Lipoバッテリー 7.4V 800mAh スティックタイプ(JBRC加盟商品:安全回路内蔵)を使用する。
これはEVOLT専用で、他のバッテリーでは作動しない。
バッテリーの収納はバッファーチューブ内となる。充電器は従来のMS Lipo バッテリーセーフティチャージャ―が使用できる。
今回は、この新型バッテリーとチャージャーのセット販売も行なわれる。
EVOLT RS FPR Mk4
EVOLT M4A1はリコイルレスモデルだが、これとは別にRSモデルが発売される。RSはRecoil Shockの略だ。銃としては、FPR Mk4 (Federal Patrol Rifle)で、これはガイズリー SMR Mk4 Federal 10インチタイプ アルミハンドガードを装着した11.5インチバレル、クレーンストック仕様のM4を再現している。
EVOLT M4A1カービンとは異なり、こちらはリコイルウェイトを搭載している。これによりBB弾の発射と共に激しいリコイルショックを感じることができることが魅力だ。
RSモデルはバッファーチューブ内にリコイルメカを搭載するため、バッテリーはクレーンストックに収納する。
またリコイルショックに対応するため、ギアボックスの軸受けが強化され、耐久性を上げるなど、単にリコイルウェイトを組み込んだものではない。。
発売時期&価格
新製品EVOLTシリーズの発売時期についてだが、通常は今回のような全く新しい製品を発表する際、“鋭意製作中”といった表現に留まることが多いが、今回はかなり踏み込んだ形で、その時期が明言された。EVOLTの発売は“今冬”、EVOLT RSは“その数ヵ月後”ということだ(ちなみに“冬”とは、12月1日から翌年の2月28日までを指す)。
またEVOLTシリーズは、今回初の試みとして、完成品の販売の他、アッパーのみ、ロアーのみの別売り販売もいずれ行なう予定だそうだ。
そして気になる価格だが、EVOLTがメーカー希望小売価格で\90,000、EVOLT RSが\120,000(共に税別)と価格も既に決まっている。
EVOLTシリーズは東京マルイとして、第三世代の電動ガンだ。1991年に始まった同社の電動ガンの歴史に新たな一歩を印す記念すべき製品となっている。その特徴はすべて魅力的なものばかりだ。EVOLT, EVOLT RS、そのどちらにも大いに期待したい。
Text by Satoshi Matsuo
Gun Pro Web 2025年12月号
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。


