2025/10/28
ハートフォード S&W M15 コンバットマスターピース 2インチ

ハートフォードからコンバットマスターピース2インチが再販になる。10年ぶりの再生産はとても嬉しい‼ Kフレーム最短の2インチバレルであるにも関わらず、アジャスタブルサイト付きというアンバランスな銃だが、これが実に力強く、魅力的なのだ。
*それぞれの画像をクリックするとその画像だけを全画面表示に切り替えることができます。画面からはみ出して全体を見ることができない場合に、この機能をご利用ください。
S&Wがターゲットピストルであるマスターピースシリーズとは別に、法執行機関用モデルとして、コンバットマスターピースを発表したのは1950年の事だ。.38口径の4インチ仕様で始まり、その後に訓練用として.22口径モデルも加わった。これらは市販もされ、好調に売り上げを伸ばしていく。この時点でコンバットマスターピースはいずれも細めの軽量バレルが装着されていた。
1957年にナンバー制が導入された時、.38口径コンバットマスターピースはモデル15、.22口径はモデル18のナンバーが割り振られた。
1962年、アメリカ空軍がS&Wに対し、2インチのヘビーバレル付きモデル15をオーダーする。小型軽量のKフレームに短い2インチのヘビーバレルを装着、それにアジャスタブルサイトを載せたものだ。S&Wはこれをモデル56と命名し、空軍に納入する。
この空軍仕様モデル56に載ったマイクロメーターアジャスタブルサイトは通常の物とは異なり、ベース部分の縦セレーションがなく、ここがプレーンとなっている。またフレームのグリップバックストラップ部分のセレーションがなく、そこには“U.S.”刻印が打たれた。
S&Wはこのモデル56を15,205挺生産して空軍に納入、そのシリアルナンバーはK500,001からK515,205であった。
このスナブノーズリボルバーは、デザイン的にも力強さがあり、S&Wはこれを空軍に納入するだけでなく、一般向けに販売するすることにした。おそらく売れそうだと考えたのだろう。但し、空軍仕様とは少し変えてサイトは通常通りのセレーション付き、バックストラップもセレーション入りに変更し、モデルナンバーは既存の4インチや6インチモデルと同じ15を用い、そのバリエーションとした。
この2インチヘビーバレル、アジャスタブルサイト仕様のモデル15は、1964年に発売され、S&Wの思惑通り、市場で人気を博した。空軍向けとして用意された“56”のナンバーはその後使われていない。モデル15の2インチ仕様は1988年まで製造供給が続いた。
ハートフォードはこのモデルガンをM15 コンバットマスターピース 2インチモデルとして10年ぶりに再販する。HW樹脂2211B製で、今回は木製グリップが標準装着だ。2インチバレルにアジャスタブルサイト付きのモデルガンは量産品としては他に存在しない。この力強さに満ちたスナブノーズリボルバーは300挺限定なので、欲しい方は今すぐ予約されることをお勧めする。
ハートフォード
スミス&ウェッソンM15
コンバットマスターピース2インチ
全長:184mm
銃身長:2インチ
重量:516g(カートリッジ込)
装弾数:6発
仕様:7mmキャップ火薬使用モデルガン
価格:¥37,950(税込:300挺限定生産)
発売時期:11月中旬予定
お問い合わせ先:ハートフォード
Gun Pro Web 2025年12月号
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。


