2025/10/27
タナカ モデル1897 アーリーライアットガン Ver.2 HW モデルガン

ポンプアクションショットガンは手軽に派手なアクションを楽しめるモデルガンだ。フォアエンドを素早く操作すれば、大きなショットシェルが次々と宙を舞う。タナカのモデル1897は現在生産供給されている唯一のポンプアクションショットガンであり、その完成度の高さは折り紙付きだ。
ウィンチェスターモデル1897がMGCから金属製モデルガンとして発売されたのは、1975年の事だ。もう半世紀も前のことになる。実銃とほぼ同じアクションを再現しつつ、チェンバーレスによる安全対策を施した意欲作だったが、1977年12月に施行された“昭和52年規制”で製造供給ができなくなった。金属製で銃身分離タイプであったことが、この規制を乗り越えられなかった理由だ。
モデル1897が復活したのはその15年後の1992年のことで、タナカがモデル1897トレンチガンを樹脂製モデルガンとして発売した。これはMGCのリメイク品ではない。完全なタナカオリジナル設計によるものだ。
そして2018年にはアップデートを加えたモデル1897トレンチガンVer.2が登場している。翌2019年にはそのライオットガン仕様が発売された。また2023年末にはトレンチガンがHW仕様となっている。
今回発売されるのは、モデル1897ライアットガンその最初期型で、2019年のライオットガンとはだいぶ仕様が異なるものだ。ストックのグリップ下部(ここはPistol Grip Capと呼ばれる)が丸みを帯びたクラシックタイプとなり、バットプレートもデザインの異なるものを新規製作している。
マガジンチューブの固定方法も大幅に異なり、フォアエンドも横からねじ止めとなるなど、タナカは深いこだわりを持って初期型ライアットガンを再現した。
また2019年のライアットガンと比べると、その材質の違いから約500g重量アップすると共に高い剛性を確保している。外装部表面は荒目ブラストを施し、質感もアップ、木製ストック&フォアエンドには、使い込まれた風合いを再現する特別仕上げとなっている。
A ケース先端部径 18.95mm(20.14mm)
B ケース中央部径 19.39mm(19.70mm)
C ブラス部径 19.66mm( 20.53mm)
D リム径 21.64mm( 22.31mm)
数値はすべて実測値。当然個体差があり、小数点以下2桁目はあまり参考にならない。
ポンプアクションの魅力はなんといっても、フォアエンドを操作し、エンプティシェルを宙に舞わすその豪快なアクションだ。あいにく編集部に届いたサンプルは試作品で発火することはできないものだった。そこで以前撮影したタナカのモデル1897トレンチを発火させた時の画像をご覧いただこう。
タナカのモデル1897アーリーライアットガンでポンプアクションを思い切り楽しんで頂きたい。これを楽しめるモデルガンは現時点で他にはないからだ。

タナカ
モデル1897 アーリーライアットガンVer.2 HW
全長:985mm
重量:2,200g
装弾数:6発
仕様:7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン
主要材質:HW樹脂+亜鉛ダイキャスト+ウッドストック&フォアエンド
価格:¥93,500(税込)
モデル1897 ver.2用ショットシェル型発火カートリッジ2発付属
11月中旬発売予定
お問い合わせ先:
タナカ
Gun Pro Web 2025年12月号
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