2025/01/25
Ruger 22/45 LITE 軽量レシーバーを備えた.22 LRハンドガン
Ruger 22/45 LITE
軽量レシーバーを備えたルガーの.22 LRハンドガン
Text & Photos by Terry Yano
Special thanks to: Sturm, Ruger & Co., Inc., On Target (Murfreesboro, TN), Tsuki-san & Nelson-san.
Gun Professionals 2012年11月号に掲載
絶好調のルガー
アメリカの銃器メーカーで、近年特に元気なのがSturm, Ruger & Co.,Inc.(以後はルガーと略す)だ。同社のウェブサイトには“TELL THECEO”という投書箱的なコーナーが設置されており、寄せられたカスタマーの意見を新製品に反映させ、次々にヒットを飛ばしている。
ルガー版の1911であるSR1911などはいまだに品薄状態が続いており、ルガーはバックオーダーを解消させるべく、今年(※2012年)の3月21日から新規の受注を停止して製造に専念した。5月29日から受注を再開したとのことだが、同社製品の需要の高さが伺えるエピソードだ。
2011年、ルガーは1年間で100万挺の銃器を製造した最初の民間銃器メーカーとなった。今年は昨年をはるかに上回るペースで、8月15日に100万挺に達したという。売れないのであれば、これだけ作るわけがない。ルガーは絶好調なのだ。

未装填重量は約650gと軽いので、片手だけでも保持は楽だが、安定したエイシングを行うには軽過ぎるかもしれない。
ルガーと.22口径
1949年に設立されたルガーの最初の製品は、.22口径セミオート・ピストルであった。基本デザインはそのままだが、数々の設計変更を経て、現在のマークⅢ・22/45シリーズに至っている。
2012年1月2日には、完全新規デザインの.22口径ハンドガン“SR22”が発表されたが、これがマークⅢ・22/45シリーズにとって代わるわけではない。
1964年から製造されている.22口径セミオート・ライフルの10/22(テン・トゥエニー・トゥー)も、同社を代表するロングセラーだ。バリエーションも豊富で、今年3月28日にはテイクダウン・モデルが発表されて話題となっている。

リボルバーでは、シングル・シックスやベアキャットといったシングル・アクション・モデルで.22口径が充実していることに加えて、2011年9月5日には小型ダブル・アクション・リボルバーであるSP101の.22 LRモデルが、ハーフ・ラグ銃身と8連発シリンダーを備えて復活したことを知らせるメールが届いた。同年12月16日には、小型軽量リボルバーのLCR(LightCompact Revolver)にも.22 LRの8連発バージョンが追加されている。
アモの価格は全般的に値上がりしたまま、下がる兆候は見られない。ユーザーは比較的弾代の安い.22口径の銃器に注目しており、銃器メーカー各社はこの状況に対応すべく.22口径モデルやコンバージョン・キットの充実に力を注いでいるが、ルガーは特に.22口径銃器のラインナップ充実に力を入れているようだ。

ルガー.22口径セミオート・ピストルの変遷
1949年に発表されたルガーの.22口径セミオート・ピストルは、プレス加工と溶接によって製造されたグリップ・フレームのほか、筒状レシーバーにボルトを納めるなど、当時としてはユニークなデザインをもっていた。他社製品より低い価格と高い信頼性でユーザーの信頼を獲得したルガーの.22 セミオート・ピストルは、大ヒット商品となる。
現在「スタンダード・モデル」と呼ばれているオリジナルのルガー.22ピストルと、“Mark I”(マーク・ワン)と呼ばれるモデルの基本メカニズムは同一であり、両者の違いを明確に示す資料は見つからなかったが、ブル・バレルとアジャスタブル・サイトを備えたモデルが“Mark Ⅰ Target”と命名された後、マークⅠという名称が広く用いられるようになったそうだ。
マークⅠは1982年に登場したマークⅡに更新され、最終弾発射後にホールド・オープンするように改良されたことにともない、マガジンにも変更が加えられて、装弾数は10発に増加している。

銃身先端部にはマズル・ディバイス取り付け用スレッドが設けられてはいるが、陽極酸化処理(アルマイト処理)で黄味を帯びたシルバーに仕上げられたレシーバーのせいで、シリアス/タクティカルなイメージは薄れ、むしろカジュアルな印象の銃となっている。
1992年には、ポリマー・フレームを採用した22/45が登場した。これは単にマークⅡのグリップ・フレームを合成樹脂に置き換えただけのものではなく、グリップ・アングルやマガジン・キャッチなどが1911に準じたスタイルとなっている。
ポリマー製フレームは好き嫌いが分かれるものの、メリットも少なくない。メーカーは設備面の初期投資を行わなければならないが、製造工程の短縮や材料費を安く抑えることでコストダウンとなる。使用部位によっては金属よりも優れた機械的性質を示すこともあり、軽くて錆びないのはユーザーにとって歓迎すべき特徴だ。
ともあれ、22/45はマークⅡの後継機種という位置付ではなく、スティール・フレームをもつ従来モデルと共に製造された。

2004年、金属フレーム・モデルのマガジン固定位置がフレーム底部から左側面に移設されたほか、マガジン・セイフティやローディッド・チェンバー・インディケイター(以後はLCIと略す)、そしてインターナル・キー・ロックなどが追加されたマークⅢが登場する。ポリマー・フレームの22/45シリーズにも変更が反映されてマークⅢ仕様となったほか、トリガー・ガード形状などが変更された。
2012年4月、NRA(National Rifle Association)のアニュアル・ミーティングの日程に合わせて発表されたルガー.22セミオート・ピストルの最新バリエーション・モデルが、軽量アッパー・レシーバーを備えた“22/45 LITE”(以後は「22/45ライト」と表記する)だ。今回のリポートの主役である。
マークⅢ(22/45を含む)にはバリエーションが多く、すべてはカバーできないが、ここではリポート主役を除く現行6種をピックアップして紹介しよう。(Images from Ruger )





