2025/04/14
Glock 2025 製造終了モデル
Glock 2025 製造終了モデル
2025年4月、Glockが数多くの製品を製造終了させたことが、多くのSNSで話題になった。販売代理店への通知メールがその情報のベースになっており、Gen3、Gen4だけでなく、Gen5もその対象となっているという。様々な口径の100機種以上がDiscontinued(製造終了)ということで、多くの人が驚いた。
その後、Glockは自社のWebサイトに“Discontinued Pistol Models”を発表している。
そこにあったのは、
10mmAuto G20 Gen4, G20SF, G29 Gen4、G29SF, G40 Gen4
45ACP G21 Gen4, G21SF, G30 Gen4, G30S, G30SF, G36, G41 Gen4, G41 Gen4 MOS
45GAP G37, G38, G39
380ACP G28
357SIG G31, G31Gen4, G32, G32 Gen4, G33, G33 Gen4
以上23機種だった。
少なくともそこに9×19mmモデルは無いし、Gen5やG17、G19も無かった。
しかし、9mmやGen5でも、一部のバリエーション、いわゆる“ちょっとした仕様違い”はディスコンになっているようだ。いわゆるカタログには載らないモデルで、そういったものを含めると100機種前後がラインナップから消えたというのは事実なのだろう。
カリフォルニアのためだけに製造継続されていたモデルも、今回かなりディスコンになっている。もちろん売れ線である9mm仕様は残っているが…
これは単なるラインナップ整理なのかもしれないが、多くの人達はGlockが大きな戦略転換をしようとしていると見ている。
Glock 17が誕生し、オーストリア軍に採用されたのが1982年。この銃は驚くほどイノベーティブな存在で、ハンドガンの歴史を変えた。あれから43年が経過する今、市場にはGlockクローンが溢れている。かつてGlockが持っていた圧倒的な優位性はもう無い。
創業者であるGaston Glock(ガストン・グロック:1929-2023)は、グロックの基本的なデザインを変えることは絶対に許さなかった。たとえ他社に追いつかれてしまっていても。しかし、2023年12月27日にガストン・グロックが亡くなられたことで、大改革が可能になっている。
今年4月24日からのNRA Annual Meetings & Exhibitsで、Gen6が発表されるのではないかとも噂されている。いわゆる新世代グロックだ。今年のSHOT SHOWでは、AimpointとのコラボであるCOA以外、ほとんど新製品を発表しなかったことも、新しいGlock Gen6が近々に登場することへの期待に繋がった。
しかし、Glockは全く新しいプラットフォームに移行するべき時期に来ている。従来型を継続生産しつつ、全く新しいGlockを作らないと、もはやクローンとの差別化は難しい。
自分は発展型のGen6より、真っ新なGlockの登場に期待している。
Text by GP Web Editor
Gun Pro Web 2025年5月号
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