2025/01/25
【検証01】.50BMG VS iPhone4装甲ケース 装甲ケースは耐えるか?破壊されるか?
.50BMG vs iPhone 4 装甲ケース
世界最強の1インチ(25mm)装甲 iPhone 4ケースを.50BMGで撃つ。製造メーカーは.50BMGの直撃を想定して設計したという…装甲ケースは耐えるか?破壊されるか?
Turk Takano
Gun Professionals 2012年9月号に掲載
.50BMGのブレットにも耐えるという世界最強のiPhoneプロテクター・ケース(新潟の有限会社マルダイ製)が編集部から送られてきた。実際に.50BMGで撃って、手加減なしのテストをして欲しいという。送られてきたケースは鋼鉄製の信じられない重さ、ポケットに入れるわけには行かないはずだ。大きいパンツ・ポケットに例え入ったとしても重さでパンツがずり落ちる。腰パン連中に愛用されそうだ。
どう考えても使い道がないのだが…それはそれでOKだ。役に立たないものでも作ったことには意義がある。世界最強、最速好きの我々にとって.50BMGで粉砕できるか?これがもっとも興味のあるところであろう。

以前、旧友の日本刀匠,小田久山氏製作の日本刀と.50BMGが対決したものが日本でテレビ放映され、その画像が日本から送られてきた。アイデアそのものが奇想天外…またどうして?…何の意味があってという疑問もあった。大方が想像した結果は、第一発で日本刀がいとも簡単に粉砕されるというものだったに違いない。常識で言えばそういう結論に達しても不思議ではない。
しかし、予想に反して日本刀は.50BMGの弾を真二つに切断したのだ。数発目には日本刀も折れたが、ともかく1発目はバッサリ切断したのだ。
20数年前に似たようなテストを筆者自身、記憶している。垂直に据えられたナイフめがけて.38スペシャル158grレッド・ブレット(鉛)を発射、弾を左右真二つにした写真がGun誌に掲載されたことがあった。説明するまでもなく.38スペシャルの158grレッド・ブレットと.50BMGのボールとでは材質も違えば重さ、スピード、ブレット自体にかかっている回転トルクも大きく異なる。だから、.50BMGで日本刀が1発で破壊されるどころか、逆にブレット真二つというのは正直言って意外な発見だった。
このドキュメンタリーで学んだことはやってみなきゃ正確には判らないということだった。
ちなみに.38スペシャル弾を二つにしたナイフは、これまた小田久山先生がコロラド州でカスタム・ナイフ屋をしていたとき、忙しい中、ブレット切断プロジェクト用として作ってもらったハンティング・ナイフだった。久山先生の作品はどういうわけか、ブレット切りに縁がある。

さて装甲ケースの寸法だが、組み立て時は138mm×81.8mm×39.6mm、本体の裏が装甲部分で厚さ25.4mmすなわち1”ある。重量2.1kg、ただし表の枠はアルミ合金製で防弾性はほとんど無い。どんな防弾鋼板なのか詳細は非公開だそうだが、自衛隊の戦闘車両製造時の装甲板の切れ端かもしれない。その可能性も否定できないのではないかと思う。
この種のテストはどこでもできるものではない。まず.50BMGは多くのレンジで一応、射撃禁止となっているからだ。となれば可能な場所は筆者の周辺では一箇所しかない。マイクと筆者が所有している牧場の一部だ。
バックストップ(盛土)は普通のレンジ造成ものとは違い小さな丘なので20mm対戦車ライフルのブレットもストップできる。参考までに述べれば.50BMGブレットを安全にストップさせるためにはパックされた土壌は最低で厚さ8mが必要とされる。
命中してもはじき飛ばないように枠で装甲ケースを囲うことにした。材木屋で2”×8”×96”の松板を購入し装甲ケースがスッポリ入る穴を開けた。材木の厚さが装甲ケースの厚さとほぼ同じだったので好都合だった。
