2025/03/11
マシンガン事情USA AKS-47S Krinkov Chapter 1
マシンガン事情USA AKS-47S Krinkov Chapter 1
7.62mm×39口径の短縮モデル
前編
Text by E. Morohoshi
Photos by E. Morohoshi and Yasaunari Akita
2012年2月発売 Gun Professionals Vol.1(4月号)掲載
東西冷戦下、東側を代表するアサルトライフルがアブトマット カラシノコフ(AK)だった。その全バリエーションの合計生産数は1億挺以上だといわれている。そんなAKの合法的フルオートマチックモデルは、GCA68やFOPA86といった銃規制に阻まれて、ごくわずかしかアメリカの民間市場には出回っていない。セミオートAKをフルオートに改修するのは、高度なテクニックを必要とし、また高価なパーツキットが必要だからだ。
AKS-47Sクリンコフ チャプター1では、そんなAKの7.62mmフルオートモデルを取り巻く2012年時点でのアメリカ銃器市場の状況と、そのフルオートメカニズムについて、詳しく紹介している。
2025年3月 GP Web Editor

2011年5月、パキスタンの隠れ家に潜んでいたウサマビンラディン容疑者が、米海軍SEALsの襲撃により死亡した。ビンラディン容疑者といえば、2001年の9.11米穀同時多発テロ以降、度々TVのニュース番組などに映像が流れるようになり、テロの首謀者としての彼の存在は世界中に知れ渡っていた。
銃器愛好家ならば、彼の様子を伝える資料映像の中に、必ずといっていいほどAK系短縮モデルが登場することに気付いたはずだ。通常のAKタイプより極端に短い銃身と赤茶色のバナナ型マガジンが突き出た特徴的なその外形こそ、まさしくAKS-74Uであった。
記念となる本誌創刊に際し、AKシリーズの中でも強く異彩を放つAK系短縮モデルを紹介したい。
