2019/08/01

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

 

引き続き、全米各地を転戦するスナイパー競技「プレシジョンライフルシリーズ」参加の銃から最新のスナイパーライフル事情を探っていこう。

 

前回の記事(part 1)はこちら

 


 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

ラルータクティカルのリミテッドエディションFDEヘビーバレルPredatAR(プレデター)は、同社が500挺限定で製造したスペシャルなモデルである。プレデターは同社のシリーズの中でもハイエンドモデルであり、特別に生産された高精度ヘビーバレルと、FDE色に仕上げられたモデルである。高価格ながら販売から2日で売り切れとなってしまったモデルである。高精度スナイパーライフル弾である.260Reminton弾を使用するためにバレルスワップを実施した

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

ラルータクティカルでは.260レミントン口径はスタンダードなモデルではなく、今回のリミテッドエディションモデルを購入したユーザーのみが特別にオーダーできる。同社では.260レミントンのコンバージョンを複数の特殊部隊に行なっており、自社で加工した専用のバレルとともに安定して作動するガスシステムも提供している

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

左が.260レミントン、右は7.62×51mmNATO弾。.260レミントンは、7.62×51mmNATO弾をベースに、6.5mm口径へとネックダウンして完成した弾薬である

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

100mでのターゲット。.304インチのグルーピングを示し、スナイパーライフルの基準となる1MOAを確実に突破。高精度競技用ライフルの基準である1/5MOAを破る精度を、セミオートスナイパーライフルで実現している

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

レミントンM700アクションを精密化加工し、バートライン製カスタムバレル、XLR製エレメントシャーシストックに載せたカスタムライフル。口径は6.5クリーモアだ

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

デザートパターンのカラーリングが施されたオーソドックスなストックが付属したカスタムライフル。ハリスバイポッド、ナイトビジョンマウント、着脱式マガジン仕様となっている

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

カスタムディフェンス製アクションを赤くペイントしたシャーシシステムに搭載した女性シューター。このシューターは左利きのためボルトハンドルとエジェクションポートが左側に移設されている

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

ヘッケラー&コック製のM762セミオートスナイパーライフル。セミオートが使用できる「ガスガン」部門は、今注目を浴びているディビジョンである

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(2/2)

ナイツアーマメントのSR-25E2ACC M-LOKはURX4ハンドガードを採用したSR25の最新モデル。ナイツアーマメント製762QDCサプレッサー、ハリスバイポッド、シュアファイア製スカウトライト、45オフセットサイト、PTS製EPSを装着。スコープは日本のディオン光学技研製のMarch-F Compact 3×-24×52をマウントしている

 

 

 

今回、これら数多くの最新スナイパーカスタムライフルを見ることができた「プレシジョンライフルシリーズ」についてはこちらで別途記事にしているのであわせてご覧いただきたい。

 

 

TEXT&PHOTO:SHIN

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.46~51より抜粋・再編集したものです。

 

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