エアガン

2019/07/31

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

 

シャーシシステム、ライフルスコープ、エクイップメント…。加速度的に進化するスナイパー環境

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

 

スナイパーライフルを取り巻く技術はここ10年で大きく進化している。使用される弾薬やスコープ、シャーシシステムと呼ばれる新型のストック、その中でもサプレッサーはスナイパーにとって欠かせない装備となりつつある。それまでCQB用途でのピストルやサブマシンガン向けサプレッサーは多く開発されていたが、高精度で高い強度を誇る、スナイパーライフル専用のサプレッサーが技術革新によって一般的となってきている。ここでは主に「プレシジョンライフルシリーズ」参加の銃からスナイパーライフルの最新事情を探っていこう。

 


 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

レミントンM700アクション(機関部)をベースに、ラスベガスにあるDMRがカスタムビルドしたもの。アクションは徹底的に「ブループリント」、つまり、バレル、チャンバー、弾薬が同軸線上に正確に並ぶように作動に関わるすべての面が緻密に再加工された高精度ライフルへとカスタムされている。軽量、小型であり、ストックを折りたためスポーツバックの中に納められるサイズとなることを目指してカスタムビルドされている

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

ナイツアーマメント製「762QDC」サプレッサーを装着。バートライン製カスタム20インチバレルと組み合わせているので、装着状態でも取り回しはいい。サプレッサーはナイツアーマメント製MAMSコンペンセイターを介して装着される。ボールベアリングを使い、多くの発射によってカーボンと熱が加えられた状態でもサプレッサーを銃身のセンターに保ち、また素早く着脱が行なえるデザインとなっている

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

フェデラル製のマッチアモ。.308弾175GRゴールドメダルを使用しての100ヤードグループ。サプレッサーを取り付けたことによる集弾性の低下は見られない

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

サプレッサーを外してストックを折りたたむとスポーツバックの中に納まってしまうサイズとなる

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

JAE-700ストックに搭載されたサージェンライフルズ製アクション。スコープはナイトフォースに倍率を素早く変化させるためのタブを倍率ダイアルに追加してある。やはりサプレッサーが装備され、ヒートシンクとしてナイロン製のカバーが装着されている

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

シャーシ式とよりシンプルで軽量なトラディショナルなスタイルのストックが人気を二分している。これはシューターの射撃スタイルや体格によっても好みは異なる

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

アキュラシーインターナショナルのシャーシシステム「AX AICSステージ2.0フォールディングアジャスタブルストック」はキーモッド仕様のハンドガードが採用されている。この射手は左利きのため、リューポルド製スコープに左側に近距離用のマイクロサイト(ドクタードット)をマウントしている

 

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

M700系のアクションに対応したXLR製のモジュラーストックを装着したカスタムライフル。専用のアクセサリーレールが追加できる円筒型ハンドガード、ARタイプのグリップ、ストックチューブに調整可能なチークピースとバットプレートを組み合わせたストックが付属している

 

米国の実戦的競技から見える「最新スナイパーライフル事情」(1/2)

こちらはブラックのモジュラーストックがついた同様のカスタムライフルだ。VORTEXのRAZER HDスコープが装着されている

 

 

(続く)

 

 

TEXT&PHOTO:SHIN

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.46~51より抜粋・再編集したものです。

 

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