2018/08/21
G&Gアーマメント TR16 MBR 556 WH 製品レビュー 【2017年12月号掲載】
G&Gアーマメント
TR16 MBR 556 WH
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
高効率&高性能な「G2システム」を搭載 他の追随を許さないハイスペック電動ガンが登場
今、もっとも注目を集めているエアガンメーカーと言えばG&Gアーマメントだろう。豊富なラインアップに加えて、MOSFETの標準装備や、キーモッドシステム、M-LOKといった実銃のトレンドを随所に取り入れるなど、多くのサバイバルゲーマーから支持を集めている。そんなG&Gアーマメントから電動ガンの新作「TR16 MBR 556 WH」(以下MBR)が発売される。このMBRの最大の特徴は、新開発された新型ギアボックス&ETU & MOSFETユニット「G2システム」が搭載されていることだ。従来のシステムは、ギアボックスのサイズや機能、スイッチ等はそのままに、内部パーツのグレードアップのみにとどまってきた。しかしG2システムは、長年に渡って電動ガンを製造してきたG&Gアーマメントならではのノウハウと、高い技術力・製造力を駆使して生み出された新時代のシステムなのだ。
G&Gアーマメントの電動ガンの代名詞となっているETU(電子トリガー)& MOSFETは暴発制御機能つきにバージョンアップ。MOSFETは従来比で半分のサイズになり、バッテリーの充電容量が少なくなると警告音を発するマイクロスピーカーを搭載。ETUはトリガーレスポンスが向上。強くトリガーを引くことで起こるETUの破損事故を防いでいる。セミ・フルに加えて3バーストショット、さらに5バーストショットが可能だ。G2ギアボックスは、負荷のかかりやすいギアボックス前方下部の高さを70%、厚みを74%アップさせることで耐久性を向上。一方内部パーツは、ダブルOリングエアノズル&従来比50%厚さが増されたシリンダーヘッドを採用。ベベルギアは噛み合いを再設計することで電力消費を削減、発熱量が低減することで実射性能の向上に貢献している。
従来の電動ガンは、セーフティを解除してトリガーを引けば作動できるシンプルな構造だが、安全性とリアリティに欠けていた。G2システムではマガジンを外すと、トリガーを引いても撃てない(電源が切れる)機能を採用。不意の暴発が防げる。さらにG2システム専用マガジンを併用することで、残弾がなくなると作動が停止する(BB弾が装填されたマガジンをリロードすることで、射撃が再開できる)。外観はアンビセレクターなどを採用したメタルフレーム仕様のGCシリーズをベースに、ハンドガードにはM-LOKを採用。ストックはGOS V3、グリップはタクティカルタイプが採用されている。G2システム対応のマガジンの装弾数は90発となっている。
実射してみると、セミオートのレスポンスとキレは従来品よりもさらに鋭くなり、連射スピードも向上。バーストショットも確実にカウントされる。ドラム式可変ホップアップシステムの搭載により、安定した弾道と遠距離での命中精度が向上。弾はターゲットに吸い込まれるように飛んでいく。アンビタイプの操作系は利き手を選ばず扱いやすい。マガジンはG2システム専用以外に同社のハイキャップマガジンも共用できる。まさにカスタムガン並みのスペックをファクトリーモデルに凝縮したG&GアーマメントのTR16MBR 556 WH。電動ガンの歴史に新たな名を刻む傑作になることは間違いない。
MBRに採用された新開発「G2ギアボックス」とバージョンアップされたETU。耐久性と気密性がアップしたエアノズルとシリンダーヘッド、ベベルギアのサイズ見直し、ボルトロック機能、ワイヤーカバーが追加されている(なお日本仕様ではスプリングのクイックチェンジ機能は導入されない)
CNCアルミ合金製アルマイト仕上げのスリムなハンドガードにはM-LOKが採用されており、ハンドガード基部両側にはM-LOKのトレードマークが入っている
ハンドガード上面のピカティニースペックのレールの凸部分には軽量化が施されている。見た目にもインパクトがある
メタルロアレシーバー左側にはG2システムを搭載していることを表わす「G2 ADVANCED」のマーキングが入っている
セレクターレバーはアンビタイプ。レバー部分は切り替え操作時に指がかけやすいように中央付近が窪んでいる
G2システムにはボルトロック機能が追加されており、ボルトキャッチを押すと解除される。ホップアップシステムはドラム式を採用
ETUのポテンシャルを最大限引き出すために、トリガータッチに優れるストレートトリガーが採用されている
ビッグラッチタイプのチャージングハンドルはアンビタイプ。ハンドルの内側にはG&Gアーマメントのマーキングが入っている
グリップはフィンガーチャンネルが追加されたタクティカルタイプが付属。モーターは25000rpmハイトルクロングaxisが採用されている
従来品に比べて半分のサイズになったMOSFET。推奨バッテリーはG&Gアーマメント製11.1V 1100mAhリポバッテリーとなっている
G2システムに対応したスタンダードタイプのマガジン。装弾数は90発。背面にはギ
アボックス側と連動しているレバーが設けられている
3バーストモードに切り替えるには、セレクターレバーをセミオートポジションにして10秒間トリガーを引き続ける
5バーストモードに切り替えるには、セレクターレバーをセミとフルの間を合計5回往復させる
20m先にあるA3サイズのペーパーターゲットにセミオートで10発撃ち込んだところ。1発を除いてほぼこぶし大に集弾した
DATA
- 全長:920mm
- 重量:3,090g
- 装弾数:90発
- 平均値:80.4m/s(0.65J)
- 集弾性:99mm(20m)*G&Gアーマメント0.2gバイオ弾使用
- 価格:¥67,800(税別)
- お問い合わせ先:G&Gアーマメント
初速(m/s) | |
1発目 |
80.7 |
2発目 |
80.8 |
3発目 | 80.7 |
4発目 | 80.4 |
5発目 |
80.1 |
6発目 | 80.5 |
7発目 | 80.2 |
8発目 | 80.3 |
9発目 | 80.1 |
10発目 | 80.4 |
TEXT:毛野ブースカ