2019/05/31
LCTエアソフト「LCK-12」製品レビュー
2016年に公開された最新バージョンのAK-12を電動ガンで再現
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●第5世代に進化したAKシリーズ
AKシリーズは第1世代のAK-47から始まり、現在は第4世代に当たるAK-74Mが広く使われている。2011年にこれまでのAKシリーズの不満点を解消したAK-12を発表。しかし性能面の不満や現行のAK-74Mの余剰保有数などの問題から制式採用には至らなかった。AK-74Mの改良版のようだが、AK-12は最新の第5世代に当たる。レシーバートップとハンドガードにピカティニーレールを追加。ストックもテレスコピックストックに変更された。そのスタイルは西側で言うところの「AKSOPMOD」に酷似しており、従来のAKとは一線を画している。
セレクター下部が延長されトリガーフィンガーでのセレクター操作を可能にしている
レシーバー上にはオプティクスの搭載に不可欠なトップレールが付いた。リアサイトは上下左右に可動する
大型化されたマズルブレーキには不均等なガス抜き穴や先端のスパイクも完全再現
フィンガーチャンネルの付いた新型グリップはAK-74Mなどに比べてボリュームが増されてしっかり握れるようになっている
強化樹脂製のハンドガードは4面にレールが追加されて拡張性が高められた
新型ガスブロックはハンドガードとの接点がなくなりフリーフロート化された
M4スタイルのテレスコピックストックは5段階に伸縮可能で、左側にたためるためセレクターレバーの操作に支障は出ない
レバーを回転させてからピンを抜くとレシーバーカバーが外れバッテリースペースにアクセスできる
新型の樹脂マガジンもリアルに再現。伏せ撃ち状態でも安定して射撃できるようにマガジン底部の後端が斜めにカットされている
●元祖AK屋の本領発揮
LCTエアソフトはリアルなAKの電動ガンを市場に登場させたパイオニアだ。フルメタルボディによる堅牢な造りと、実銃譲りの使い勝手の良さをリアルに再現することには定評がある。そのLCTエアソフトから発売されたAK-12は2016年にロシアで公開された最新バージョンと同じだ。当然だがメタル製のボディのおかげで剛性が高い。また、レシーバーカバーの固定方法が変更され、トップレールにガタがなく光学機器を搭載できるようになった。また、リアサイトがレシーバー中央から後部に移動したため、サイトレディアスが長くなり正確なサイティングができるようになった。内部メカにはバージョン3メカボックスを採用している。実銃でもまだ普及していないAK-12は今後も変更があるかもしれないが、AKファンであれば買っても後悔しないはずだ。
DATA
- 全 長:685mm/945mm(ストック展開・伸張時)
- 重 量:3,800g
- 装弾数:130発
- 価 格:オープン
- お問い合わせ先:AWC
052-855-4778
TEXT:IRON SIGHT
PHOTO:須田壱
MODEL:星守紗凪
HAIR&MAKE UP:関川沙織
撮影協力:ユニオンベース
この記事は月刊アームズマガジン2019年7月号 P.64~65より抜粋・再編集したものです。