エアガン

2026/03/03

新 WESTERN魂!:ザ・ワイルドバンチ ウインチェスター1897ショットガン

 

ザ・ワイルドバンチ ウインチェスター1897ショットガン

 

先日タナカから新発売されたばかりのウインチェスター1897モデルガンの“ワイルドバンチ”モデルと金色アルミショットシェル。これらは私がずっと前から熱烈に欲しかったヤツだ。もちろん即購入。ご覧のとおりド迫力の排莢アクション。今回はこれら新製品を応援し盛り上げる話を書きたい

 

私はウインチェスター モデル1897(モデル97)は実銃を所持している。それを踏まえた上で「タナカの1897モデルガンはメチャクチャ出来が良い!!」と叫びたい。外観や内部メカはもちろん、作動させた時の感触も実銃にかなり近く、ヘビーウエイトモデルになってからは重量感もバッチリだ

 

 私が一番大好きなショットガン(散弾銃)はどれかと言えば、それはウインチェスター モデル1897だ。もちろん基本設計が130年以上前の古い銃なので、性能だけで銃を選ぶならこの銃にはならないが、そういうことじゃないのだ。私がこのショットガンを最も愛する理由はいくつかある。これだ。

 

・ユニークでド迫力の外観と豪快なアクション!
・銃をいじって(操作して)メッチャ楽しい!
・大好きな映画、西部劇にカッコよく出てくる!

 

 

傑作西部劇『The Wild Bunch』

 

 私が銃とあわせて愛してやまないのが映画、特に大好きな西部劇だ。だから映画(やテレビドラマ)で活躍した銃があると、つい好きになってしまう。その1挺がウインチェスター1897なのだ。
 ウインチェスター1897が最も大活躍した有名な映画を挙げると、それはやはり『ワイルドバンチ』に違いない。西部劇にカテゴライズされてはいるが(アメリカ西部開拓時代は1890年までとされる)、物語の舞台は第一次世界大戦直前の1913年のアメリカとメキシコの国境周辺で、最新型の銃としてコルトM1911オートマチックピストルも登場する。ガンマン達が銃で活躍できた西部開拓時代は既に終わったにもかかわらず、そのまま無法者として生き続け、時代の波に取り残された男たちの滅びの美学を壮絶に描いている。バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督の最高傑作であり、昔ながらの西部劇が映画ジャンルとして終わろうとする頃の1969年の作品で、往年のハリウッド製西部劇に「引導を渡した」として「最後の西部劇」とも言われ、映画史に名を残す重要な作品になっている。
 大人気作だが西部劇としては異色作になると思うので、昨年、本連載で「西部劇入門 2025」として初心者にオススメの西部劇にはあえて加えなかったが、すべての西部劇ファン、アクション映画ファンに観ていただきたい。私は20代後半に初めて観たが、それは1998年にリバイバル上映されたディレクターズカット版だった。渋谷の映画館の大スクリーンで初めて観る『ワイルドバンチ』はあまりにも強烈で、圧巻の面白さ。あの時の大興奮は今でも鮮明に思い出す。もちろん「お気に入りの西部劇」の1本となったのは言うまでもない。

 


Cowboy Action Shooting

 

 アメリカには「カウボーイアクションシューティング」という射撃競技がある。アメリカ西部開拓時代の銃と服装で行なうハンドガン、ライフル、ショットガンを使ったいわゆるスリーガンマッチだ。ハンドガンはシングルアクションのリボルバー、ライフルは主にレバーアクション(ウインチェスターやマーリン)を使い、ショットガンは19世紀に主流だったバレルを2本横に並べたサイドバイサイド(水平二連)だけでなく、その頃に存在したレバーアクション式のウインチェスター モデル1887やポンプアクション(スライドアクション)式のウインチェスター モデル1897などの多弾数連発式も使用可能だ。だが5〜6連射できるこれらの銃を使うと当然、2発までしか撃てない水平二連が圧倒的に不利になってしまう。そのためすべてのショットガンは弾を「2発まで装填可」と制限して、弾を入れていないアクションオープンの状態でスタートし、腰の弾挿しからシェルを引き抜いて銃に装填しながら撃つルールとなっている。そこで1897を使うシューターは(というか「どのショットガンも」だが)様々なリロードテクニックを駆使してすごいスピードで次々と撃ちまくるのだ。これがとてもカッコイイのだが、実際にタナカの1897モデルガンで(私の場合は実銃の97でもスナップキャップ=ダミーシェルを使って)真似してみるとメチャクチャ楽し過ぎるのだ。
 またカウボーイアクションシューティングのサブジャンルとして「ワイルドバンチシューティング」もある。こちらは、その名のとおり映画の『ワイルドバンチ』をイメージしており、ハンドガンはノーマル(に近い)コルトM1911となり、1897はマガジンチューブに2発以上を装填した状態から連射が可能だ。こういったゲームが楽しまれていることからも『ワイルドバンチ』とウインチェスター1897の人気が伺い知れるだろう。

 

Model 1897 "Wild Bunch Riot Gun" Version 2 Heavy Weight

 

7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン
全長:985mm 銃身長:20インチ 

重量:約2,800kg(ショットシェル含まず)
装弾数:6発 主要材質:ヘビーウエイト樹脂+亜鉛ダイカスト
価格:¥93,500

 

モデルガン本体に付属の発火式ショットシェル。紙/樹脂製のシェルを再現。7mmキャップ火薬2個で迫力の発火が楽しめる。6発セットで3,960円

 

この写真は実物の12番のダミーシェルで、赤い部分の材質は紙。現在の樹脂製になる前の古いタイプだ。ちなみに、このシェルは日本製だ

 

新発売の金色アルミショットシェル。6発セットで13,200円。金色のアルマイト処理により、昔の真鍮製のシェルをイメージした物だ。シェルが宙を舞う時の美しさ、落ちた時の高らかな金属音など、最高の満足感が得られる

 

こちらが実物の12番の真鍮製のダミーシェル(撃ち空)。ウインチェスター製だ。真鍮のシェルは古いタイプのショットガンが好きな人に人気が高い

 

これは私の『ワイルドバンチ』のコスプレ写真だ。2012年撮影。映画の冒頭の銀行強盗のシーンでワイルドバンチのメンバーが変装していた偽の米陸軍を再現すべく、友人たちと一緒に揃えたものだ。私はメンバーのうち、ライル・ゴーチ(演:ウォーレン・オーツ)を担当した(ヒゲがなくてスイマセン)。持っているタナカの1897モデルガンは現在のVer.2になる前の旧モデル(ABS樹脂製)だ。今回の新製品の「ワイルドバンチ ライオットガン」が出るまで映画のプロップガンに近い仕様がなかったため、トレンチガンと「テキサスポリス」の2挺を組み合わせてプロップガンを再現した

 

私が組み上げて「ワイルドバンチ仕様」と呼び長く愛用していた旧モデル。トレンチガンのバレルジャケットとマガジンチューブを外し、「テキサスポリス」のマガジンチューブを移植して、フロントサイトを取り付けただけのお手軽カスタムだ。革製のスリングも装着。ABSの本体の表面は実銃のブルー仕上げをイメージしてツルテカにポリッシュした。重量感はなかったが、最高に気に入っていた。十数年遊んだ物なのでここで引退とし、今後は新製品の「ワイルドバンチライオットガン」を愛用する

 

 

Winchester Model 97 Slide Action Shotgun 12 GA

 

全長:969mm 銃身長:489mm(約19インチ)
重量:3,400㎏
装弾数:5+1発(日本国内では法令により弾倉内2発+薬室内1発)
特徴:米国ウインチェスター社の純正品、1950年製造、テイクダウンモデル

 

ウインチェスター モデル1897の名前について補足。この銃は1919年の始めから1920年にかけて「Model 1897」から「Model 97」へと改称されている(これはレバーアクションライフルの「Model 1894」も同様で、同じ時期に「Model 94」になっている)。したがって今回の記事では、私が所持する実銃は97(1950年製なので)、タナカのモデルガンは1897(商品名のとおり)で呼ぶこととする。それとウインチェスターの銃の場合、名前の数字の前に付くのは「M」(エム)ではなく「Model」(モデル)が正しい表記だ。「Winchester Model 1897」を略す場合も「Winchester 1897」で「Winchester M1897」にはならない。一般的にトイガンの場合は商標を考慮してからか、あえて実銃と同じ商品名にしない場合も多い

 

私のウインチェスター モデル97は2010年に射撃の先輩から譲り受けたものだ。主にクレー射撃で楽しんでいるが、ライフルを所持するまでの数年間は狩猟(鹿・猪の巻き猟)でも使っていた。初心者ハンターだったので、この銃で獲物は獲れなかったが。実はこの実銃を所持するまで1897は、よく知ってはいたが欲しい銃ではなかったのだ。だから1897のトイガンも持っていなかった。だが実銃を手にして、この銃の面白さ、魅力を知り「常に手にしていたい銃」となったので後からタナカのモデルガンを買ったのだ

 

私のモデル97はテイクダウンモデルなので、写真のようにバレルが簡単に分離できる。元はフルチョーク(全絞り)の多分30インチ位の長いバレルで、鴨撃ち用の銃だったらしいが、その先輩が「昔のMGCのモデルガンみたいにしたい」とバレルを法令で許可される範囲のギリギリの長さに切り詰めた。そのため取り回しは良くなり、散弾だけでなくスラッグ弾(1粒弾)も撃てるようになったが、オープンサイトのスムーズボアなのでスラッグを撃つにしても射程は短く、バレルが短くなると弾速が遅くなるし、銃口の絞りもないしでクレー射撃にも難しい銃になっていると思う。だが、私もこの長さで良いと思っている。カッコイイから

 

 

 タナカ1897モデルガン 

 

 タナカの1897モデルガンもファンに長く愛される製品で、最初に発売されたのは今から30年以上前の1992年。途中、製造中止だった期間もあるが、現在の最新モデルは各部が改良され作動性が向上した“バージョン2”だ。さらに材質を従来のABS樹脂からヘビーウエイト樹脂とした仕様も登場。こちらは約500gの重量アップで(フロントヘビーなので体感的にはもっと重くなった感じがする)、樹脂特有のしなりが消え、実銃に近い剛性感を実現している。
 タナカの1897の製品バリエーションにはバレルジャケットを搭載した軍用の「トレンチガン」や法執行機関向けの「ライオットガン」などがあり、いろいろな仕様のモデルが過去に発売されている。今回、ライオットガンの最初期仕様をモデルガン化した「アーリーライオットガン」に続いて2025年12月に新発売されたのが、まさに映画のプロップガンの仕様を再現した「ワイルドバンチ ライオットガン」だ。これは私が長年、切望したモデルなので、もう買わない訳にはいかない。「アーリーライオットガン」も私の好みのツボを突いたモデルなのでとても欲しくてたまらない。ウエスタンファンがウインチェスター1897モデルガンを買うなら「アーリーライオットガン」と「ワイルドバンチ ライオットガン」がオススメだ(ちなみにアメリカのカウボーイアクションシューティングではトレンチガンは使用禁止だ)。タナカの1897モデルガンを長年愛用する私だが、念願のワイルドバンチモデルをついに手にして、もうワクワクがいっぱいなのだ。

 

ウインチェスター モデル1897スライド(ポンプ)アクションショットガンは、まだショットガンの主流が水平二連(装弾数2発)だった頃に登場した。モデル1897の前にはウインチェスターがお得意のレバーアクション式で装弾数5+1発のモデル1887(映画『ターミネーター2』で有名)を発売したが、ショットガンとレバーアクションという作動方式の相性はイマイチだった。そこでモデル1887を設計した天才銃器デザイナーのジョン・M・ブラウニングがショットガンに適したスライドアクション式の銃として新たに設計してウインチェスターが出したのがモデル1897の前身となるモデル1893だ(もともとブラウニングはショットガンにはスライド式が適していると主張していた)。だがこの銃が世に出た頃は、ちょうど銃の火薬がブラックパウダー(昔ながらの黒色火薬)からスモークレスパウダー(今も使われる無煙火薬)へと切り替わる過渡期だった。そのためモデル1893でユーザーが強力な無煙火薬の弾を撃ってしまうことで起きる銃の破損事故・訴訟を恐れてウインチェスターは直ちにリコール、1893を市場から回収した。そして改めて無煙火薬用に強化して発売し直したのがモデル1897だ。この銃はすぐに市場で人気の銃となり、1957年までの60年間に約1,024,700挺が製造された。警察用・軍用としても採用され、19世紀末から第一次世界大戦、禁酒法時代、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争などまで長い期間にわたって広く使用された。そのため、いろいろなジャンルにおいて人気の高い銃となっている。ちなみに西部劇以外で私の大好きなウインチェスター モデル1897/97が活躍するアクション映画は、『ローリング・サンダー』(1977年)、『ダブルボーダー』(1987年)、『アンタッチャブル』(1987年)だ。これらの映画をDVDやBlu-rayで観直して、ますます1897が好きになった

 

この銃の最大の魅力は、写真のとおりのユニークでド迫力の外観と豪快なアクションだ。フォアエンドを引くとボルトが後方へ突出し、シェルキャリアーがレシーバーの下へ大きく飛び出す。スチールの塊と言える実銃では「ジャッキィン!」と気持ちの良い作動音が響く。この無骨なデザインの良さが、私は若い頃には理解できなかったんだよな〜

 

1897の独特のアクションをタナカのモデルガンは非常に良く再現している。「ガシャコッ!」という大きめの作動音も樹脂製ながらイイ感じだ。この銃はハンマーがコックされているとフォアエンドがロックされ、ハンマーコックのままフォアエンドを引くならレシーバー右側面のボタンを押してアクションロックを解除する必要がある。つまり操作にクセがあるのだ。ここはタナカのモデルガンも実銃と同じ操作なので、実銃の操作練習にもってこいなのだ

 

この銃の最大の特徴のひとつが、外装式のハンマーを備えていることだ。タナカのモデルガン(写真右)は操作感も実銃に近く、レストしたハンマーを親指で起こす時の「カカッ!」という感触もまったく一緒。実銃とモデルガンを持ち替えても違和感はほとんどない。特に重量感と剛性がアップしたヘビーウエイトモデルならなおさらだ。まったくスゴイ出来のモデルガンだ

 

 

 愛銃ウインチェスター1897 

 

実銃とモデルガンを並べても、タナカのモデルガンが見劣りすることはない。なお1897のような古い実銃は1挺ごとに個体差があることが珍しくなく(特に製造時期が違う場合)、細部の形状や輪郭に微妙な違いがあったりする。だから1897に限った話ではないが、モデルガンを実銃の1個体だけと見比べてその違いを重箱の隅をつつくように指摘するのは的外れになる場合があることを付記しておく

 

 私は、タナカのモデルガンの1897は実銃のモデル97を所持してから買った。「それ順序が逆でしょ」と突っ込まれそうだが、そうなのだ。まず実銃は、ある日突然、私の射撃の先輩から電話があって先輩がお持ちのモデル97を譲っていただけることになった。それは今から16年前、2010年秋の話だ。当時ウインチェスター1897は当然、良く知ってはいたが「西部劇ならショットガンは水平二連か、レバーアクションのウインチェスター1887でしょ」と思っていたので1897は「私の好きなショットガンランキング」では1番ではなかったのだ。

 ところが実際に97を手にしてみると「メチャクチャカッコイイし、動かして楽しいし、作動音も最高だし」で、映画『ワイルドバンチ』への思い入れもあって大好きランキングは急上昇。常に手元に置いていじっていたい銃となったのだ。同時にこの銃の操作にはちょっとクセがあって、薬室に装填された弾を撃たずにアンロードする時に操作にまごつくことがあるなど、普段から銃をいじって操作に慣れておかなければ安全に取り扱えない銃だと理解した。だが自宅で実銃をオモチャ気分でお気楽に振り回す訳にはいかない。そこで常に手にして楽しく安全に操作練習ができる実銃の代替品として、その頃に再販されていたタナカの1897モデルガンを買ったのだ。
 リアルで完成度の高いタナカのモデルガンは、今も立派にその役割を果たしてくれている。ふつうにトイガンとして遊んでも最高に楽しい。私にとって本当に大事に愛用したいモデルガンなのだ。そして今後は新製品のワイルドバンチモデルを最愛の1挺とし、西部劇ごっこなどのイベントなどで撃ちまくる予定だ。今から楽しみでならない。

 

マガジンチューブをその先端でバレルに固定する方式のマガジンバンドは今回新たに「アーリーライオットガン」と「ワイルドバンチ ライオットガン」のために設計されたものだ。“ワイルドバンチ”モデルではプロップガンと同じカタチにするために、あえてフロントサイトを取り付けていないというコダワリの再現度が素晴らしい

 

この写真は私が長年愛用した「ワイルドバンチ仕様」でマガジンチューブは「テキサスポリス」の物を流用。そのためスリングスイベルがチューブ先端で固定されており、映画のプロップガンとは少し異なる物になっていたのだ。実銃の練習(照準のイメトレ)でも使うのでフロントサイトは取り付けた

 

こちらは私が所持する実銃。テイクダウンモデルなので、マガジンチューブの構造がソリッド型のモデルと異なる。チューブ先端にあるストッパーを押し込むとマガジンチューブが回転できるようになり、チューブを回転させ前方へ少し引き出すことでバレルのロックが解除され、バレルとレシーバーが分離できるようになる構造だ

 

「ワイルドバンチ ライオットガン」のストック(グリップ部分)は、劇中の時代設定(1913年)に忠実にするなら「アーリーライオットガン」のグリップエンドが丸みを帯びた形状になると思うが、撮影で使われたプロップガンはおそらくもっと後に製造されたモデル97と推測される。したがってプロップガン再現としては、これで正解なのだ

 

「ワイルドバンチ ライオットガン」のストックには革製のスリングを取り付けるためのスリングスイベルが付いている。タナカお得意の木製ストックも大変素晴らしい出来だ。バットプレートは金属製

 

こちらは私が所持する実銃のバットプレート。バットプレートは樹脂製で、その中心にはウインチェスターのロゴが刻まれている。ご覧のとおり反動を吸収する柔らかいパッドの類ではないので、反動の強いスラッグ弾を撃ち続けると肩が猛烈に痛くなってくる

 

 

 ウインチェスター1897を撃ちまくれ!! 

 

ウインチェスター1897は、撃ちまくることこそが最大の楽しさ、カッコ良さを最も発揮する瞬間なのだ。写真は西部劇サバゲの「西部劇ごっこ」でタナカの1897モデルガン ワイルドバンチ仕様(旧モデル)を撃ちまくる私。トリガーを引いたまま連射するラピッドファイアはもちろん、様々なリロードアクションも満喫。思う存分に撃ちまくるため肩から下げるバンダリアと腰のベルトでショットシェルを大量に携帯。実は野外で撃ちまくると、地面に落ちたシェルをたまに誰かが踏んで割ってしまう場合があるので(私が踏んでいる場合もあるかも)樹脂製のシェルは消耗品と割り切って(旧モデル用もあわせて)170発以上を所有している

 

新製品の金色アルミショットシェルも思い切って現時点で7セット=42発を購入済。総額でかなり高額な買い物になったが、後悔はまったくない。むしろ金色アルミショットシェルでのリロードアクションは楽しさ倍増で「買って良かった!」という満足感しかない

 

写真はハートフォードのオフィシャル革職人のトミー井浜さんにオーダーメイドした12番のショットシェル専用ヒップベルト。クレー射撃(スキート射撃)では1ラウンドで25発を撃つので、25発のシェルを携帯できるように作っていただいた

 

写真上は前号でご紹介したシェルループホルダーで10発挿し。金色アルミショットシェルを計42発揃えた理由は、シェルループホルダーの10発+ヒップベルトの25発+銃のマガジンチューブの6発と薬室1発で計42発という計算からだ

 

 

 実銃のウインチェスター97を撃ちまくる 

■撮影:松尾哲司
■撮影協力:ガンショップジービー、友部射撃場

 

日本ではアメリカのカウボーイアクションシューティングのように実銃を撃ちまくることはできない。だがクレー射撃には「トリプルトラップ」という前方へ連続して飛び出す3個のクレーを3連射で次々と撃ち割る日本独自のゲームもある。日本では「散弾銃は弾倉内2発まで」と法令で制限されているので薬室の1発も入れて最大で3連射までが可能だ。トリプルトラップは、その3連射を楽しむための種目で、実際に狩猟では獲物へ3連射する機会も珍しくないので、その練習を目的としている。私のモデル97の約19インチ(48.9cm)の短いバレル、しかもシリンダー(銃口の絞りなし)では、トラップ射撃の前方へ逃げるように飛んでいくクレーを撃つにはちょっとキビシイところがあるのだが、3連射の醍醐味を満喫するためにトリプルトラップは外せない。私にとって愛銃のショットガンでトリプルトラップをするのは人生で最高に楽しい瞬間のひとつなのだ

 

 

 ウインチェスター1897のリロードテクニック 

 

 ショットシェルを銃へ素早く装填するテクニックには、いろいろなやり方がある。今回はその中で、カウボーイアクションシューティングでよく使われる「1発装填、1発撃ち」の一例と、映画『ジョン・ウィック』シリーズで有名になったクアッドロード…は1897では無理なのでデュアルロードをご紹介。

 

カウボーイアクションシューティングでのリロード撃ち

まずは腰のシェルホルダーに挿したショットシェルを抜きやすくするために、シェルの先端だけがループに掛かるように下から押し上げておく

 

左手で3つのシェルを同時に掴んで引き抜く

 

シェルの持ち方はこんな感じ。手が大きな人ならば、同時に4発まで掴めるかもしれない

 

まずはフォアエンドを引いたアクションオープンの状態の銃のエジェクションポートへ1発を放り込む

 

写真は説明用に撮っているが、実際は銃を頬付けして銃口をターゲットへ向けた状態でこれを行なう

 

左手に残りのシェルを握ったままフォアエンドを押し出して発射準備完了。撃ったらフォアエンドを素早く引いて、残りのシェルを同じように装填して連射する

 

ウインンチェスター1897でのウエスタンスタイルのデュアルロード

 

※1897でのデュアルロードはメーカー非推奨の使い方です。何かあっても私も責任はとれません。やりたい人はすべて自己責任でやってください。

 

私が「1897でジョン・ウィックのように戦いたい」という妄想から考え出した革製のシェルループホルダーを使ったウエスタンスタイルでのデュアルロード。まずは端の1発を左手の親指、人差し指、中指で掴んで引き抜く

 

続けて隣のシェルを薬指と小指で掴んで引き抜く

 

これでシェルを縦に2個並べて持つことができる

 

銃を上下逆さにして保持する

 

レシーバーの下からシェルを2個まとめてマガジンチューブへ挿し込む

 

ここで中指の根元で1発目のシェルを下へ強く押し付けるようにするのがコツ

 

親指で最後まで一気に押し込む。ちなみにデュアルロードは実銃のモデル97でもできた。マガジンフォロワーのスプリングはモデルガンより強いので、押し込む際に少し力が必要だが

 

ただし、この1897でのデュアルロードには大きな注意点がある。写真のとおりシェルの装填口の両脇のエッジが鋭く立っているので、親指の角度が適正でないと親指をザックリと切ってしまうのだ。だから素早い動きでデュアルロードをする前に、ゆっくりとした操作で身体が正しい動きを覚えるまで入念に練習を繰り返しておく必要がある。と、私が注意喚起しても1897でデュアルロードをやれば少なくとも一度はザックリと親指を切るだろう。マネするならケガを覚悟せよ

 

 

TEXT:トルネード吉田

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年4月号に掲載されたものです。

 

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