2019/07/04
東京マルイ「ガスブローバックガン V10ウルトラコンパクト」製品レビュー
コンパクトガバの人気モデルがガスブローバックガンで登場
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●シンボルマークは10個のガスポート
精力的にガスブローバックハンドガンをリリースしている東京マルイから、スプリングフィールドアーモリーを代表するコンパクトガバメント「V10ウルトラコンパクト」(以下V10)が登場する。
実銃のV10は1996年に発売され、コルトオフィサーズACPと同サイズのボディに、左右5個ずつ合計10個のガスポートが開けられた長さ3.5インチのコーンバレルが付属している。V10の「V」とはおそらく発射時にポートから噴き出すマズルフラッシュが正面から見るとV字状に見えることから名づけられたと思われる。3ホールトリガーやビーバーテールグリップセーフティなどが標準装備されており、コンパクトガバメントの中でも人気のあるモデルだ。
最大の特徴である左右で合計10個のガスポートが開けられたコーンバレル
インナーバレルは目立ちにくいブラックメッキ仕上げとなっている
シルバー仕上げのチャンバーカバーには実銃同様の注意書きをレーザー刻印で再現
ラバー塗装処理が施されたラップアラウンド・フィンガーチャンネル付きグリップ
リアサイトはノバックとの正式契約により再現。マイクロプロサイトが搭載可能なマウントベースが標準装備される
●特徴的なツートンフィニッシュを再現
東京マルイはオールステンレス仕様のV10をリアルにモデル化した。特に注目したいのが表面仕上げ。スライドとフレームの側面はセミグロスシルバー、スライドトップやリーフカット、フレーム下面などはダークグレーという実銃のツートンフィニッシュを再現。さらに3ホールトリガーやスライドストップ、リングハンマーといったパーツはシルバーメッキ仕上げとなっており、そのこだわりはハンパではない。
リングハンマー、ワンサイドタイプのサムセーフティ、ビーバーテールグリップセーフティを装備
スライド左側には銃名(V10 ULTRA COMPACT)と使用弾(CAL .45)が刻まれている
フレーム右側前方にはブラジルで作られ(Forged IN BRAZIL)、アッセンブルや最終調整をアメリカで行なっていた当時のモデルを示す刻印が再現されている
スライド後面に露出しているエキストラクターは別パーツで再現されている
内部メカはV10専用のショートストローク化された直径15mmの大口径シリンダーを採用。各部のフリクションロスを徹底的に低減している。装弾数22発のマガジンもメッキ仕上げだ。
装弾数22発のメッキマガジン。デトニクス以外のM45A1、CQBピストルなどのマガジンが共用できる
実射してみると、コンパクトモデルのイメージを超える手首にビシッとくるリコイルショックとハイスピードなブローバックに思わず「おおっ!」と声を上げて驚いてしまった。命中精度も申し分なく、コンパクトモデルを撃っているとは思えないほど完成度が高い。
コンパクトモデルの常識を覆す東京マルイのV10ウルトラコンパクト。撃てばきっと病み付きになるはずだ。
フルサイズモデルに匹敵するシャープでスピーディーなブローバックアクション。そのうえガス消費量も抑えられており、連射してもダレることない
DATA
- 装弾数:22発
- 価格・発売日:未定
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:野々宮ミカ
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:BRAVE POINT 上福岡店
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.76~77より抜粋・再編集したものです。