2019/05/30
G&Gアーマメント「GTP9ガスブローバックガンJPバージョン」製品レビュー
樹脂製スライドを採用したGTP9がいよいよ日本上陸!
●スライドは強化樹脂製
G&Gアーマメントと言えば、CM16シリーズやARP9など使いやすくてコストパフォーマンスに優れた電動ガンのイメージが強い。そんな同社が満を持してリリースしたガスブローバックハンドガン「GTP9」はヨーロッパや北米などで人気を集めている。今回、日本のトイガン事情にあわせて強化樹脂製スライドを採用し、HFC134aガスに適したセッティングを施したJPバージョンが登場する。
オリジナルデザインのフロントサイトとリアサイト。フロントサイトには凸形状のホワイトマークが、対するリアサイトのノッチは凸形状となっており、左右にホワイトラインが入っている
サイトピクチャーは独特で、正確性とスピード性の両立が図られている
マズルキャップを外すとサイレンサーなどが装着できるアタッチメント(11mm逆ネジ)が現れる
2種類付属するバックストラップは下方にスライドさせると交換できる
オリジナルデザインということもあり適合するホルスターの有無が気になったので、手持ちのホルスターで確認したところ、サファリランドの「579 GLSホルスタースタンダードモデル」に収納できた
●ユニークなホップアップ調整システム
GTP9は最新のポリマーオートをモチーフにしたオリジナルデザインのハンドガンだ。サイレンサーが装着可能なスレーデッドバレルやアンダーレール付きフレーム、アンビタイプのコントロールレバー類、交換可能なバックストラップなど現代のタクティカルハンドガンに求められる要素が盛り込まれている。セーフティ機能はトリガーセーフティに加えてクロスボルトタイプのマニュアルセーフティが設けられている。ホップアップはバックストラップに内蔵されたアジャストメントツールを取り出し、マズルに差し込んで調整する。
GTP9特徴のひとつであるホップアップの調整方法。バックストラップに内蔵されているアジャストメントツールを取り出し、マズルに差し込んで調整する。反時計方向に回すとホップのかかりが強くなる
フィールドストリップするとオーソドックスなインナーハンマー式を採用しているのがわかる。またシリンダー内のバルブは気温による変動を最小限に抑えて安定したブローバックを実現するスクロールタイプを採用
クロスボルトタイプのマニュアルセーフティは左側から押してオン、右側から押すとオフになる。右手、左手ともにグリップした状態から操作可能だ
実際に手にしてみると、コントロールレバー類は自然に手が届く位置にあり、マニュアルセーフティも違和感なくオンオフできる。実銃があってもおかしくないほど各部の完成度は高く感じられた。ハイレベルなユーザビリティと実射性能を両立させたGTP9。まさにG&Gアーマメントらしさが凝縮した1挺だ。
DATA
- 全 長:220mm
- 重 量:770g
- 装弾数:22発
- 価 格:オープン
- お問い合わせ先:ホワイトハウス
TEL 03-3697-0212
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱
MODEL:松嶋えいみ
HAIR&MAKE UP:おおくさみちこ
撮影協力:ユニオンベース
この記事は月刊アームズマガジン2019年7月号 P.62~63より抜粋・再編集したものです。