2025/10/08
エリートガンをオールヘビーウェイトで楽しむ!「タナカ SIG P229 エボリューション2 オールヘビーウエイトモデルガン」
モデルガン唯一の.357 SIG弾仕様
P229は、通常の9mmルガー弾より強力な弾薬を求める法執行機関のニーズを満たすため、P228をベースに開発されたとされる。P228は、アメリカ軍の9mm×19弾を使用する制式軍用拳銃トライアルに合わせて開発されたP226のコンパクト版だ。そのスライドをステンレス材の切削加工とし、幅を3mmほど厚くして強化したのがP229。1992年に.40 S&W口径版が発売され、1994年には.357 SIG口径版が発売された。
.357 SIG弾は、リボルバー用の.357マグナム弾に匹敵する弾薬としてSIGと弾薬メーカーのフェデラルによって1994年に開発された。実際、標準的な125グレイン弾では.357マグナム弾とほぼ同等の性能をもち、.40 S&W弾をやや上回るとされる。しかも反動は.357マグナム弾より少なく.40 S&W弾並みで撃ちやすいという。そのうえ、ボトルネック形状のおかげでフィーディングがスムーズでジャムが起きにくく信頼性も高い。P229を採用したアメリカの連邦機関は多く、.357 SIG口径版はシークレットサービスや連邦航空保安局などで採用された。
タナカはこの.357 SIG口径のP229を2021年に快調作動のエボ2仕様のフレームヘビーウエイトで初めてモデルガン化した。今回ついにP229もオールヘビーウエイトとなった。今回発売されるモデルは1994年製モデルが再現され、強度が必要なバレル以外がヘビーウエイト樹脂化された。耐久性はもちろん、合成樹脂を感じさせない質感と、高級感も加わった。エボ2カートリッジは実銃同様のボトルネック形状を再現。しかもトップは4つ穴の「快音トップ」を標準装備。ガスの抜けも良く、より大きな発火音が楽しめるようになっている。












もっともP229らしいスライド側面のラインがストレートなP229。しかもモデルガンで唯一の.357 SIG口径。すべてのオートマチックファンにお薦めしたい。
タナカ
SIG P229 エボリューション2 オールヘビーウエイトモデルガン
DATA
- 全長:178mm
- 全高:137mm
- 全幅:37mm
- 重量:698g(カートリッジ含まず)
- 装弾数:10発
- 価格:¥43,780(2025年10月中旬発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:れお/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2025年11月号に掲載されたものです。
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。