2023/04/25
歴史資料としても価値がある限定100挺の“パパナンブ”「MULE 南部式自動拳銃大型乙 東京ガス電気2nd シリアル“8192”モデルガン」
各部に実銃同様のシリアルナンバーを施して“パパナンブ”がリバイバル
1902年(明治35年)に南部麒次郎によって開発された国産自動拳銃である南部式自動拳銃。十四年式にも使われた8mm南部弾を使用し、プロップアップ式のショートリコイルメカボックスを採用、通称“グランパ”の大型(甲)、“パパ”の大型(乙)、“ベビー”の小型の3種類が製造された。CAWによってモデルガンで再現された大型(乙)=パパナンブは、東京瓦斯電気工業株式会社(TGE)で製造され、「陸式拳銃」の名称で日本海軍陸戦隊で使用されたものだ。
MULEはこのCAWのパパナンブをベースに、ファースト、セカンド、サードに分類されるパパナンブの中からセカンドモデルのシリアルナンバー8,000番台を忠実に再現。独特な外観をリアルに再現していることはもちろん、ダミーカート仕様ながらボルトやトリガーが可動し、実銃同様のプロセスで分解・組立が可能だ。
打刻されたシリアルナンバーは海外の実銃資料に掲載されている「8192」をセレクト。MULEがアメリカで取材したパパナンブの実銃をもとに、各パーツとも実銃と同じ位置にシリアルナンバーを打刻している。
製作はCAW、組み立てはマイズファクトリー、刻印のカスタムはMULEによって行なわれており、限定100挺となっている。実銃のパパナンブは貴重な存在だけに資料的価値も高い。この機会にぜひ手に入れておきたい。
MULE
南部式自動拳銃大型乙 東京ガス電気2nd シリアル“8192”モデルガン
DATA
- 全長:233mm
- 全高:147mm
- 全幅:37mm
- 重量:604g
- 装弾数:8発
- 価格:¥59,400(ダミーカート7発付属)
- お問い合わせ先:MULE
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年5月号に掲載されたものです。
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