SURVIVAL GAMERS LABORATORY

 

 

KAWAII NAZGUL

 

　サバゲーマーを取材し、注目の装備を研究するコーナー「サバゲーマーラボラトリー」。今回ピックアップするサバゲーマーは、Mimi Novella。

 

　スペインのサバイバルゲームインフルエンサーである。
　同国独自のエアガンレギュレーションのもと、広大なフィールドでサバイバルゲームを行なう。その活躍ぶりが認められ、日本でもユーザーを増やしている新進気鋭のエアガンメーカーSpecna Armsのブランドアンバサダーとしても活動している。
　そんな彼女の魅力は、時には攻撃的に、時にはより遠くから狙撃するオールラウンドなプレイスタイル、そして個性的なスタイリングだ。

　今回は、そんな彼女の装備を研究し、その魅力をお伝えしていこう。

 

SURVIVAL GAMER：Mimi Novella

 

 

CONCEPT：イラク軍特殊部隊に触発されたスタイリング

 

 

　タクティカルからファンシーまで、さまざまなスタイリングを楽しむMimiさん。

　今回ご紹介するのは「イラク軍特殊部隊に触発されたスタイリング」だ。
　中東国であるイラクの軍特殊部隊であるイラク特殊作戦部隊は、黒のカスタムBDUシャツとパンツにカーキカラーのボディアーマーやリグを装着している。Mimiさんは、その黒のBDU部分はグレイをメインにしている。元のスタイリングが持つ強さの中に独自のお洒落感をプラスしているのが特徴である。

 

 

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GUNS

 

　デンマークのエアガンメーカーであるASGの電動ガンScorpion Evoは、実銃同様に樹脂ボディの軽量さとアンビセレクターなので、マニュアルセーフティのないWE Glock17と同様に左利きのMimiさんにも扱いやすいモデルだ。

 

 

●ライフル ・ASG Scorpion Evo ・Raccoon Airsoft Experts Red Dot Sight ・FMA AN/PEQ-15 L-5 ●ハンドガン ・WE Glock17

 

 

EQUIPMENT

 

　「スタイリングは迷彩柄を組み合わせるのが大好きで、ビデオゲームを参考にしたり、相性がいいと思ったらミックスしたりもします」と、色々な迷彩を着こなすMimiさんだが、今回は単色系スタイリングをご紹介させていただこう。

 

 

 

●ヘッドセット ・Tac sky comtact3 ●ウェア ・TMC combat shirt black/grey ・Qucchaa trekking trousers ●グローブ ・Mechanics Wear Original coyote brown ●ブーツ ・Barbaric ●プレートキャリア ・TMC AVS ●ベルト ・Ronin Replica ●ホルスター ・handmade kydex holster

 

 

Field: Distrito Zero Airsoft

 

　今回撮影で使用したフィールドはMimiさんのお気に入りであるスペインのバレンシアにある「Distrito Zero Airsoft」。51軒の家と地下室はもちろんストリートまである街のようなフィールドエリアがあるサバイバルゲームフィールドだ。

 

　「Distrito Zero Airsoftで行なわれるサバゲイベントは最高に楽しい! !」というMimiさん。実際、公式SNS等を見ると、フィールドのリアルな街並みとそこでプレイするプレイヤーの姿はとてもカッコよく楽しそうであった。

 

 

スペインのサバイバルゲーム事情

 

　Mimiさんにスペインのサバイバルゲーム事情を聞いた。
　すると、日本とは違う法規制やルールがあることがわかった。「スペインエアソフト連盟のルールがいくつかあるんです。例えば、単独でプレイできるのは18歳以上で、16、17歳は保護者同伴が必要、フィールド内では必ずアイプロテクションを着用するといったものですね。

　また、エアガンの種類によってサバイバルゲームにおける規定の距離以下における使用を制限する「使用限度距離」と「パワー（初速）」のレギュレーションが異なります。ハンドガンが最小値で、サブマシンガンとアサルトライフル、マシンガン、スナイパーライフルという順で、パワー（初速）の数値と接敵禁止距離が大きくなっていきます。例えばスナイパーライフルの場合、パワーは高くても既定の距離以下に近づいて撃ってはいけません。ハンドガンならパワーは低いけれども既定の距離まで接近して撃つことができます。また、エアガンの威力が1ジュール／350fps以下の場合は、0mの距離でプレイ可能になります。

　スペインのエアガン事情で改善してほしいこともあります。それは、国による統一ルールの制定です。スペインではエアガンの所持は登録制で、居住する地域の役所で登録しなければなりません。ところが所持基準が自治体によってまちまちなんです。登録料は異なるし、心理技術試験を課すところもあります。
　だから、登録料を納めるだけで所持できる町から、心理技術試験の合格が条件の町へ移動した際、警察から制裁を科されて、エアガンを没収される可能性があるということです。それはちょっと困りますよね。

　エアガンを普通に所持できるためには統一ルールが必要だと思います。
　スペインには、驚くほど多様で魅力的なフィールドが各地にあります。そして、サバイバルゲームは人気があって、多くのプレイヤーが楽しんでいます。このムーブメントがより広がっていくためにも、今後改善されていくことを願っています」。

 

 

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　女性サバゲーマー向けにスタイリングのアドバイスを聞いたところ「どんな装備でも着心地がよいようにすることです。好きなものを着れば、いつでも素敵に見えます！」と答えてくれたMimiさん。「今のところサバイバルゲームをしたことがあるのはスペインだけですが、日本でもいつかプレイしてみたいですね!!」とのことだ。
 

　今後も多くのユーザースタイリングをご紹介していくのでお楽しみに！

 

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年10月号に掲載されたものです。

 

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