エアガン

2025/08/22

歴史的な短機関銃をリアルに再現「ARROW DYNAMIC ベルグマンMP18電動ガン」

 

第二次世界大戦の銃器たち:SMG編

 

 月刊アームズマガジン2025年4月号で特集された拳銃編に続いて1900~1940年代に活躍したサブマシンガンを再現したエアガンをピックアップ。名銃たちの歴史や特徴、魅力について迫る。

 

塹壕戦の救世主となったサブマシンガンの元祖

 

 MP18は第一次世界大戦末にドイツが採用した拳銃と同じ弾薬を使用する短機関銃(サブマシンガン=SMG)である。第一次世界大戦は塹壕での戦闘が多く、戦況が膠着することが多かった。そこでドイツは塹壕内でも取り回しやすく、フルオート射撃が可能な近接戦闘用の銃器のニーズを受け、MP18を開発した。発射機構はオープンボルト方式のストレートブローバックを採用し、すでにこの時代からサブマシンガンの基本構造が出来上がっていた。

 

 

 ARROW DYNAMICはこの歴史的な名銃を電動ガンとしてリアルに再現。ファンにとっては待望の製品化である。多孔式のバレルジャケットは軽量化を目的としたものではなく、フルオート射撃時のバレルの冷却を促進させる目的で施されたものであり、この銃の最大の特徴を余すことなく再現。バレルやレシーバーはメタル製、ストックは実銃同様の木製とすることで、当時の雰囲気をそのままにリアルな仕上がりとなっている。

 

インナーバレルは奥まった位置にレイアウトされており、リアルなマズルフェイスに仕上げられている。金属製のリアサイトは固定式ながら視認性の高いものを採用

 

マガジンは左側から差し込むようにして装填する。大きなマイナスねじのようなものはマガジンキャッチボタンであり、親指で操作してマガジンを引き抜く

 

セレクターは本体のリアサイトの左側面付近にレイアウトされている。レバーを前後に操作することでセミ/フルオートの切り替えを行なう

 

マニュアルセーフティはボルトハンドル付近にレイアウトされており、写真はセーフティオン状態。手前にスライドさせることでセーフティオフとなる

 

 オールドスタイルの外観とは裏腹に信頼性の高いVer.2メカボックスをベースにしているため、カスタムベースとしても最適である。実銃には搭載されていないセミオートモードやマニュアルセーフティも搭載されており、エアガンとしてより扱いやすくなっていることも特徴。既存の電動ガンに飽きてしまったユーザーはこのMP18で気分転換してみることで、また違う角度からエアガンライフを満喫することができるはずだ。

 

ダミーボルトを後退させることでホップアップ調整ダイヤルが現れる。ダイヤルはドラム式を採用しており、細かく調整しやすい

 

フォアエンドには窪みがあり、ホールドしやすい形状になっている。ストックは木製のため実銃のようなリアリティ溢れる外観に仕上げられている

 

スプリング式のマガジンの装弾数は180発。ロングマガジンらしい高いキャパシティを誇り、マテリアルも金属製なため、おもちゃっぽさとは無縁の仕上がり

 

バットプレートを引きながら倒すとバッテリーコンパートメントにアクセスできる

 

 


 

ARROW DYNAMIC
ベルグマンMP18 電動ガン

 

DATA

  • 全長:825mm
  • 重量:3,800g
  • 装弾数:180発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:キンワ  e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年8月号に掲載されたものです。

 

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