エアガン

2025/07/27

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~

 

日本初の6mmBB弾を採用したエアコッキングガン

 

 マルゼンのマークスマンガバメントは1970年代後半に発売された。このモデルは直径4.5mmの金属製BB弾やエアライフル用ツヅミ弾を発射できるアメリカ・マークスマン社製のトイガンをマルゼンがコピー(再現?)したものだ。素材はABS樹脂製。マルゼン製は口径がボアアップされて6mmBB弾と6mmツヅミ弾仕様になり、日本で初めて6mmBB弾が採用されたエアガンだ。当時の価格で4,800円だった。

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~

 

DATA
  • 装弾数:1発
  • 販売当時の価格:¥4,800

 

 コッキング方式はまずトリガーを引きつつボルトストップを下げてスライドのロックを解除してからスライドを引く。スライドを引き切ったところでスライド前部にあるチャンバー(バレル?)を持ち上げてBB弾を装填、チャンバーを戻してからスライドを押し込むとスライドストップがかかってスライドが固定されて発射準備完了となる。装弾数は1発(単発)で連射はできない。

 

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
ボルトを下げた状態でバレル/チャンバーを指で持ち上げてチャンバーにBB弾を1発装填する。チャンバーの上にある銀色のパーツはバレル/チャンバーを固定するためのベアリング(ボールディティント)だ

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
発射プロセスはまずトリガーを引きながらボルトストップを下げるとボルトが1cmほど後退する

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
ボルトを掴んでコッキングする。今回用意したサンプルは子供は到底コッキングできないほど力が必要でコッキングストロークも長い

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
ボルトを最後部まで引き出したところ。ボルトは金属製で内部にはスプリングガイドらしきものが見える

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
チャンバーにBB弾を装填してバレル/チャンバーを戻してからボルトを前進させ、前進しきるとスライドストップがかかって発射準備完了となる

 

 コッキングにはかなりの力が必要で、トリガープルも重くてキレも悪くて命中精度も低く、前後サイトはお飾り程度なので精密射撃は難しい。今の視点から見るととんでもないエアガンだが、当時のガンマニアは心を踊らされたのだ。

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~
付属の6mmBB弾とツヅミ弾。実射性能はBB弾のほうがいいのは明白なのに、なぜツヅミ弾もセットされていたのかは今となっては謎だ

 

懐かしのトイガンコレクション ~マルゼン マークスマンガバメント~

 


 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年9月号に掲載されたものです。

 

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