エアガン

2025/07/24

ハートフォードが再現したウォーカーモデルが約10年ぶりのリバイバル「ハートフォード コルトウォーカー2024」

 

パーカッションリボルバーのウォーカーが久々のリバイバル

 

 1846年、それまでコルトが発明したパターソンリボルバーを使用していたアメリカ陸軍のサミュエル・ウォーカー大尉は、1846年に開発者のサミュエル・コルトに会うと、戦場での経験から出てきた改良点を伝え、同年秋にアメリカ陸軍はコルトに新型リボルバーを1,000挺正式発注した。そして1847年に完成したのが「コルトモデル1847」だ。口径.44、装弾数6発、全長約40cm、重量約2㎏とかなり大型のリボルバーだった。

 

 

 しかし、軍への納入に手間取り、メキシコ戦争の最前線にいたアメリカ陸軍に届いたのは、ウォーカー大尉が戦死した後だったとされる。あまり活躍できなかったモデル1847だったが、実用的リボルバーの原型となったことは間違いない。そのためモデル1847は大尉の名を冠して「ウォーカーモデル」と呼ばれることがある。

 このウォーカーモデルを再現したハートフォードのモデルガンが約10年ぶりにリバイバルされた。仕様は前回発売された時と同じ「ケースハードン&ブルーブラック」のワイピング仕上げを採用。

 

 

ブルーブラック仕上げのラウンドタイプのバレル。フロントサイトは真鍮製の別パーツ

 

ウォーカー大尉の要望で装備されたとしたローディングレバー。実銃はローディングレバーロックが付属していない

 

バレル上面には「ADDRESS,SAML.COLT,NEW-YORK CITY」とコルトのアドレスが刻まれている

 

カービングシリンダーのボルトノッチがパターソンリボルバーと同様小判型になっている

 

スクエアタイプのトリガーガードとバックストラップは真鍮製となっている

 

グリップ上部がフレームに干渉する独特な形状の木製ワンピースグリップ

 

 フレームとローディングレバーが熱処理時の色ムラを再現したケースハードン仕上げ、バレルとシリンダーがブルーブラック仕上げとなっている。これは先に述べたオークションに出品された実銃のイメージに近いものだ。テキサスレンジャーとネイティブアメリカンの戦闘シーンが刻まれたカービングシリンダー、ワンピースタイプの木製グリップが付属する。

 


この銃の推しポイント

 サイズを間違ったのかと思ってしまうほど大きいのがこのモデルの特徴。当時これだけ大きいリボルバーを腰に提げて戦うのは大変だったのではないだろうか。前回買い逃した方は早めに手に入れよう。


 

 


 

ハートフォード
コルトウォーカー2024

 

DATA

  • 全長:400mm
  • 全幅:141mm
  • 全高:47mm
  • 重量:1,100g
  • 装弾数:6発
  • 価格:¥49,500
  • お問い合わせ先:ハートフォード

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年3月号に掲載されたものです。

 

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