ノーマルに戻すという選択 ― ゼファー750、再び純正の鼓動へ

　2006年に納車されて、最初に車検を待たずに、モリワキのチタンモンスターに換装していた私のゼファー750。早いもので、幾度目かの車検をこの春迎えた。

　小さいサイレンサー、軽快なレスポンス、程よいサウンドには十分に満足していたが、今回はあえてノーマルマフラーへ原点回帰。

「ノーマルが持つ品の良さ」

「時代を超えて飽きの来ないデザインと音」

　久しぶりのノーマルマフラーでの始動。10年以上ぶりのその音は私の記憶の中のそれよりも何倍も静かな印象。

　ノーマルならではの低回転の粘り、街乗りの快適さを改めて見直すことができた。

ノーマルは完成形だった

　当時ロングセラーを誇り、多くのライダーを魅了したゼファー750。技術者たちはこのノーマルマフラーで音、パワー、耐久性のすべてをバランス良く仕上げていたんだと、今さらながらに思い知らされた。

　ノーマルに戻すことは「原点回帰」だ。これからしばらくは、この落ち着いた鼓動と共に、ライディングを楽しんでみよう。

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