エアガン

2025/04/25

不朽の名作92FSが満を持して登場「タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン」

 

オール“メイド・イン・USA”の民間仕様を再現

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン

 

 現代のオートマチックピストルを語るうえで欠かせない存在のひとつであるベレッタ92シリーズ。9mm×19口径、シングル/ダブルアクショントリガー、ダブルカアラムマガジンを備えた、いわゆる「ワンダー9」の代表格として一時代を築いた傑作である。

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン

 

 92シリーズで最も知られているのは92FSだが、1985年にアメリカ軍に制式採用された92SB-FをベースにしたM9とは細かな部分で仕様が異なり、このM9と同じ特徴を持つ民間仕様は92Fと呼ばれている。92FSは1987年に発生したスライド破損事故を受けて1989年にラージハンマーピンを採用して改良され、イタリア製からオールメイドインUSA仕様のM9がベースとなった民間仕様である。この改良型のM9/92FSが92シリーズの地位を確立したといっても過言ではない。アメリカ軍の制式ハンドガンの座はSIG SAUERのP320に譲ってしまったが、ベレッタを象徴するハンドガンとして今なお生産が続けられている。

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
スライド左側には92SB-Fのメイドインイタリア仕様から改良型のM9と同じメイドインUSA仕様の刻印が施されている

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
テイクダウンレバー、トリガー、スライドストップ、マガジンキャッチなどのレイアウトは92SB-Fから変わらない

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
改良型のM9と92FSの最大の特徴であるラージハンマーピン。ピンの先端がスライドに設けられた溝にはまることで、スライドが破断しても後方に飛ばないようになっている

 

 タナカは92SB-F、M9、92FS INOX“Ghost”に続いて92FSをエボ2仕様のモデルガンでリリースする。メイドインUSAに移行した初期の92FSがチョイスされ、ラージハンマーピン、ベレッタUSA刻印仕様のスライド、3ドット仕様のフロント/リアサイトが忠実に再現。エボ2仕様への進化により作動性や各部の形状が見直され、発火時の衝撃緩和や防錆対策など細かな変更を含めた約20点にも及ぶ改良を実施。

 

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
スライド右側には銃名に加えて使用弾(9mm×19パラベラム弾)の刻印が施されている

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
92Fにはトリガーを引くと作動するファイアリングピンブロックセーフティがスライドに内蔵されており、タナカはその機能を忠実に再現

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
リアサイトは92SB-Fのホワイトライン(スノーマンスタイル)からホワイトドットへと変更された

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
グリップはヘビーウエイト樹脂製となりグリップスクリューの位置も変更。内部にはグリップウエイトも追加された

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン
防錆対策が施された装弾数15発のスチールプレス製マガジン

 

 バレルやグリップにもヘビーウエイト樹脂が使われ、グリップウエイトも追加されたことで重量がアップしている。92シリーズ好きなら絶対に手に入れておきたい1挺だ。

 

タナカ ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン

 


 

タナカ
ベレッタ92FSエボリューション ヘビーウエイトモデルガン

 

DATA

  • 全長:216mm
  • 全高:140mm
  • 全幅:38mm
  • 重量:850g(カートリッジ含まず)
  • 装弾数:15発
  • 価格:¥50,380(発売時期:2025年5月中頃予定)
  • お問い合わせ先:タナカ

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年6月号に掲載されたものです。

 

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