エアガン

2024/11/10

オールドモデル短機関銃ピックアップ「AGM STEN Mk.2 電動ガン」

 

徹底的に簡素化されたイギリス軍の短機関銃

 

 第二次世界大戦の頃の歩兵用銃器といえばボルトアクションライフルと短機関銃が主流だった。特に短機関銃は実射性能よりも生産性やコストを重視したものが多かった。第二次世界大戦勃発後、各国が製造した短機関銃の中でもイギリスのステンMk.2は突出した生産性・省力化を実現。

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン

 

 ドイツ軍のMP40を参考に口径は9mm×19、スチールプレス製の筒型レシーバー、オープンボルト式の発射方式、横に突き出したマガジン、鉄板のグリップが溶接されたパイプ状のストックなど徹底的に無駄が省かれていた。素っ気ない見た目はいかにも急造兵器らしい。AGMはこのモデルを電動ガンで再現。

 

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
短めのバレルジャケットから突き出したバレル。フロントサイトはバレルジャケット基部に設けられている

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
MP18や一〇〇式機関短銃のように左側に突き出たマガジン。このマガジンポジションのおかげでコントロールしやすかったという。後のスターリングSMGにも受け継がれている

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
マガジンを抜いてマガジンハウジング前方にあるロックボタンを押しながらマガジンハウジングを90度下に回転させるとエジェクションポートが閉じて安全状態となる

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
シンプル極まりない筒型レシーバー。コッキングハンドルは右側に備わっている。スリットからはギアボックスが見える

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
必要なものを付けただけのトリガー周り。板状のグリップはお世辞にも握りやすいとは言えない

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
パイプに板状のグリップとバットプレートを溶接しただけのストック。ここまで簡素化されると文句は言えなくなる

 

 筒型レシーバーはもちろんマガジンハウジングは実銃同様にマガジンを抜いた状態で90度下方に回転可能。ストックは構えにくくグリップも握りにくい。しかし、それこそステンの魅力でもある。イギリス軍からステンを支給されたレジスタンスになった気分で撃ちたい。

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン

 


 

AGM
STEN Mk.2 電動ガン

 

DATA

  • 全長:775mm
  • 重量:2,360g
  • 装弾数:55発
  • 価格:¥35,200
  • お問い合わせ先:UFC wholesale@ufc-web.com

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年11月号に掲載されたものです。

 

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