エアガン

2024/10/19

【実射動画】湾岸戦争において米軍の主力銃となった「VFC コルトM16A2 ガスブローバックガン」

 

米軍装備には欠かせない
フルサイズライフルがGBBで登場

 

 

 今回紹介するのは近年オールドスクールなライフルを続々リリースしているVFCから、湾岸戦争前後の米軍装備のコスに欠かせない1挺「コルトM16A2 ガスブローバックガン」だ。

 VFCからはすでにコルトM16A1とコルトモデル733コマンドとが発売されており、実銃のM16A2はM16A1の後継モデルでありモデル733コマンドのベースになった銃だ。M16A2から使用する弾薬もM855(SS109弾)となっておりアメリカ全軍で採用された画期的なフルサイズのライフルだ。

 

 

 


 

解説

 

 M16A2はA1をベースに現場からの意見も取り入れ順当に改良された銃になる。

 一番の特徴はエアガンとしてみると大きな特徴にはならないが、使用弾薬がM193からNATO標準のSS109弾(米軍では同規格のM855)に変更されたことが大きい。これによってA1に比べるとバレルが少し太くなっている。

 そしてハンドガードもA1のおにぎりのような形状をした物から円筒形のハンドガードに変更されている。これによって固定方法も従来の左右から固定ではなく上下で固定するようになった。

 

バレルとハイダー。M16A1と比較すると太くなっている

 

ハンドガード。50~70年代銃器をモデルにしたVFC製ではわざとプラスチック成型技術が未熟な時代の雰囲気を再現して粗かったり隙間やバリを残していたが、A2では造形が綺麗になっている

 

 レシーバーは強化型になっている。当時のM16のデザインにおいて一番の特徴であるキャリングハンドルにつけられているリアサイトはフルアジャスタブルに変更されている。

 そしてA2からの内部機構において一番の違いがセレクターにも表れている。混乱する戦場で兵士が興奮状態に陥り、フルオート射撃による無駄な乱射や予期せぬ球切れを引き起こしていた。その無駄撃ちを防止するためにA2からは3点バーストになっている。

 

見慣れたレシーバー。セレクターがSAFE・SEMI・BURSTになっている

 

A2からはボルトフォワードアシストノブの形状がゴルフパター型から丸型に変更されている。また、A1ではなかったケースディフレクターがA2からは採用された

 

グリップはフィンガーチャンネルが追加されたA2グリップ。M4でも見慣れたこのグリップはその名の通りM16A2から採用されて現代まで受け継がれているものだ

 

A2でも固定ストックなのは変わらない。少し長さが延長され、素材が変更されているのはしっかりと再現されている

 

 内部機構としてはブローバックユニットにVFC GBBR最新のV3タイプが採用されているので、キレと安定感のある射撃を楽しむことができる。

 ホップアップの調整はハンドガードを外してバレルの根本にあるダイヤルを回して調整する必要があるので少し手間がある。ただこれも外見のリアリティを優先したVFCらしい構造だ。

 

マガジンはオレンジのパーツが目印のVFC最新マグ

 


実射

 

 トリガーを引くとキレのあるブローバックを味わえる。

 VFC製のガスブローバックガンということもあって、少し肌寒くなってきた時期でもセミオートの動作は安定している。3点バーストは流石に連射すると不安定になってくるが、それでもゲームでの使用であれば何の問題もない。

 ただ流石にM4A1などのカービングサイズに慣れていると、フルサイズのA2だとCQBでは少し取り回しの悪さを感じるかもしれない。

  

 

 

 

 

 

 


 

 M16A2でもVFCらしい実銃再現へのコダワリが随所にみられながらも、外見だけでなく実射性能もガスブローバックガンとして申し分がないレベルになっている。

 古すぎず新しすぎないエアガンが欲しい方や、1980年代から1990年代にかけてのウッドランドやチョコチップ迷彩(6カラー)の米軍装備をしたい方は是非とも手に取ってみてはいかがだろうか?

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

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