2019/04/30
徹底比較!東京マルイ「FNX-45タクティカル」×「HK45タクティカル」
USSOCOM JCPに提示された両銃をエアガンで徹底比較
FNHのFNX-45タクティカルとH&KのHK45は、どちらもUSSOCOM JCPの要件を満たすようにデザインされているものの、両社の設計コンセプトの違いや個性が随所に見え隠れする。ここでは東京マルイのガスブローバックガンを用いて両銃の特徴を比較してみたい。
FNX-45タクティカル+タクティカルサイレンサーFDE
HK45タクティカル
完全新規開発となるFNX-45タクティカルとは異なり、既存のHK45をベースにしたHK45タクティカルは、東京マルイのガスブローバックガンでは初となる、内部に吸音材がセットされたタクティカルサイレンサー(ブラック)、ダークアースのフレーム、アンビコントロールレバー、大型リアサイトを標準装備。サイレンサーの装着にあわせてショートリコイルシステムが見直されている。
DATA
- 全 長:220mm/330mm(サイレンサーあり)
- 全 高:148mm
- 全 幅:43mm
- 重 量:851g(マガジン、サイレンサー込み、サイレンサーのみ58g)
- 装弾数:26発
- 価 格:¥19,800
バレル
両銃ともにサイレンサーが装着可能なスレーデッドバレルが標準装備されている。ネジ山の前後長は異なるものの、規格は16mm正ネジで統一されており、タクティカルサイレンサーが共用できる
フロントサイト
マイクロドットの搭載を前提にデザインされているFNX-45は蓄光タイプのドット付きハイプロファイルタイプ。HK45はノーマルと同じ高さながらサイレンサー装着時でも問題なくサイティングできる
リアサイト
リアサイトもフロントサイト同様、FNX-45はマイクロドット搭載を前提にしたハイプロファイルタイプ。HK45はノーマルよりも大型のものが付属。どちらもワンハンドコックが可能な形状となっている
フロントコッキングセレーション
現代のタクティカルハンドガンの必須要件となりつつあるフロントコッキングセレーション。FNX-45のほうがピッチが細かい。操作フィーリングに関しては好みのわかれるところだ
トリガー
両銃ともシングル/ダブルアクショントリガーを採用。HK45のほうがトリガーのアール(カーブ)が大きく、前面にグルーヴが刻まれている。トリガーストロークはFNX-45のほうがやや短い
マガジンキャッチ
マガジンキャッチはどちらもアンビタイプだが、FNX-45はオーソドックスなプッシュ式、HK45は同社のUSPから継続されているパドル式。スピードではFNX-45だが、HK45はトリガーフィンガーでも操作できる
アンビコントロールレバー
これも現代のタクティカルハンドガンの必須要件であるアンビコントロールレバー。FNX-45は衣服などへの引っかかりを抑えたロープロファイルタイプ。ハンマーはどちらもラウンドタイプだがFNX-45のほうが大きい
デコッキングポジション
デコッキングはFNX-45はストロークが少ないが、レバーを下げて指を離さないとハンマーがデコックされない。一方、HK45はストロークは大きいが、レバーの下降と同時にハンマーもデコックされる
グリップ
グリップも違いがはっきりしている。バックストラップはどちらも交換可能だが、手のひらに食いつくほどエッジが立ったチェッカリングとストレート形状が特徴のFNX-45に対して、HK45は握り心地を重視した通称「スパイダーマングリップ」を採用
左右の厚みもHK45のほうが薄い
フィールドストリッピング
FNX-45はスライドをホールドオープンした状態でテイクダウンレバーを90度下げて分解できるのに対して、HK45は所定の位置にスライドを下げつつスライドストップを引き抜かないと分解できない
マガジン
実銃は同じ.45ACP弾仕様。装弾数はHK45が10発なのに対してFNX-45は15発
FNX-45のほうが左右の厚みと高さがある分、装弾数を稼いでいる印象だ。BB弾の装弾数はFNX-45が29発、HK45が26発となっている
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号 P.56~57より抜粋・再編集したものです。