大人気YouTuberオキサバ主催「第1回スナイパー競技会」

 

全6種目の狙撃シチュエーションで、真の狙撃手を決める!

 

第1回スナイパー競技会

 

 大人気YouTuberであるオキサバが主催する、第1回スナイパー競技会が2024年7月20日(土)にyaNexにて行なわれた。参加者数23名の腕自慢達は全6種目の狙撃シチュエーションごとにスコアを競い、真の狙撃手を決める戦いに挑んだ。当日の最高気温は35度にも迫る猛暑であったが、狙撃手はいかなる過酷な状況であっても常に正確な射撃が求められ、精神的な強さも兼ね備えなければならない。新人ライターの風見れんは、師と仰ぐ毛野ブースカへ少しでも近づくことはできたのか!? 恥ずかしい結果は報告できまいと、勝手に己にプレッシャーをかけ、一発の弾丸に魂を込めた。

 

 

第一種目 通常射撃

 

第1回スナイパー競技会
第一種目トップバッターということもあり多くの参加者が見守る中、競技会が開始された

 

 20m(20mのみ2つのターゲットを使用)から50mまでの間に置かれた5つのターゲットを各2発づつ射撃する競技。筆者はこの競技のためにノーベルアームズの「ABSOLUTE 1624 IR CQB FDE」と「AR-15 Hi-Mount Height FDE」を装着した。ミルドットレティクルのおかげで距離に応じた正確な射撃を行なうことができ、参加者の中で唯一満点を記録した。

 

第1回スナイパー競技会
風見れんはノーベルアームズの「ABSOLUTE1624 IR CQB FDE」を使用してエントリー。プレッシャーの中、参加者の中で唯一満点を叩き出した

 

第1回スナイパー競技会
スナイパーらしくボルトアクションライフルでエントリーした参加者。狙い込んでいる様はまさにスナイパー

 

第二種目 襲撃からの狙撃

 

第1回スナイパー競技会
高台へ登り指示された番号のターゲットを探している様子。周囲を索敵する際はこのようにスコープから目を外したほうがやりやすい

 

 装備をすべて外した状態からスタートコールに合わせて素早く装備を着装し、狙撃ポイントまでダッシュ。そこから指示された10個のターゲットを撃つというもの。

 

第1回スナイパー競技会
手すりをうまく利用して射撃ポジションを安定化させるのも非常に有効なテクニックと言える

 

第1回スナイパー競技会
高台からの視点。視界が広がっているが、濃いブッシュに阻まれて多くの参加者がターゲットを見つけるのに苦戦していた

 

第三種目 建物制圧からの狙撃

 

第1回スナイパー競技会
CQBエリアの制圧は取り回しのいいハンドガンで撃ち進むのが有利である。制圧後のハンドガンへのトランジションも不要のため、タイムの短縮につながる可能性がある

 

 フィールド内のCQBエリアに設置されたペーパーターゲットを撃ち、制圧後5枚のターゲットをハンドガンで射撃した後、高台へ登って遠距離射撃を行なう。

 

第1回スナイパー競技会
ペーパーターゲットはよく見たらオキサバのアッキー!? 一瞬戸惑ったが、今は真剣勝負。躊躇することなく撃ち込んだ

 

第1回スナイパー競技会
スナイパーはライフル射撃だけでなく、総合的な射撃テクニックが求められる。ハンドガンであっても素早く確実にヒットさせなければならない

 

第四種目 トラックからの狙撃

 

第1回スナイパー競技会
2人座ることが精一杯な限られた空間の中、揺れ動く車内からターゲットを射撃しなくてはならない。筆者と一緒に写る参加者はVFCのガスブローバックガンMK12でエントリー

 

  yaNexの名物アトラクションである「ガントラ」に乗り込み、10個のターゲットを狙撃する。揺れる車内からの精密な射撃が求められる。

 

第1回スナイパー競技会
隙間から身を乗り出すことでターゲットの索敵が行ないやすかった。ただ、ガントラは走り続けるため、スコープで狙いこんでいる余裕はない。ダブルタップで撃ち込むインスティンクト(直感)射撃で対応し、なんとかすべてのターゲットをヒットできた

 

第1回スナイパー競技会
ガントラ上部には回転式銃座も備わっている。yaNexの定例会ではこのガントラを使用したゲームが行なわれ、迫力あるゲームを楽しむことができる

 

第五種目 隠密からの狙撃

 

第1回スナイパー競技会
周りのブッシュと同じ高さまで屈むことで、監視の目から見つかりにくくなる。アッキーはフルカスタムされたSR25で見事ターゲットへ命中させていた

 

 yaNexのフィールド全体を使用して行なう種目。2カ所の高台からの監視の目を掻い潜りながら前進し、ターゲットを狙撃する。装弾数は1発。監視に見つかることなく索敵し、1発しか射撃することができないため、スナイパーとしての総合力が試される種目。

 

第1回スナイパー競技会
ゲーム開始前に参加者同士でどのようなルートで進むか相談し合う様子。多くの参加者はハーフギリーを使用していた。ハーフギリーは動きやすくかつ擬態できることからスナイパーにとって効果的な装備である

 

第1回スナイパー競技会
数年ぶりにエアガンに触ったという参加者。第3ゲームまでトップを独走しており、射撃技術の高さに舌を巻いた

 

第六種目 行軍からの狙撃

 

第1回スナイパー競技会
フル装備で全力ダッシュ!! 息を整えて遠距離射撃を成功させることはできたのか!?

 

 重さ5キロのバッグを背負った状態のままシューティングレンジまでダッシュし、息が上がったまま40m先のターゲットを1発で射撃する種目だ。

 

第1回スナイパー競技会
持ち時間10秒の間で息を整えながら、40m先のターゲットへ照準を合わせる。多くの参加者が苦戦を強いられた

 

 

第1回スナイパー競技会
優勝した参加者にはライラクスより提供された電動ガンが贈呈された。おめでとうございます!!

 


 

AAR(After Action Review)

 

 筆者は惜しくも優勝を逃したが、全6種目のうち4種目で1位を獲得することができた。今大会ではボルトアクションライフルやガスブローバックガン等でエントリーすることでスコアが特別加算されるレギュレーションがあり、私のように電動ガンでエントリーして総合点を確実に加算していくのか、それとも、特別な加算で一発逆転を狙うのかといった戦略も非常に重要であると感じた。

 

 また、緊張感のある雰囲気の中ではあったが、参加者同士で各競技のポイントを相談しあったり、先に競技を終えた参加者からのフィードバックを共有しあってイベントが進行していた。ライバルでありながらも、お互いを高め合うスポーツマンシップを持った参加者のおかげで素晴らしい1日となった。開催時期は未定だが、近日中に第2回が開催されるとのことなので、興味ある方はぜひ参加してみてほしい。

 

 

TEXT&PHOTO:風見れん

■衣装提供:condor outdoor Japan(キャップ、スナイパーベール) 

■オプティクス提供:ノーベルアームズ(ABSOLUTE 1624 IR CQB FDE、AR-15 Hi-Mount Height FDE)
■撮影協力:オキサバ 

■ 開催地:yaNex

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年10月号に掲載されたものです。

 

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