実銃

2024/07/02

【実銃実射動画】CANiK TTI COMBAT【Gun Professionals 2024年8月号】

 

CANiK TTI COMBAT Shooting

 

 

手が届くハイエンドモデル

 

 

 トルコ共和国の人口は85,279,553人(2022年トルコ国家統計庁調べ)で、これに対し、国民の銃器保有率は約16.5%(ちょっと古い2017年のデータ)だ。単純計算で国民100人に対し、約16人が銃を合法的に所有していることになる。かなり高い確率のように思えるが、この保有率は世界の第45位に相当し、決して高いわけではない。しかしながらトルコ国内には銃器を製造するメーカーが138社もあるらしい。にわかには信じられないが、これは凄い数だと思う。
 当然、国内需要だけを頼っていたら、これらのメーカーは事業を維持できないため、海外への輸出に力を入れる形になる。トルコのガンメーカーが積極的に海外市場に製品を供給(OEMを含む)するようになったのは、1990年頃からだ。これが本格化したのは今世紀に入ってからだろう。特にショットガンはトルコ製がかなりある。
 かつてトルコ製ショットガンは、なんとなく見栄えが悪く、品質もイマイチのものが多かったが、OEM供給をおこなうことで、経験を積んだのだろう。近年は驚くほど洗練されたデザインを持ち、品質も大幅に向上したものがでてきている。そうして力を付けた上で、自社ブランドでの輸出を開始、その結果、ショットガン市場において、かなり目立つ存在になってきた。
 ハンドガンの分野では、かつてはCZやSIG SAUER、ベレッタといった有名メーカーの劣化コピーともいうべき製品が多かったが、こちらも魅力的な製品が生まれてきている。
 その中でも筆頭に挙げられるのがCANiK(カニック)だ。2009年にワルサーP99のコピーであるTP9を発売し、2011年にワルサーがPPQに進化すると、カニックもTP9SAを発売した。メカニズム的には限りなくワルサーに近く、ここまで似せて良いのだろうかと思ってしまうが、その後はワルサーとは関係なく独自の進化を始め、TP9SA Mod.2を発売する。
 トルコ製銃器の魅力はその価格の安さだ。EU(欧州連合)に加盟できておらず、同国の通貨リラの対ドル相場は著しく安い。その結果、カニックは高品質低価格ハンドガンとして売れ続けている。
 そんな中、今年発表されたのが、TTI(タランタクティカルイノベーションズ)とのコラボレーションによるCANiK TTI COMBATだ。ダットサイト無しで$949.99、ダットサイトMeCanik  MO3付きで$1,099.99という価格はまさにバーゲンだ。

 

 Gun Professionals 2024年8月号は、そんなCANiK TTI COMBATを巻頭でご紹介している。

 

 

TEXT:Satoshi Matsuo

 

 

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