サバゲー

2024/05/16

【サバゲー】BB-JUNGLE 24時間耐久ゲーム レポート

 

戦略級サバイバルゲームの最高峰!!

 

 「サバゲーの良さ」といえば、誰もが手軽に楽しめる敷居の低さが挙げられるが、しかし遊びとしての奥深さがなければ、既存ゲーマーの熱を保つことは難しい。「サバイバルゲーマーにとって目標となり得るゲームを」……その要求に応える唯一無二のゲームがこの「BB-JUNGLE 24時間耐久ゲーム(24耐)」であろう!

 ただ単に時間が長いゲームを耐久ゲームとは言わない。

 フィールドを読み解き、作戦を立て、時に初対面の仲間と声を掛け合いながら、チームの勝利のために自分が何をできるか? を問う時間が24時間なのだ!

 今回で35回目を数えた歴史も深度もケタ違いのこの「24耐」。白熱のゲームの模様を、写真で追っていこう!

 

  • 開催日:2024年5月4日(土)~5日(日)
  • 開催地:BB-JUNGLE(千葉県)
  • 参加人数:約160名

 


 

その参加権がプラチナチケット状態になることもしばしばの24耐。今回も定員上限MAXの160名が参加した! ゲーム性を重視して、あえて少なめの人数でエントリーを締めているところにも、運営側のサバゲーに対する真摯な姿勢が見てとれる

 

フィールドはまごうことなき森林フィールド。巷によくある森林「風」ではない、純粋に森林である。自然の倒木も、その倒れ方が戦略上おもしろい倒れ方ならば、あえて残すスタイルを採る

 

開会式では、その後に始まる激闘をまったく感じさせない茶番劇が毎回繰り広げられる(笑)。今回は、赤チーム大将による某ムタも真っ青の毒霧をきっかけに、両軍入り乱れての笑顔あふれる乱闘に発展した(ブック)

 

ゲーム開始直前には、両チームともに作戦の段取りを行なうのが通例。ちなみにここに写っているのは全員が知り合いで耐久常連というわけではない。ベテランから初参加、グループから個人、顔見知りから初対面などさまざまな出自だが、自軍の勝利のために集うプレイヤーたちに、垣根などはまったくない

 

長時間ゲームゆえ、個人技だけで戦局を打開するのはほぼ不可能。仲間と呼吸を合わせた、戦線の維持と躍進が基本的な戦術となる。ここでは、サバゲーにおける個人間連携の鉄則がどれだけ各々に備わっているかが、軍団規模の機動力を左右する重要なファクターとも言える

 

ゲームの形式は無制限復活のセンターフラッグ戦をベースとしているが、フラッグはオールドプレイヤーには懐かしい「持ち帰り式」のルールを採用している。アタックする者だけではなく、それを支援する者、回収ルートを確保する者など、フラッグアタックに集団としての連携力を求めているのも24耐の特徴である

 

24耐と聞けば、体力みなぎるマッチョな男たちの祭典と捉えられがちだが、そう思っているのは及び腰な男たちだけなのかもしれない。事実、今回の24耐には10名ほどの女性プレイヤーが参加し、皆が最後まで戦い抜き、完走していた

 

24耐には多数のサバゲーマーに紛れて(?)、何人かの「現職」と思われる者も参加している。表立ってそれを明らかにする者はいないが、見分けるのは簡単。キチンと手入れの行き届いたブーツを履いて、パンツの裾の処理が上手くて、匍匐前進が異常に速く正確なのである。そして何より、疲労などで心が折れない。さすがである

 

24耐に魅せられた者は、サバゲーにまつわる行動のすべてが24耐を目的として回るようになるという。そして面白いのは、皆が24耐を意識して自身のプレイや装備のセットアップを組み立てているのに、誰一人同じ結論に至った者がいないという点である。その時々の自分の最適解がどこまで通用するのかをはかるのも、24耐の楽しみのひとつと言えるだろう

 

枝葉の密度が高いブッシュ戦では、あえて光学サイトを載せないのも、フォワードとしては充分にあり得る選択肢である。背面にワッペンを集中的に貼って後続の味方への誤射防止アピールにするのは、SPLASH/BB-JUNGLEに古くから伝わる特徴的なセットアップのひとつである

 

フラッグの持ち帰りルールと並んで、フリーズタッチが解禁になっているところもまた、24耐の面白いところ。タッチされたプレイヤーは「捕虜」となり、敵軍陣地にて30分間の身柄の拘束に加えて、激マズのドリンクが振る舞われる。今回はよく冷えたドリアンサイダー。飲みきった後のゲップがちょっとしたバイオハザードである。ジュネーブ条約はどこにいったのか

 

「BB-JUNGLEの24耐こそが、真の意味での耐久ゲームだ」と語られるのはなぜか。それは24時間、ゲームが動き続けるからである。このフラッグゲッター2名の写真も、夜中の1時過ぎに撮られたもの。当然ながら、フラフラである。耐えるからこその耐久。限界を見ずして耐久と言うなかれ

 

24耐では、食事も睡眠もフィールド内で行なう。セーフティという概念がなく、あるのはあくまで本陣と呼ばれる復活拠点だけである。 明け方、陽光が差し込み始めた本陣では、臨界を超えて意識を失ったプレイヤーの姿が散見されるようになる。倒れるまで戦って、起きたら口に土や枯葉が入っていたプレイヤーもいる中、椅子に座って眠れている彼はまだ幸福なのかもしれない

 

倒れるまで戦うと、このようにガチで昇天しているのではないか? と周囲が心配するような寝落ちをすることもある。撮影のあと、仲間から揺り起こされた彼は、「本陣で少し休みなよ」という気遣いにも甘んじることなく、「大丈夫、大丈夫…」と言いながらヨタヨタと前線へ戻っていった

 

「あの丘を奪れ!」というキャッチコピーにあるように、今回の24耐のモチーフとなったのは、かの有名なナム戦映画である。数多のプレイヤーが争奪戦を繰り広げたこの斜面も、草がすっかり禿げあがって見事なまでに「例の斜面」を体現していた。挽き肉DEATH!!!

 

時間は前後するが、ゲーム開始前には有志による「歯の磨きかた」についてのレクチャーが行なわれた。もちろんこの後、許可なく勝手に吐き出した者が詰め寄られる一幕もあった

 

ゲーム終了も近付いた頃。ふとした瞬間に物思う。「自分はどれだけ、サバイバルゲーマーでいることができただろうか」と。手軽で個人的に楽しめるコンテンツばかりが跋扈するイージーな現代で、確かに「集団の中の個人」「仲間との連帯」を意識させる難攻不落のゲームがここにある

 

閉会式では、勝利した赤チーム大将のバリカンによって、黄チームプレイヤー代表の頭髪が剃り上げられた。年齢を考えれば、ある意味で取り返しがつかないかもしれないが、負けたなら仕方ないとの見方もある(ブック)

 

LayLaxをはじめ、炸裂キウイ、れんず屋、WILEY X、藪猫工房、STINGER Airsoft、鳴沢の滝サバゲーフィールド等々、多くの「業界の中の人」もプレイヤーとして参戦していた。ゲームで得たノウハウがフィードバックされるであろう商品やサービスの登場に、今後も目が離せない

 

個人表彰や景品争奪クジ引きに参加する気力もなく、文字通り「力尽きた」プレイヤーたち。大人になってから、ここまでヘトヘトになる機会はそうそうないだろう。がしかし、目覚めたその後に待っているのは「人生でもっとも美味いと感じる食事」であり、その肴になる話題は決まって「次の耐久はどうやって勝ってやろうか」なのである(笑)

 


 

2024年春 第35回

BB-JUNGLE 24時間耐久ゲーム

「FULLTHROTTLE ~あの丘を奪れ~」

 

 協賛企業(順不同) 

  • LayLax
  • AIRSOFT97
  • ガンモール東京
  • 月刊アームズマガジン
  • no-styles
  • SFA
  • C.Z WORKS
  • Airsoft GEEK
  • WILEY X
  • STINGER Airsoft
  • 東京マルイ
  • 戦民思想
  • 藪猫工房
  • 炸裂キウイ
  • 鳴沢の滝サバゲーフィールド
  • 大蔵屋商事
  • れんず屋
  • レプマート
  • ミリタリーショップmaitri
  • ダイドービバレッジ
  • チーム痛風

 

 主催 

サバイバルゲームフィールド BB-JUNGLE

〒266-0003 千葉県千葉市緑区高田町1586

 

TEXT:案部崇敏(BB-JUNGLE)

PHOTOS:MIYA、けいじろう、案部崇敏

 


 

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