エアガン

2024/03/08

イギリス軍を支えた急造銃を電動ガン化「AGM STEN Mk.2 電動ガン」

 

逼迫した戦況を物語る簡素な短機関銃を再現

 

 第二次世界大戦初期、イギリス軍はドイツ軍によって深刻なダメージを負い、多くの装備を失いながらほうほうの体で撤退を余儀なくされた。そのため軍備の確保が急務となり、迅速に生産できる短機関銃の生産が決定された。また空襲で多くの軍需工場が破壊されてしまったことから、専用の設備を持たないような工場でも生産できるよう単純な構造を持つことも求められた。こうして生まれたのがステン短機関銃である。

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン

 

 AGMが電動ガン化したこのSTEN Mk.2は、一部に木製パーツなどを用いていた初期型から改良されたモデルだ。鉄パイプにマガジンを直接挿したような見た目を忠実に再現しており、手にすると思わず笑みがこぼれてしまう。

 

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
飾り気のないアウターバレルとバレルジャケット。空冷孔も再現されている

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
マガジンハウジングも直線的でいかにも急造品といった感じである。マガジンキャッチはむき出しだが、誤作動を起こすような気配はない

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
マガジンハウジング前方のレバーを引くことで、ハウジングが下向きに回転する。これがセーフティの代わりとなる

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
板を切り出しただけといった風情のフロントサイトも再現

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン
ストックとグリップはお世辞にも使いやすいとは言えないが、構えてみると意外と安定する

 

 実銃でも使いにくいと言われていたモデルを再現しただけあって、同世代の銃を再現したモデルと比べても使い勝手がいいとは言えないが、それすらも「味」と捉えられるのがステンである。ヒストリカルゲームのお供にいかがだろうか。

 

AGM STEN Mk.2 電動ガン

 


 

AGM
STEN Mk.2 電動ガン

 

DATA

  • 全長:775mm
  • 重量:2,360g
  • 装弾数:55発
  • 価格:¥35,200
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年4月号に掲載されたものです。

 

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