エアガン

2024/02/27

狙撃銃について分かりやすく解説! スナイパーライフルの種類と特徴【初心者向け】

 

スナイパーライフルの種類と特徴

 

 数あるシューティングテクニックの中でも「狙撃」はハードとソフトの両方において高度なテクニックが求められる。それに応えるべくスナイパーライフルや関連アイテムは日進月歩で進化を続けている。ここでは代表的なスナイパーライフルについて解説する。

 

 

ボルトアクションライフル

 

 スナイパーライフルの定番といえばボルトアクションライフルである。オートマチックライフルに比べて装弾数が少なく次弾発射に時間がかかるなどのデメリットはあるものの、遠距離における高い命中精度と威力の強いカートリッジが撃てるなどメリットもある。近年はモジュラーストックの導入により射撃精度や汎用性が向上。遠距離狙撃への需要の高まりにあわせて進化を続けている。

 

ボルトアクションタイプのスナイパーライフルの代表格であるレミントンM700をベースにしたM40A5。ナイトビジョン用マウントや可動式のチークパッド/バットプレートが付属するストックなど必要にして充分な装備が備わっている(写真は東京マルイのM40A5)

 

現在のスナイパーライフルにサイレンサーは必須アイテム。写真のモデルはバレルに直接ねじ込んでいるが、専用のフラッシュハイダーと組み合わせて使う着脱式​​​​​が主流となっている

 

プローンポジションから狙撃することが多いスナイパーライフルにバイポッドは欠かせない。脚の角度(前後左右)や長さが調整できるものを選びたい

 

正確なサイティングはもちろんターゲットとの距離を測るうえでもライフルスコープは重要な役割を担っている。倍率が可変するズーム式が一般的だ

 

オートマチックライフル

 

 イラク・アフガニスタン戦争以降、需要が高まってきているのがアサルトライフルをベースにしたオートマチックタイプのスナイパーライフルである。中近距離をレンジとしたアサルトライフルとスナイパーライフルの中間に位置するような存在で、SPR(スペシャル・パーパス・ライフル)もしくはDMR(デジグネイテッド・マークスマン・ライフル)と呼ばれている。一方、7.62mm×51弾を使用するM110 SASSやHK417/G28など純粋なスナイパーライフルとして開発されたものもある。

 

HK417/G28をベースに分隊支援火器的な位置付けであるSDMR(スコード・デジグネイテッド・マークスマン・ライフル)としてアメリカ軍に採用されたM110A1。口径は7.62mm×51、セミオートオンリーである(写真はウマレックスのH&K M110A1 SDMR)

 

オートマチックライフルであってもバイポッドは必須アイテムである。ハンドガードに装着する際はハンドガードのマウンティングシステムに対応したものを選ぶ

 

SPRやDMRでは倍率が1〜8倍のショートスコープが選ばれることが多い。さらに近距離用にドットサイトを装着するのが一般的となりつつある

 

光学機器類が故障した際や近距離用のバックアップサイト。右斜め45度の角度で装着されており、使用する時は銃を傾けて撃つ

 

TEXT:毛野ブースカ

撮影協力:ユニオンベース

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年3月号に掲載されたものです。

 

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