エアガン

2024/02/18

実銃のような発射プロセスを実現した古のエアガン「タカトク SSオートマグカスタム」【ヒストリカルトイガン】

 

40年以上前に登場したオートマグエアガン

 

 BB弾の発射と同時にカートリッジがエジェクトされる……実銃のような発射プロセスが味わえるエアガンはマニアにとって永遠の憧れである。その憧れを40年以上前に実現したエアガンがある。タカトクのSSオートマグカスタムだ。今回はこのヒストリカルトイガンについて解説しよう。

 

前回のヒストリカルトイガン

タカトク SS9000のレポートはこちら

 

 

タカトク

SSオートマグカスタム

 

 

DATA

  • 価格:¥6,500
  • 全長:398mm
  • 重量:800g
  • 装弾数:7発
  • 使用弾:7mmツヅミ弾

※データは当時のものを参照

 

人気の高いオートマグを再現したモデル

 

 その流麗なデザインから、今に至るまで多数のファンを虜にしているオートマグ。特殊な弾薬を使用するため、実銃の評価こそ今ひとつだが、ライフルと同様の作動機構を有している点や、主なマテリアルに発表当時としては珍しいステンレススチールを用いるなど、その特徴はデザインだけに留まらない。

 トイガン業界でも数多くモデルアップされたこのオートマグであるが、その中でも最も先鋭的なモデルは、タカトク製SSオートマグカスタムであろう。

 

フロントサイト直下にプラスネジが顔を覗かせているマズルは、お世辞にもリアルとは言いがたいが、分解するのは非常に容易である

 

スラリと伸びた長いバレルが特徴的なオートマグ。実銃よりもはるかに長いサイズのバレルだが、非常にバランスが取れたデザインだ

 

リアサイトはアジャスタブルタイプで、当時のハンドガンの中では飛び抜けた性能を誇るこの銃に相応しい仕様だ

 


 同じタカトクのSS9000と同径のシリンダーを内包するフレームは延長されており、実銃よりもはるかに大型である。また、それに合わせてバレルも延長されているので、デザイン的にもバランスが取れている。カートリッジはこれまたSS9000と同じカートリッジが採用されており、今見てもリアルなマガジンに装填する様は、今のエアガンにはない独特の味わいがある。
 

この状態からさらにボルトを引いて押し込む。トリガーを引くとこの位置までボルトが後退して排莢される。この銃ならではの特徴だ

 

シリンダーに搭載されているエジェクターを作動させるためのスリットが設けられている。マガジンキャッチやセーフティもきちんと機能する

 

サイズは少々小さいが、それでも非常にリアルな風合いのプレス製マガジン。装弾数は7発で、サイドに残弾確認孔を設置。使用するカートリッジはSS9000と共通だ

 

 トリガーを引くと開放状態になるボルトをさらに引き、押し込むことによってピストンがコックされ、トリガーを引くとボルトが後退してカートリッジを吐き出す。ライフルと同等の機関部を搭載して完成されたハンドガンであるという出自は、実銃のそれに最も近いオートマグのトイガンといえるだろう。

 

 


 

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​​​​​​※こちらのサンプル写真は権利の都合により画像補正させていただいています

 

 


 

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