エアガン

2024/02/17

1970年代に注目を集めたレジェンドトイガンの1つ「タカトク SS9000」【ヒストリカルトイガン】

 

1970年代に登場した古のエアガン

 

 オールドマニアなら一度は耳にしたことがあるはずのタカトクSS9000。シンプルで汎用性の高い構造から、発売から40年以上が経った現在も、その末裔が発売されている。まさに「キングオブレジェンドエアガン」と言っても過言ではない。今回はこのヒストリカルトイガンについて解説しよう。

 

 

タカトク

SS9000

 

 

DATA

  • 価格:¥9,000
  • 全長:988mm
  • 重量:1,800g
  • 装弾数:5発
  • 使用弾:7mmツヅミ弾

※データは当時のものを参照

 

シンプルかつ汎用性の高いデザイン

 

 1970年代後半まで、トイガン業界ではモデルガンが主流であった。当時のエアソフトガンはそのほとんどがオリジナルデザインで、子供用のオモチャという印象が抜けないモノであった。そんな中で登場したこのSS9000は、これ以降エアソフトガンの流れを変えたという意味でもマイルストーン的なモデルであるといえる。

 

精密射撃用のライフルを模したと思われる立派なマズル周り。立派なフロントサイトガードも雰囲気を盛り上げている

 

スラリと伸びた細い銃身は7mm弾仕様のバレルである。いわゆるアウターバレルは存在せず、銃身が剥き出しなのが特徴的だ

 

セーフティはレシーバー右側に搭載されているが、決して操作性のいいモノではない。後年のモデルでは左側に移設された

 


 カートリッジを5発収納するロータリーマガジン、上下調整可能なリアサイト、実銃のボルトアクションライフルと同様のファンクションやデザインなど、充分大人の趣味として通用する仕様であった。ライバルが存在しない状態で世に出たSS9000は大ヒット作となり、当初は7mmツヅミ弾仕様のライブカート式であったのが、6mmBB弾のライブカート式(メーカーがマルコシに変更)となり、最終的には6mmBB弾のカートレス(ケースレス)方式へと進化を遂げた。同一モデルでこれだけの変遷を辿るモデルも珍しいが、特筆すべきは大きな改良点は給弾機構のみであるという点だ。

 

チーク部分が盛り上がったストックも、実銃用のストックを彷彿とさせるデザインだ。垂直に近いグリップも意外と握りやすい

 

マガジンはロータリー方式で装弾数は5発。実銃のスモールボアライフルのような機構は当時、非常に画期的であった

 

現代的な視点でも非常に大きなシリンダーを搭載。構造が単純であるがゆえに数多くのカスタムパーツが発売されることとなった

 

 非常にシンプルな構造を持ったこの銃は、カスタムのベースガンとしても重用され、1980年代後半~90年代に巻き起こったトイガンのパワーウォーズでも中心的な存在であった。その栄光は必ずしも輝かしいモノばかりではないが、現在のトイガン文化の礎を築いたことは、疑いようのない事実である。

 

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

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​​​​​​※こちらのサンプル写真は権利の都合により画像補正させていただいています

 

 


 

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