エアガン

2024/02/26

東京マルイ最新ハンドガンの実力を徹底検証!!「東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS」

 

初冬の屋外でGen5をフィールドテスト!

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

 このレポートをお読みの方の中にはすでに東京マルイのG17 Gen5 MOS(以下ジェン5)を購入した方もいらっしゃることだろう。前回はディテールや新旧比較を中心にレポートしたが、今回は第2弾として実射性能を中心にお届けする。

 

前回のレポートはこちら

 

寒さをものともせずに作動

 

 前回屋内のショートレンジで試射してみただけでも実射性能の高さが体感できただけに、ロングレンジでの実射性能も期待できる。このレポートを書くにあたり屋外のサバゲーフィールドに持ち込んでテストを行なった。当日の日中の気温は10℃前後。ガスブローバックガンには厳しい環境だ。そんな中、マガジンを人肌で軽く温める程度にもかかわらずジェン5は寒さをものともせずに作動した。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

 

ガスブローバックガンの常識を超えた驚異の実射性能を体感

 

 撃った瞬間、筆者は驚きを隠せなかった。1秒間に1発程度の速さで連射してみたがダレることなく最終弾まで撃ち切ることができた。前作のジェン4も気温が低い状態でも作動したが、ジェン5は何かが間違っているのではないかと錯覚を起こしそうになるほど快調に作動する。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
気温が低いにもかかわらずブローバックスピードは低下せず元気よく作動する。メリハリのあるスライドの動きと後退スピードに加えて、スライドが戻るリカバリースピードの速さも秀逸。ラピッドファイアした時のリズムが掴みやすい

 

新型メカとフリクションロス低減により優れた作動性を実現

 

 この低温時の優れた作動性能は、新型ブローバックエンジンや容量が増えた新型マガジンはもちろん、フリクションロスを徹底的に低減したことが大きいと思われる。実際にガタツキなく滑らかにスライドが引けるフィーリングは今まで体感したことがない。このフィーリングだけでもジェン5の完成度の高さが窺える。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
高さを抑えつつもオーバルタイプのシリンダー/ピストン形状としてストロークを長くすることでシリンダー容量が約20%アップしたMOS仕様対応の新型シリンダー

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
新型ダイキャスト製マガジンは従来型と比較して容量が約20%増加。さらに実銃でも採用されているオレンジ色のマガジンフォロアーが導入されている

 

電動ガン並みの命中精度を発揮

 

 グロックシリーズはグロック19サードジェネレーション以降、従来モデルに比べて実射性能が向上しており、特にジェン4ではトップクラスの実射性能を発揮していた。今回はマイクロプロサイトを装着して5m、10m、20m、30mの距離からターゲットを撃ってみたところ、電動ガン並みの命中精度を発揮した。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
まずは5m先に置かれたA3判のターゲットにスタンディングポジションから10発撃ち込んでみた。BB弾の重量は0.2g。2秒に1発ほどのペースで撃ち込み、ほぼワンホールに集弾した。文句なしの命中精度だ

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
次にターゲットを10m先に置いて10発撃ち込んでみたところ。1発やや離れたところに着弾したものの集弾性は上々。気温が低いにもかかわらず1発目と10発目の弾速にほとんど変化はなかった

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
こちらは20m先のターゲットを10発撃ち込んだ結果。20mになるとガスブローバックハンドガンでは少々厳しくなってくるが、ジェン5はまったく問題なくほぼ手のひらサイズに集弾した

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
最後に30m先にチャンレンジしてみた。上下にバラついたもののA3判のターゲットに全弾命中した。マイクロプロサイトのおかげもあるが、ガスブローバックハンドガンとしてはトップクラスの命中精度だ

 

 マイクロプロサイトのお陰もありつつ特に20mと30mはガスブローバックハンドガンの常識を超える結果だった。低温状態で撃っても弾速が落ちていないのは着弾位置を見ればわかる。30mまでほぼフラットに飛んでいく。ジェン4に比べて細かくホップアップ調整できるようになっただけではなく、弾速が極めて安定していることも好結果をもたらす要因になったと考えられる。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
可変ホップアップシステムはジェン4を踏襲しつつホップダイヤルのギアの歯数を多くすることでより細かくホップ(弾道)調整ができるようになった

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
スライドにマイクロプロサイトを装着したところ。ハードなブローバックでもビクともしない

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マウントカバーはスライド後方のマウントカバーロックを押すことで簡単に外せる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マイクロプロサイトをスライドに装着するためには付属のマウントスペーサーとマイクロプロサイト用ネジ(M3×6mm)を必ず用いること

 

最新にして最良のハンドガンがここに登場!

 

 これだけ快調にブローバックして当たると正直、撃っていて面白い。ここまで完成度が高いとガスブローバックガンのハードルを上げたことになり、今後の製品展開が心配になってしまう。しかし、ここまでの歩みを見ればそんな心配は杞憂に終わるはずだ。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マイクロプロサイトを搭載してもブローバックスピードはまったく変わらず、手首にビシッとくるハードなリコイルショックが体感できる。フレームに施されたテクスチャーは効果的で、グリップした手がズレるようなことはない

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
スライドを引いた時の滑らかさと引っ掛かりのなさ、ガタのなさは特筆すべきもの。これがブローバックスピードに好影響を与えているのは間違いない

 

 まさに「最新にして最良」のハンドガンといって過言ではないジェン5。このモデルを選ぶかは個人の好みの問題になるが、はっきり言って買って損はないはずだ。春に向けて暖かくなっていくにつれてさらにポテンシャルを発揮するだろう。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

※マイクロプロサイトは別売です


 

東京マルイ
ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

DATA

  • 全長:202mm
  • 全高:139mm
  • 全幅:34mm
  • 重量:676g(空マガジン含む)
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥21,780
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年3月号に掲載されたものです。

 

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