VFCの新製品の魅力を台湾で確かめる!! MOAショー2023取材レポート【2023 TAIWAN MOA EXHIBITION】

 

2023 MOA EXHIBITION

 

 

 12月1日(金)~3日(日)にかけて台湾・台北市の世界貿易センターで毎年恒例のトイガン&ミリタリーイベント「2023 MOA EXHIBITION(通称:MOAショー)」が開催された。台湾を代表するトイガンメーカーやカスタムパーツメーカーが新製品を発表・展示することから、世界各国の関係者が注目するイベントである。前回は速報としてお届けしたが、今回はVFCの新製品の特徴を詳しくレポートする。


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■VFC

 

FN FNCガスブローバックガン

 

 

 近年、LAR(FAL)やM249といったベルギーのFNの銃器を精力的にトイガン化しているVFCからFNCのガスブローバックガンで初めて発売される。FNCといえば、1995年に公開されたマイケル・マン監督の映画『HEAT』でアル・パチーノ演じるロサンゼルス市警察のヴィンセント・ハナ警部補が使っていたことで知られている。また、根っからのトイガン好きであるVFCのベガ社長のようなオールドマニアならアサヒファイアアームズのBV式ガスガンを思い浮かべるだろう。

 

 

 人気や知名度があるにもかかわらずトイガン化されたことがほとんどなかった銃のひとつであるFNCを、VFCはFNのオフィシャルライセンスドモデルとして再現。特徴的なレシーバーやヒートシールド付きハンドガード、多孔式のフラッシュハイダー、グレネードサイト、フォールディングストックを忠実に再現。グリップは形状だけではなく素材にもこだわって再現されている。ガスブローバックガンながら3点射バーストも可能となっている。マガジンはAR系と共通ながらFNCにふさわしいものが付属するという。5.56mm×45弾仕様のアサルトライフルらしい軽快さなブローバックに加えて肩にビシッとくるリコイルショックが体感できる。

 

別名「FNCハイダー」と呼ばれる特徴的な多孔式のフラッシュハイダー

 

フロントサイトに付属するグレネードサイトは実銃同様に可動できる

 

放熱孔が設けられたプレス製ヒートシールドと樹脂製グリップが組み合わされたハンドガード

 

FNとの正式契約によりアッパーレシーバー左側には実銃同様の刻印とFNのトレードマークが施されている

 

チャージングハンドルは右側に露出しており、ボルトを後退させるとダストカバーが実銃同様に可動する

 

このモデルの特徴のひとつであるセレクターレバーは自衛隊の89式5.56mm小銃に影響を与えている。発射ポジションはセーフ(S)、セミ(1)、3点射バースト(3)、フルオート(A)となっており、実銃同様に3点射バーストが可能

 

実銃同様の素材と質感が再現されたグリップはLAR(FAL)から継承されている

 

通称パラストックと呼ばれるフォールディングストック。もちろん折り畳むことができる

 

参考品としてM-LOKハンドガードやピカティニーレール仕様のストック基部、ARタイプのバッファーチューブとストックが装着されたカスタムモデルが展示されていた


AK-74MNガスブローバックガン

 


 MOAショーで電撃発表されたのがAK-74MNのガスブローバックガンだ。西側諸国の銃器をトイガン化しているイメージが強いVFCだが、実は電動ガンでカラシニコフライフルシリーズをラインアップしている。今回、ガスブローバックガンでは初めてとなる。フラッシュハイダーやアウターバレルなどの外装パーツにスチール製パーツを多用しており、レシーバーカバー表面のザラっとした質感はシボ加工で再現。レシーバー側面のリベットなど忠実に再現され、ハンドガードやグリップなどはリアルパーツに換装可能。

 

 

 ガスピストン部分がリアルに再現されたボルトキャリアには22mmの大口径ブローバックエンジンを搭載。ハードなリコイルショックと豪快なブローバックアクションが体感できる。ボルトキャリアは実銃同様にセレクターレバーをセミオートもしくはフルオートにしないと後退させることができない。容易に調整可能なロータリー式ホップアップチャンバーが採用され、チャンバー付近のネジを緩めることでアウターバレルを分解せすにインナーバレルアッシーが取り出せる。軽量なアルミダイキャスト製マガジンには残弾がゼロになると作動が停止する機能が搭載されている。

 

フラッシュハイダーやフロントサイト、ガスバイパスなどのパーツはスチール製

 

ブラックアウトされた樹脂製のハンドガードやグリップなどのパーツはリアルサイズ

 

ボルトを後退させるとホップアップ調整用のダイヤルが露出する。ダイヤルの前にあるネジを緩めるとバレルアッシーが取り外せる

 

非常に軽量なアルミダイキャスト製マガジン。残弾がなくなると作動が停止する機能が搭載されている

 

LAR OSW Mk1&OSW PISTOL ガスブローバックガン

 

 

 2022年に発売されて大きな話題を呼んだLARガスブローバックガンにバリエーションが加わる。OSWとは「オペレーション・スペシャリスト・ウェポン」の略称で、ショートバレルとレールハンドガード、マウントレール付きアッパーレシーバーカバー、パラトルーパーストックが装着されている。FALのクローンモデルを製造しているアメリカのDSA(DSアームズ)のSA-58 OSWが有名だ。VFCはM-LOKハンドガード仕様のMk1(写真上)と、ストック基部がピカティニーレール仕様になったピストル(写真下)の2つをラインアップしている。


コルトXM16E1&M16A1 ガスブローバックガン

 

 

 ベト戦マニアやオールドマニアを歓喜の渦に巻き込んだコルトXM177E2ガスブローバックガンに続いて本命といっても過言ではないM16A1シリーズがリリースされる。まずリリースされるのは、M16からM16A1に移行するまでの過渡期モデルのXM16E1である。いわゆるベトナムバージョンと呼ばれるこのモデルは、チューリップハイダー、おにぎり断面のA1タイプナイロンハンドガード、E1仕様の刻印、右側面に施されたUS DODマーク、ケースディフレクターなしのアッパーレシーバー、可動式リアスイベル、トラップドアのないバットプレートなどが特徴だ。

 

 

 一方、M16A1はバードケージタイプフラッシュハイダー、ナイロンハンドガード、A1仕様の刻印、正面に施されたUS DODマーク、ケースディフレクター付きアッパーレシーバー、固定式リアスイベルとなっている。今まで数多くのM16A1のトイガンがリリースされてきたが、VFCのM16A1シリーズは決定版と言い切ってしまえるほどの完成度を誇る。モデルガンとしても充分に見応えがある。

 

BCM AIR BCM MK" MCMR 14.5インチツートン
ガスブローバックガン

 

 

 M4クローンメーカーとして有名なBCM(ブラボー・カンパニー・マニュファクチャリング)のオフィシャルエアガンブランドであるBCM AIRの最新作が、BCMの次世代アッパーレシーバーであるMK2アッパーレシーバーを再現したガスブローバックガンである。他モデル同様、名称になっているMCMR M-LOKハンドガードや、グリップ、ストックなどのBCMガンファイタータクティカルパーツ(エアソフト仕様)がふんだんに盛り込まれている。一部内部メカもバージョンアップされており、ガスブローバックガンとしての完成度も高い。写真の14.5インチモデルのほかに11.5インチモデルがラインアップ。

 

T91ガスブローバックガンシリーズ

 

 

 台湾軍の制式アサルトライフルであるT91をガスブローバックガンで再現。M16を参考にしつつガスピストン方式を採用しているのが特徴だ。写真の3挺は本来とは異なる場所に置かれており、写真下がオリジナルモデルのT91 SOC、写真中央がM-LOKハンドガードが付いたT91 SOCのスペシャルカスタム、そして写真上がミッドレングスM-LOKハンドガードやBCMのSOPOMDストックなどを装着したT91スペシャルカスタムだ。

 

M249ガスブローバックガンシリーズ

 

 

 昨年度のMOAショーで発表され、LMG/SAWクラス初の本格的ガスブローバックガンとして人気を集めているM249ガスブローバックガンシリーズ。写真上は固定ストック仕様のオリジナルモデル、写真中央がレールハンドガードとフレキシブルストックを装着したカスタムモデル、写真下がパラストックを装着したカスタムモデル。実銃同様にハンドガードやストックを換装できるのがこのモデルの魅力でもある。
 


 


 

 様々な新製品が展示されたMOAショー。他のメーカーの新製品も詳しくレポートしているので、そちらも併せてご覧いただければ幸いだ。


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TEXT&PHOTO:毛野ブースカ

 


 

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