エアガン

2023/12/11

命中精度を上げるならドットサイト!! ドットサイトの基礎知識【初心者向け】

 

ドットサイトで戦闘力アップ

 

 命中精度を上げるためには銃本体の性能アップもさることながら正確に照準することも重要なポイントである。銃の照準にはアイアンサイト(オープンサイトとも呼ばれる、銃にもともと付いているサイト)を用いるのが基本だが、遠くの目標を捉えやすいライフルスコープや、近距離の目標を素早く照準できるドットサイトといった光学サイトをうまく活用できれば、戦闘力はさらにアップするはずだ。ここではまず、ドットサイトの特徴を解説する。

 

 

ドットサイトとは?

 

 ライフルスコープは望遠鏡のように遠くのものが近くに見えるが、ドットサイトには倍率はなく(=等倍)レンズに投影された赤い点をターゲットを重ねて狙う、いわば光学的な照準器だ。近年は技術の進歩によってコンパクトになり、電子的な信頼性も向上。無倍率のレンズの中央に光る赤い点(ドット)をターゲットに重ねて狙いを定める(照準)ことができ、少々遠く小さく見えるターゲットでも、ドットを重ねることで素早く正確に狙えるメリットがある。一方、デメリットは電子・光学機器ならではのバッテリー切れや内部回路の故障、レンズの破損などにより使えなくなる可能性がある、ということだ。

 

ドットを狙いたいところに合わせる。オープンサイトに比べて素早く正確に狙えるのがドットサイトのメリットだ

 

ドットサイトにはバッテリーが欠かせない。最近ではソーラーパネルによって電源を補う製品も現れている

 

 

ドットサイトの種類

 

  • チューブタイプ

 

 ドットサイトの種類の中でもっともオーソドックスなチューブタイプ。チューブの直径(=チューブ径)は1インチ( 約25mm)と30mmに大別できる。銃に装着するにはチューブ径に適合したマウントリングが必要になる。

 

 


 

  • ビルトインマウントタイプ

 

 このタイプはドットサイト本体にマウントベースがあらかじめ付属しているタイプだ。銃に装着する際、マウントリングの必要はないが、高さを調整する場合は、専用のスペーサーを挟み込むか、ライザーが必要になる。マウントベース幅は20mmがほとんどだ。

 

 


 

  • エンクローズドタイプ

 

 近年注目され始めているのがエンクローズドタイプだ。チューブタイプとビルトインマウントタイプ、マイクロドットそれぞれの特徴を凝縮し、ハンドガンに装着できるくらいコンパクトながらも耐久性や狙いやすさに優れている。

 

 


 

  • マイクロドットタイプ

 

 このタイプはチューブタイプに比べてコンパクトなのが特徴で、ハンドガンのスライドに直接装着して用いることが多い。ビルトインマウントタイプがほとんどで、スライドに装着する場合はマウントベース部分を外してドットサイト本体のみを装着する。

 

 

ドットサイトの特徴

 

ドットサイトはレンズの光学性能やサイズ、チューブ径のサイズによって視界の広さや見やすさが異なる。レンズの大きいほうが視界は広いが本体が大きくなってしまう。レンズが小さいとコンパクトだが視界が狭くなってしまう

 

スイッチは本体横に設けられたダイヤル式が一般的。番号が大きくなるにつれて輝度(ドットの光具合)が明るくなる。自動消灯機能がないので消し忘れて電池残量がなくなってしまうことがある

 

マイクロドットを中心に増えているのがデジタルスイッチ。輝度の調整がしやすい反面、ダイヤル式に比べて輝度の段階が把握しにくい。一方で自動消灯機能が付いているものが多く、消し忘れ防止に役立つ

 

バッテリーはCR2032と呼ばれるコイン形リチウム電池が使われることが多い。コンビニなどでも入手できる。電池切れに備えて予備は持っておきたい

 

 続いてのレポートではドットサイトの装着方法や装着位置(高さ)について解説する。最適な位置にドットサイトをマウントして戦闘力をアップさせよう。

 

続きはこちら

 

TEXT:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年12月号に掲載されたものです。

 

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